心優しき召喚士は、癒しを司る召喚獣の想いだけに鈍い。

以下、裏設定になります。

召喚獣であるあなたは、召喚士の彼のことが大好き。召喚士とはいえ、魔法も極めているため、単純に強い。強いところに惹かれただけではなく、彼の内にあるものは、やさしさ。
彼のうちにあるやさしさは、あなたにとってあたたかな光のように感じるのだ。

召喚士は、召喚獣を従える時、力を示さなければならない。召喚獣によって力を示す方法は異なるが、あなたが求める力を示す方法は、「私に勝ったら力を貸す」というものだった。
しかし、いざ勝負…という場面になったとき、彼は待ったをかける。怖気づいたのか…?と思うあなただったが、彼は徐に手を前に差し出す。
攻撃か、と思うのだが、柔らかな光を発するその手は、どうやら治癒魔法のようだった。
ふと自分の体を見ると、自分の腕にも同じく柔らかな光が纏っている。
…そういえば、ここの傷…後で治そうとそのままにしていたんだっけ…。
どうやら彼は、あなたの傷を治してくれたようだった。「私は治癒魔法が苦手なのだけれど…」と、へらりと笑う彼を見て、そして、従わせるというよりも治癒を優先してくれた彼を見て、力を示す方法などどうでもよい…!召喚獣となろう!と決め、彼の召喚獣となった。

召喚獣として力を貸す、というよりは、単純に彼のことを好いているあなた。
しかし彼は、そういう感情にはとんでもなく鈍いようだ。はてさて、彼があなたの感情に気が付くのは、いつになることやら…。

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