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「生まれてくる場所を間違えたのかもしれない」

「HSP」という言葉を通して知り合った方々とお話しをしたり発信を拝見したりしていると、「自分は宇宙人なんじゃないか」という感覚を 人生のどこかの段階で抱いたことがあるというかたが、結構高確率でいらっしゃいます。

かくいう私も「宇宙人」という発想こそなかったものの、文字通りの中二くらいの頃から「人間の作ったシステムの枠の中で生きる人間」の世界観を少し引きで見て「不思議だな」と思うなどしていました。

(引きで見るというよりも結構どん引きしていたというほうがしっくりくるかもしれません。)


学生の頃は「不思議だな」くらいで済んでいたほんのりとした違和感が、その後社会に出てみると自分の心身を覆い尽くすほどに肥大化していることに気が付きます。



「仕事に行かないという選択肢はない」「帰りたいから帰るという概念がない」世界観。

「自分が楽をするとその分だれかに迷惑がかかる」という世界観。

「疲れた」「具合悪い」が通用しない世界観。

「当然のように自分の時間と体力を(結構)捧げて通勤する」という世界観。

「働くとお金がもらえて、それで生きていく」という世界観。

「管理するもの」「管理される者」という世界観。


そういった世界観や、「会社員」だとか「職業名」などという概念が、私という人間の全てを丸呑みにします。


(こういうのってもちろん多くの人にとっては当たり前の世界観だろうし、みんな上手に付き合っているものなのだろうし、この記事を読んで逆に私に「どん引き」するかたもいらっしゃるかもしれません。)


社会に出た頃は 人間とはそういう生き物なんだと無意識レベルで諦めていて、そこに逆らうとか適合しないなどという発想すら自分の中にはなかったんですよね。

でも、人一倍体力がなく すぐにぐったり疲れきってしまうわたし。

そう長くは自分の身体や心をごまかし続けられませんでした。


「普通のことが普通に出来る」同僚たちには 気付いた頃には埋められないほどの差をつけられ、後輩にも抜かれ上司には呆れられ肩身が狭くなる。

自分が直接関わっていないマウント合戦や悪口大会ですら勝手に傷付いて余計にHPをすり減らす。

休日は20時間近く寝てしまう。


慣れればいいとか強くなればいいとか要領よくなればいいと信じていたし 誰もがそうやって励ましてくれたけど、

振り返ってみるとそのアプローチでは、自分も苦しくなりまわりもイライラするだけで何一つ解決しませんでした。

まさに昨日の記事のタイトルのような「どれだけ頑張っても報われない」状態。


そんな私が思ってたのが今日のタイトル。

「生まれてくる場所を間違えてしまったのかもしれない。」

今でもたまああぁに、この言葉に頭が占拠されて目が腫れるくらい泣いてたりします。

(でもぬいぐるみさんの顔見て我に返ると泣き止む。うちのぬいぐるみはすごい)


もちろん世界中には自分と比べものにならないくらい辛い人がいることも理解はしてるし、世界の美しい点や 自分が恵まれているとか幸せだなと思える点だっていくつも挙げることができる。


でも。


自分の身体能力では、人間生活を送る上で圧倒的に不利なことがおおすぎた。

価値を感じる基準が違いすぎた。


見かけ上はわからない。言葉にしても伝わらない。ただの怠けたい人だと思われる。

(怠けたいのは事実なんですが、当時は「怠けたいわけじゃないのに!」と切羽詰まってました。)


しかしながら、生まれてくる場所を間違った気がするとはいえ、すでに生まれてしまったのだからもう後の祭り。

色々諦めるまでにかなり遠回りをしてきてしまいましたが、あとは「ここが自分の居場所だ」と思えるようにするまでです。


環境や生きかたなどの色々を自分好みにカスタマイズし直すのって、かなり面倒くさい作業。

人の目には「わがまま」や「甘え」のように映ったり、言いにくいことを言わなきゃいけない場面も出てきます。

捨てなきゃいけないもの(結構でかい)もたくさんある。


それでもわたしは、「生まれてくる場所を間違ってしまったのかもしれない…」と泣いていた過去のわたしを幸せにしたい。

「どれだけ頑張っても報われない」って泣いていた過去のわたしを助けてあげたい。


あの頃と比べて、今のわたしはすこし強くなれた。

「ひとりぼっちじゃないよ」ってことを、自分以外のひとたちの発信や共感が教えてくれたから。


私は、わたしに言ってあげたいんだ。


「大丈夫、間違ってないよ。ここがあなたのいるべき場所。」



おしまい。



***

HSPのお部屋。


雑貨屋さんやってます。遊びにきてきて。


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