2021年7月 詩「寧日」「パラレルワールド」

詠題：「祈り」

寧日　森田玲花

燃える青さを忘れるなかれ
今宵の星はワット数が足りぬ

（欲情　あまりにも　世界は　不安定　舐めとって　ぐちゃぐちゃに　そのままに　ずるいだけ　の　ささくれ　じくじく　じわじわ　コンマ数秒　の　目線　ピューリタン　目隠し　いけない　すがって　壊して）

サイヤクせよ
サイアクは誰
無血革命だって紅色

（美しさ　は　嘘　まみれて　ほどこして　ほどいて　一斉レーザー　だってどうしようも　なく　矛盾だらけ　で　あえない　あいたい　あわない　ゆるされる　のか　すべては　奥深く　重なり合う　ｉの上で）

長針と短針が重なるころに
また出会えたら紡ぎましょう

燃える青さを忘れるなかれ
今宵の星はワット数が足りぬ

パラレルワールド　ねむみえり

世界はずっと前から終わっていて
知らないふりをするのが善でした

私たち、おまじないを持っていたけれど
それを唱えることが悪でした

隠れるように繰り返す言葉は
「どうかもう二度と生まれませんように」

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