しょ糖について 宮古島のきわめて健康vol.236
炭水化物とは?
炭水化物=糖質+食物繊維
炭水化物は、糖質と食物繊維の総称をいいます。糖質は消化・吸収され、食物繊維は消化されません。食物繊維は野菜などに含まれており、炭水化物の一部であるということを聞くと、意外に感じる人も多いかもしれないですね。食物繊維は腸内環境を整えたり、血糖値の上昇を抑えるなど、ダイエットには欠かせない栄養素です。ダイエット方法の一つとして、「炭水化物抜きダイエット」を考える人もいるかもしれませんが、これは半分正解で、半分間違いであるといえます。
糖質とは?
糖質=炭水化物ー食物繊維
糖質は3大栄養素の1つで、ご飯などの穀類に多く含まれています。1gあたり4kcalのエネルギー源となり、ダイエット中にご飯やパンなどの主食を制限する方法は、「糖質制限ダイエット」という方がふさわしいでしょう。
体内に入った糖質は、ブドウ糖として、素早くエネルギーを供給し、そのスピードは脂質よりも即効性があります。私たちが元気良く、毎日を過ごすためには欠かせない、重要な栄養素です。また、糖質は、脳や神経系に対する唯一のエネルギー源で、制限しすぎると眠気や疲労などの症状が出る場合があります。しかし、摂りすぎはさまざまな症状をもたらす原因となるので、適量を守ることが大切です。
糖質を摂りすぎた場合
肥満・糖尿病・脂質異常症・脂肪肝・虫歯
糖質が不足している場合
疲れやすくなる・集中力がなくなる・皮膚が衰えてくる
糖類とは?
糖類=単糖類+二糖類
炭水化物や糖質といった言葉の他に、「糖類」といった言葉も聞くことがあると思います。ビールなどの飲み物やチョコレートなどには「糖類ゼロ」と表示されているものもありますね。ここで気をつけておきたいのが、「糖類ゼロ」=「砂糖ゼロ」ではないということです。
糖質は、単糖類、二糖類、多糖類と、構造によって細かく分けられます。
そもそも「糖」って何?
体に必要な5大栄養素は、「炭水化物」、「脂肪」、「タンパク質」、「ビタミン」、「ミネラル」。
そのうち、体のエネルギー源になるのは「炭水化物」、「脂肪」、「タンパク質」の3つだけです。
そしてその「炭水化物」のうち、体に吸収されエネルギーになるのが「糖質」。吸収できずにそのまま外へ排出される「糖質」以外の部分が「食物繊維」となります。図で表すと下のようなイメージです。
小腸で分解されて、単糖になり、吸収されて血液に入り血糖値を上げ、その後エネルギーや蓄えられ脂肪になります。
そして糖アルコール(キシリトール、エリスリトール、マルチトース、ソルビトール)はちょっと他の糖類とはそれぞれ違った形をしており、分解されずに腸を通過したりするので、血糖値を上げなかったりします。
まとめ
炭水化物・糖質・糖類について解説していきましたが、違いについてご理解頂けたでしょうか?特に間違いやすいのが、炭水化物には食物繊維が含まれていることと、糖類の部分だと思います。糖質制限をしているつもりで「糖類ゼロ」の商品を買っても、糖質が含まれていたという現象が起こる可能性もあります。
炭水化物や糖質は、生きていく上で欠かせない栄養素なので、厳しく制限し過ぎる必要はありませんが、糖質の摂りすぎは生活習慣病などを引き起こす原因となります。この3つの成分の違いについて正しく理解し、健康管理に役立てましょう。
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