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【教員から一般企業へ転職したい方へ】個人的、転職活動でやるべきこと5選

以前、下記の記事を投稿したところ、想像以上にたくさんの方に読んでいただきました。

そこで今回は、実際に転職活動を始める際
私自身がやってよかったこと、やっておけばよかったことを振り返った中で
「絶対にこれはやったほうがいい」と感じた5つを紹介したいと思います。

1.自分が仕事に求める条件を整理し、優先順位を決める

転職活動を始める上でこれは非常に重要なことです。
一般的に考えられる条件としては、
・給与
・福利厚生
・年間休日数
・勤務時間
・勤務形態
・勤務地
・仕事のやりがい
などがあげられるかと思います。
(もちろん、人によって条件はまだまだ挙がると思いますが)
自分が求める条件と、その優先順位は転職活動を行う上での軸になりますので、転職活動を始めたら最初に整理してみてください。

優先順位は
・絶対に譲れないもの
・妥協できるもの

にわけ、「絶対に譲れないもの」の中でも順位付けすると頭が整理できます。

また、条件をさらに深掘りすることも大切です。
特に教員として働き続けてきた方は、
「やりがい」を支えに仕事してきた方が多いかと思います。

次の仕事に求める「やりがい」の優先順位を考えることはもちろん、
どこに「やりがい」を感じるのか(感じていたのか)を深掘りしていくと、
次の仕事を探す方向性が定まりやすいです。

例えば、私は高校の家庭科教員をしていましたが、
仕事に感じていた「やりがい」は、
・「家庭科」を通じて生きていく上で必要な知恵を伝えられる
・生徒の学習面・精神面の成長に関わることができる
・生徒の目指す進路を叶えるための手伝いができる
という点でした。

このように深掘りする中で、私は仕事を通して
「人の成長に自分も関わりたい・手助けしたい」
という思いが強くあることに気づきました。

最終的に私がまとめた転職で絶対に譲れないものの優先順位は、
1. 年間休日数(年間120日以上)
2. 仕事のやりがい(人の成長に関わる仕事)
3. 勤務地
でした。

2. 転職サイトとエージェントはどちらも複数登録する

転職サイトと転職エージェントは、ざっくりいうと、
転職サイト=自分で探す
転職エージェント=担当が付き、担当に紹介してもらう

という違いがあります。

どちらが自分に合っているかは人それぞれのため、
まずはどちらも登録することをおすすめします。
また、転職サイトやエージェントは
それぞれ強みとしている業種が違います。

また、エージェントの場合、自分の担当の人との相性
転職活動のモチベーションが大きく左右されます。

どのサイトに登録するか迷うよりは、まずは複数登録してみてから、
自分に合ったサイトやエージェントに徐々に絞っていくほうが最終的には効率がいいです。

また、複数のサイトに登録していると、どのサイトでも見かける企業が出てきます。
そういった企業は、
常に人員を募集している=常に人が辞めている
という構図が成り立っている可能性が高いです。

そういった情報を収集できるのも、複数サイトに登録するメリットです。

3. 転職活動をする時期を設定する

教員は辞める時期が特に難しい職業だと思います。
一番穏便に辞めるとしたら3月末でしょう。
となると必然的に

・4月から転職先での仕事スタートを目指して転職活動をする
・退職してから転職活動をスタートさせる

のどちらかを選ぶ必要が出てきます。

前者は圧倒的に時間のやりくりが必要になり、転職活動は長期戦に。
後者は金銭的な余裕が必要となり、転職活動は短期戦になる傾向があります。

・じっくり転職に向き合うか
・パッと次の場所を決めたいか

自分のスタンスに合わせて、期間を決めることはとても大切です。

4. 職務経歴書を書く時は、「数値化」と「汎用性」を意識する

「職務経歴書」とは、自分が職場で
・どのような立場で
・どのような仕事をし
・どのような成果を上げたか
を記載する、転職活動において履歴書とともに重要となる書類です。

そして、教員が民間企業に転職する際、
この「職務経歴書」のクオリティがとても重要になってきます。

なぜなら、民間企業の人事の方
(というか世間一般の方全体に思うのですが)は、
教員の仕事を詳しく知らないが、学生だった時代がある分「なんとなく」教員の仕事を知っている気になっている
ことが非常に多いからです!

この想像や思い込みと現実の乖離が教員の転職を難しくしている原因の1つだと私は自身の転職活動で痛感しました。

なので、自分のやってきたこと、できることは詳しく伝える必要があります。
そこで意識すべきことが、「数値化」「汎用性」です。

正直、教員の仕事にこの2点を当てはめるのは難しいです。
ですが、ここを意識することで職務経歴書のクオリティはグッと上がります。

例えば「数値化」の部分であれば、
・前年度△%だった検定の合格率を○%に
・タブレットを使用した授業を△件から○件に
のように、自分が力を入れた部分をできるだけ明確に記載します。
その上で、「なぜその数値がすごいのか」「どのようにしてその成果を出したのか」を書き添えると
教員の仕事の成果が伝わりやすくなります。

また、「汎用性」の部分では、教員として力を入れてきたことが「民間企業でどのように活かせるか」を意識して記載することが重要です。
どんなに教員としての実績を書いたとしても、民間でも使える人材だと企業に判断してもらえなければ意味がありません。

・わかりやすい授業を行うためにPDCAサイクルを意識して改善した経験
・業務を効率化するために〇〇を行った

など、教員の仕事が民間企業にも反映できるとアピールする魅せ方が大切です。

また、「校務分掌」にも私は助けられました
・広報として学校ホームページを週1回更新
・進路として企業へ自校生徒の就職のための営業を担当
など、授業以外の仕事もできることをアピールすることもとても効果的でした。

5. 少しでも気になる企業は全て応募する

上記記事でも書きましたが、正直教員の転職は書類でかなり落とされます。

正直最初は心が折れます(笑)

なので、まずは書類で落とされることを前提に、少しでも「いいな」と思ったら応募を心がけることが大切です。
教員は真面目な方が多いので、つい1点集中で応募してしまいがちです。
ですが、まずは「ご縁があるかないか試してみよう」くらいの軽い気持ちで臨んだ方が心が楽です。

ちなみに私は50社以上書類で落ちました(笑)

それでも最後には、心からご縁が合ってよかったと思える会社に転職することができたので、
あまり「この会社じゃないと!」と最初から固執せずに受けていくのがいいと思います。

6. 最後に

「転職活動」は「教員採用試験」とは全く別の大変さがあります。
ですが、振り返ってみると、たくさんの業界や企業を知り、
自分の思わぬ適性を見つけることのできた楽しい時間でもありました。

あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。

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