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旅行記 / 東北・道南 個性豊かな風景たちと出逢う (2023/07)
北を目指して陸路で海路で、いろいろな列車を乗り継いで。
前回の佐渡島から2週間。今回はさらに北へ、まだ歩いたことのない場所で途中下車しながら進みました。
新潟からスタートし山形、秋田、岩手、青森と東北各県を経由してついには北海道へ。青春18きっぷを片手に、移り変わる景色を楽しみましょう!
何に乗って、どこへ行ったか
● 主なJR路線:白新線、羽越本線、陸羽西線、奥羽本線、花輪線、大湊線、函館本線、千歳線、東海道本線
● 主な私鉄路線:大阪モノレール、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道、神戸新交通
● 主に行った場所:秋田犬の里、道の駅かづの、大間稲荷神社、大間崎、五稜郭、大沼公園
● バランス:[観光] ・・・★・[鉄道]
◆Day 1◆ 羽越本線の観光列車「海里」
合唱本番ステージの翌朝。打ち上げで遅くまで飲み食いしていたせいで全然寝られていません…。始発での出発は普通にキツかったです。
伊丹空港へ向かう大阪モノレールは予想よりもだいぶ空いていました。日曜早朝から飛行機に乗る人は少ないのでしょうか。いつものように前面展望でスタート!
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前回の最後に書いた通り、この日は朝から新潟空港へ飛びます。搭乗案内が始まると…飛行機は沖止めで搭乗者もかなり少なく、20人もいるかいないかでした。こんなにガラガラな飛行機に乗るのは三沢―伊丹便以来かも?
そして2週間ぶりの新潟空港に降り立ちました!今回はシャトルバスでそのまま新潟駅へ。充電用USBポートが装備された電気バスで、思いのほかイマドキな車両でした。
途中で渡った道路陸橋は、かつて線路を跨いでいたのですが、線路が高架になったため逆に線路に跨がれる形に。陸橋は今となっては何も跨いでいない謎の橋となっていて面白かったです。
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これは新潟駅前のバスターミナル。主流の通過式ではなく、一旦バックして駐車するスタイルです。ちょっとレアですが、駅前再開発でもうすぐ見納めかもしれません。
新潟から乗るのは観光列車の「海里」です!以前「きらきらうえつ」として走っていた列車で数年前にリニューアルされました。予約は争奪戦で、特に日本海向きの窓側のA席は大変。私も取れなくて諦めていたのですが、前日夜中に酔っ払いながらシートマップを見てみると…偶然にもA席が空いているではありませんか!すかさず座席変更して確保しました。これは嬉しい誤算でしたね。
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海里はハイブリッド車両で、リゾートしらかみやリゾートビューふるさとのような感じでした。前面展望できるモニターもちゃんと備えられています。ただ、私から見える位置のモニターは、頻繁に信号なしのブルースクリーン状態になっていました…。
新発田から先の羽越本線下り方面はかなり久々の乗車。それこそ4年ぶり?村上を出たら海岸ゾーンに突入し、「粟の粒のように見える」粟島を遠くに見ながら走っていきます。そして海里は海岸近くの駅である桑川に到着。
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桑川は道の駅も併設されている駅で、ここで約30分の停車時間が設けられています。駅のすぐ前の歩道を渡ったらもう海岸!展望台に上れば広々と良い眺め。これは夕陽の時はさらに綺麗でしょうね。
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停車中に車内の偵察もしてきました。2号車はコンパートメントで、家族やグループでの利用にもってこいですね。
桑川~今川の間では減速運転。窓の外に見える景勝「笹川流れ」を堪能しました!海と侵食岩の絶景。恥ずかしながら笹川流れが何のことなのか今まであまりよく知りませんでした…。
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雲ひとつない青空で運転士さん曰く「海里日和」。海を眺めながらビールもいただいて最高です。
女性の車掌さんが良い声で沿線観光案内もとても聞き取りやすかったです。到着時などにはオリジナルのサウンドロゴが流れていました。途中で通る「あつみ温泉」の効能の案内まであり、至れり尽くせりです。
庄内平野から代行バスの陸羽西線で内陸へ
次第に緑いっぱいの庄内平野に入り、進行方向右側(C・D席)に出羽三山が見えてきました。羽黒山・月山・湯殿山で「はがゆい」と覚えるそうです。
※下の写真は出羽三山ではありません。すみません!
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海里の終点は酒田ですが途中の余目で一足先にお別れ。大きな窓で海も山も眺められるのが良かったです!
時間があったので余目駅前を散策。「クラッセ」は米蔵を改装した店舗とのことで、観光案内や地場産品売り場などがありました。
さて、余目からは陸羽西線の代行快速バスへ。陸羽西線の近くを走る国道のトンネル工事の影響で、2022年からバスによる代行輸送が行われています。
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バスだからとあまり期待していませんでしたが、狩川を出たら最上川沿いを走行!思いがけず良い景色。でも途中で寝不足が襲ってきてうとうと…。
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約70分で終点の新庄に到着。陸羽西線に列車が戻ってきたらまた乗りに来てみたいと思います。
18きっぷで新幹線!?
下の写真の左下にご注目。新庄駅の陸羽西線の乗り場案内で、一文字分で「西口」と表示されています!こんな使い方もできるんですね。
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で、新庄に着いたのは良いものの、酒酔いと若干のバス酔いでそこそこコンディションが悪くなってきました。寝不足が祟っているのも大きいです。皆さん、乗り鉄は元気な状態でやりましょうね!
乗り換え待ちの間に待合室でグデっと休んでちょっと復活。奥羽本線の大曲行きに乗り込みました。知らない間に何回も乗ってる奥羽本線は、日曜日の夕方だからか乗客は少なめ。湯沢と横手で乗客がごっそり入れ替わります。
終点の大曲で下車。実はこれ本来は秋田行きなのですが、直前の豪雨災害で大曲〜秋田は新幹線のみの運行となっていました。
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そこで大曲からは何と、乗車券のみで新幹線こまちの乗車が認められる特例措置が取られていました!青春18きっぷで乗せてもらえたのがありがたい。ちょっとレアな体験でした。そして特例のおかげで、まさかの秋田新幹線の全線制覇が完了することに。
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大曲ではスイッチバックしても座席転換しないんですね。コンディションが悪いからかもしれませんが、座席が逆向きの状態で高速運転されるとだいぶ酔いますね。今日は何かと酔いすぎです。せっかくの新幹線なのに…。乗り鉄は元気な時にやりましょう。大事なことなので2回言いました。
路盤流出のあった大張野付近は減速して通過していました。在来線の線路はまだまだ工事中。山間部を抜けて終点の秋田に到着です。
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秋田からひたすら鈍行で大館まで乗り通しました!2時間弱の耐久。特急があれば余裕で課金したくなる距離です。ちょうど日没の時間帯で夕陽が綺麗でしたがすぐ暮れてしまいました。暗い中、列車に揺られて大館に到着。
秋田内陸線に乗りに雪降る2月に来た時とは真逆の季節。歩きやすさが当然ながら格段に違います。大館機関区跡が近くにありますが、踏切跡があったいうのも今回初めて知りました。まあ前は雪に埋もれていましたからね…。
その時以来の2回目のロイヤルホテル大館、風呂上がりの夜鳴きラーメンがありがたい。ここは朝御飯の比内地鶏つみれ汁も美味しくて楽しみなんですよね。それではおやすみなさい。
◆Day 2◆ 大館と鹿角をちょっぴり観光する
予定通りつみれ汁をいただいて出発!まず初めに、駅前にある秋田犬の里で癒やされてきました。ただし今回訪問した月曜日は秋田犬の展示はお休み。
…どうやらこのことを知らなかったらしい中年夫婦が残念がっていました。かく言う私もあまり滞在時間を取れなかったので、秋田犬の展示がある時にまたゆっくり来てみたいです。
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大館から花輪線に乗車!何と2連ツーマン運転。ここ数ヶ月では久しぶりの、一度も乗ったことのない路線の乗り鉄で新鮮さがあります。この前年の豪雨災害で部分運休が続いていましたが、無事に復旧してくれて良かった。
※下の写真は前夜に撮ったものです。
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しばらく集落がポツポツと続いており駅間もそこまで長くない様子。途中で川の間近を走る場所があって、臨時の速度制限標識が立っていました。この辺りが大雨で崩落した場所でしょうか?
花輪線と言えば十和田南駅のスイッチバック!ここだけは前面展望を楽しみました。横から同じ路線の線路が近づいてくるのが面白いですね。
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列車は鹿角花輪に到着。駅前の観光案内所に入ってみたところ、無料レンタサイクルがあると分かって迷わず借りることにしました。全く下調べできていなかったのですが幸運でした。
駅から自転車で10分ほどの場所にある道の駅かづのの祭り伝承館を見学。「花輪ばやし」の知識を仕入れました!
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これを見てからサイクリングすると、それぞれの町の名前や位置関係がよく分かります。そして本物の花輪ばやしも観に来てみたくなりました。
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アーケードには町ごとに個性が表れているようです。上の写真では左から、新町と大町のキャラクターが描かれていますね。
花輪線と三セクを乗り継いで青森へ
一通り見て回ったら鹿角花輪駅に戻って盛岡方面へ進みます。いよいよ秋田県ともお別れです。
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八幡平駅を出ると列車は標高を上げて山へ入り、路線の雰囲気が急に変わりました。どうやら県境付近に差し掛かったらしい。ちなみに八幡平駅は秋田県に、八幡平市は岩手県にあります。ややこしい…。
田山~横間で峠を越えたようで、惰性走行に変わりました。そしてこの辺りからは東北新幹線の二戸も実は近いということを知りました。とは言え山の向こうなんですけどね…。
荒屋新町では現役の転車台が車内から見えました。盛岡行きから見ると進行方向左側にあります。ここでは乗客の乗り降りもちらほらありました。
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この付近でも川の水面がやたらと近く、臨時の45km/h制限が出ている箇所も多かったです。
好摩からはIGRいわて銀河鉄道の線路を気動車で走ります。2連で大丈夫か?と思っていましたが、IGRも大抵2連なので輸送力的には問題ありませんね。
IGRは駅ごとに「えきいろ」と呼ばれる色付きのオリジナルイラストが考案されて飾られています。こんなの前からありましたっけ…?
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さあ盛岡に到着。わんこそばでも食べてみようかと「東家」へ行ってみると、月曜は定休!これは調べられていませんでした。朝の中年夫婦のような状態に…。ここはいつもの白龍のじゃじゃ麺にしましょう。
盛岡から再びIGRで折り返し、青森県へ向かいます。ここでは入線と同時に改札開始。混むので早めに行って並んでおくと良いですよ。
各駅の到着前には車内にメロディが流れました。駅ごとに何パターンかある感じなのでしょうか。列車は盛岡出発時点からよく混んでいましたが、越県移動する人は少なめ。
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八戸から青い森鉄道に乗り換えて野辺地まで。この辺りに来ると三沢の時を思い出します。
さらに野辺地から大湊線に乗車!これも三沢の時に書きましたが、大湊線は夕陽が綺麗に見える路線とのことで、早速その念願叶ったりといったところです。案外呆気なく乗りに来られることになり、自分でも拍子抜けです。
大湊線から夕陽を眺める
さあ果たして夕陽は…晴れてるし良い感じか?沈む方角というか位置は全然考えていませんでしたが。
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これは見事な夕陽!方角バッチリでした。一番海に近いゾーンでは雲の帯に隠れていましたが、沈む間際にもう一回顔を出してくれました。良かった!
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終点の大湊まではいかず、手前の本州最北端の駅である下北で下車。乗ってきた列車を見送って宿に向かいます。
市街地まで2kmほど出てくると…謎の提灯街が見えてきました!寄合の会館からは練習中(?)のお囃子(?)も聞こえてきて不思議な雰囲気でした。
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晩御飯はスーパーで買った寿司にしました。ちょっと食べるぐらいならこれでも充分満足です。
◆Day 3◆ 本州最北端の大間崎をぐるり
この日は朝から下北交通のバスで北へ向かいます。目指すのは本州最北端の大間崎です!大間と言えばマグロで有名な場所ですよね。
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昔ながらのバス車内前方の運賃表で、「○○まで」という表示を見たことがあるかと思いますが、大抵は次のバス停名が表示されているかと思います。でもここでは、「○○までの運賃」という本来の意味で使われている様子。この使われ方をしているのを見るのは実は初めてかも?でもこれはバス停の前後関係や放送に注意しておかないと乗り過ごしますね…。
下北交通がかつて運行していた鉄道である大畑線がどこを走っていたのかはよく分かりませんでした。旧大畑駅以外では、鉄道遺構らしきものはバスの沿線には特に見られないようでした。
旧大畑駅前の看板は、鉄道が健在だった頃の地図のまま変わっていません。カピカピになっていますが、貴重な過去の記録ですね。
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大畑までは下北半島を横断して、そこからひたすら太平洋沿いを走ります!進行方向右側が海側で景色が綺麗。直射日光がめちゃ暑いのが玉に瑕…。
ところで、この辺りの地名によく出てくる「間(ま)」とは何なんでしょうか?孫次郎間、孫三郎澗、易国間、それこそ大間にも付いています。
大間町役場からレンタサイクルで街を巡ってみましょう。この大間の地にも昨晩の下北で見たような提灯街がありました。下北半島での流行り…?
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大間稲荷神社で旅の安全を祈願してから大間崎へ。ついに本州最北端の地に到達しました!本州最南端の潮岬は既に訪問済みなので、これにて南北とも制覇となりました。写真は下の方のツイートでまとめてご覧ください。
続いて西吹付山の展望台にも行ってみました。自転車で坂を上るのがわりとキツかったですが、道沿いのアジサイが綺麗でした。そして風車が近い。
昼御飯には「浜寿司」で大間のマグロをいただきました!目星をつけていた「馬いや」が営業時間変更で空いていなかったのが残念。でも赤身丼がモチモチで美味しかったです。
おおま! pic.twitter.com/EqnJBrVVnc
— ね (@nekoyama9653_e3) July 25, 2023
でもここで手持ちの現金が1,000円になってしまいました!キャッシュレスやカード決済できるところが少なくてヒヤヒヤ。
フェリーで北海道に上陸
大間港から津軽海峡フェリーに乗って函館港へ向かいました。青森~函館の方が有名かと思いますが、こちらも立派な青函航路です。
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すっかり忘れていましたがカジュアルシートを予約していたようで、窓側の指定席で快適に移動できました。座席はこんな感じ。ブランケットも置いてありましたが、さすがに真夏なので不要でした。
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この航路では函館山をぐるっと周って七重浜側に上陸。進んでいくにつれて函館山の見え方が変わってきて面白かったです。
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これにて陸路でも海路でも津軽海峡を無事渡ることができました!めでたしめでたし。
五稜郭を観光して藤城支線に乗る
函館からバスで五稜郭へ。北海道には何度か来ているものの、五稜郭を観光するのは初めてです。早速タワーに上ってみました。
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展望台から五稜郭と函館の街並みを一望できます!見事な星形、ハイカラな形やね。歴史の分かりやすい展示もあって良かったです。地上に下りてから実際に五稜郭公園の中にも入ってみました。中からはさすがに星形は分かりませんね…。
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近くのセブン銀行ATMで現金チャージ。ちょうど25日で手数料無料で助かりました。ありがたや。
この日は森に宿を取っていたので、五稜郭から列車に乗って向かいました。やって来たのは既に北海道から(ほぼ)引退してしまったキハ40!
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今回ここを乗る一番の目的は函館本線の藤城支線。貨物列車がメインの路線で、旅客列車は下りの一日数本だけです。初め高台を走るので眺めが良いんですよね。大沼で本線と合流します。
本来なら大沼公園で夕焼けを楽しみながら過ごす予定にしていたのですが、曇っていてイマイチだったのでパス。今日は車窓から大沼の穏やかな水面を眺めるだけにしました。
赤井川と、今やただの信号場となってしまった旧姫川で上下の特急を待避。駒ヶ岳経由を鈍行で乗る機会もなかなかなく、面白い機会でした。
海岸にある森
— ね (@nekoyama9653_e3) July 25, 2023
と、おまけの鉄分 pic.twitter.com/NWRQeAB7rP
森に到着してもまだ少し明るかったので、しばし撮影。上のツイートで鉄分補給をどうぞ。
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森の気温は27度。北海道の夕方にしてはちょっと暑めではないでしょうか。ちなみに冬に同じ場所に来た時はマイナス7度でしたね…。
◆Day 4◆ 砂原支線に乗って大沼を観光する
最終日は森から函館本線の砂原支線へ!前日の藤城支線に続き、普段は通らないルートの乗り鉄を楽しみました。まあ砂原支線は一度乗ったことがありますけどね。
渡島砂原経由の列車は「道南の恵み号」。沿線の倒木の影響で発車が遅れていました。天気が悪いわけではなかったのに倒木とな…。帰りの飛行機には一時間遅延までは問題ないですが、ちょっとドキドキします。
私が一度乗ってから、砂原支線でもいくつかは廃駅となってしまいました。銚子口にはそれらしき設備が残っていましたが、流山温泉と池田園にはもう何も残っていないようでした。何となく寂しいですね。
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本線と合流する大沼駅で下車し、大沼公園まで徒歩で移動しました。途中で砂原支線の跨線橋を渡りましたが、上下含めて旅客列車が来るのは7時間後…写真を撮るのは無理ですね。
大沼公園駅前ではレンタサイクル屋さんがいくつかあり、借りてみることにしました。
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大沼は一つの沼ですが、分断されているように見える西側は小沼と呼ばれています。上の写真は鉄橋越しに見る小沼です。
駒ヶ岳と大沼のコラボ、ついでに列車ともコラボ!…を撮ってみたかったのですが、細かい雨がパラパラ降ってきて駒ヶ岳も笠を被ってしまいました。とりあえず何枚かパシャリ。
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では特急北斗で長万部へ向かいましょう。こうしてホームに到着した途端によく晴れてきて悔しい…。
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小樽~旭川以外の函館本線の存続が怪しく、少なくとも廃駅は今後も出そうなので、高速で通過する中で各駅の駅名標の写真を撮っておきました。
長万部から函館本線の山線で札幌方面へ
長万部の階段で旅行中のおばあさん4人組の荷物持ちをお手伝い。御年88!楽しそうな旅行(曰く「珍道中」)で何よりです。歳をとっても旅を楽しみたいですね。
長万部は海に近く、歩いて数分で砂浜に出ることができました。
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海岸を散策してから、駅前の「かなや」で名物かにめしをいただきました!味付けされた蟹の身がたっぷりでどんどんご飯が進む。時間も気にしながらでしたが、美味しくてすぐに食べ終わってしまいました。
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長万部からは函館本線の山線へ。以前と真逆の季節と方向に乗ります!駅でキハ40と最新型のH100が共演していました。私が乗るのはH100です。
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列車は蘭越やニセコでの乗降が多かったです。ニセコは今やバブルの様相を呈しているとか。過剰なインバウンドも良いことだけではないと思いますが…。
比羅夫では「ここで降りても公共交通機関がないから倶知安まで乗るべし」という旨の自動放送がありました。移動手段のアテがないと大変です。
倶知安の駅は新幹線工事が始まっているとは聞いてましたが…変わり果てていてビビりました。高架構造物こそまだないですが、着実に進んでいるのが伝わってきます。1面2線(しかも1線は小樽方面のみ)の簡素なホーム。
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どうやら駒ヶ岳に続いて羊蹄山にも嫌われているようで、曇ってきました。余市で大勢の観光客を乗せて終点の小樽へ。
今回は小樽は素通りして、快速エアポートで一路新千歳空港へ。ホーム上もよく混んでいましたが先頭まで歩いたら余裕で窓側に座れました。LEDではない方向幕がレア。
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半分寝ながら乗っているとすぐに新千歳空港に到着。出発まで時間があったので〆のジンギスカン!野菜をタレで煮込むタイプは初めて。これも美味しかったです。
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これで全ての行程を終えたので、スカイマークで神戸空港へ飛びましょう。この一ヶ月間で実に5回目の飛行機!これほど飛行機にお世話になることもなかなかないですね。
そして、もし半時間でも着陸が遅れたら当日中に帰れないというドキドキな状況でもありました。そんなギリギリの旅程を組むなよ、というツッコミはナシで。結局その心配は杞憂に終わり、定刻通りに到着して一安心。これでおしまい。
今回は、新潟空港からスタートして新千歳空港までどんどん北上しました。観光列車やローカル線、さらにはバスやフェリーも乗り継いで本州最北端をはじめ各地の独特な風景を楽しみました。公共交通機関だけでもいろいろな場所に行けるものですね。そしてまだまだ未踏の地があるのだと思います。
次は、よさこい祭りと阿波おどりを観に行った話を書きます。
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