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旅行記 / 北海道 大雪の北の大地を行く [後篇] (2020/12)

前篇からのつづき。後篇は旭山動物園の話からスタートです。


旅の後半では札幌・小樽・函館を巡っているため、観光成分が多めになっています。大量の雪を見る、寒いところに行くというのはもう充分達成できてしまい満腹になってきているのですが、北海道の大自然はそれで手を緩めてくれるわけではありません。

2日目まででもう既にいろいろなことがあった今回の旅、果たしてこの先は何事もなく進むことができるのでしょうか…。

何に乗って、どこへ行ったか [後篇]

● 主なJR路線:函館本線、札沼線
● 主な私鉄路線:札幌市営地下鉄、札幌市電
● 主に行った場所:旭山動物園、サッポロビール園、天狗山、小樽運河、函館山
● バランス:[観光] ・★・・・[鉄道]

◆Day 3◆ 旭山動物園でペンギンのお散歩

留萌本線から戻ってきた深川駅にて、旭川行きはどこかな?まだ来てないのかな?と思いつつ悠長に写真を撮っていました。が、よく見ると撮っていた列車が旭川行きでした。しかも発車1分前!危ない危ない。

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車両の横に取り付けられている行先標を見ていなかったら逃していたな。

車窓から見える途中駅の積雪量も当然のように多く、前日の列車立ち往生もやむなしと思いました。なお、この写真の伊納駅も2021年3月に廃止されてしまいました。しばらくして旭川駅に到着です。

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旭川からバスで旭山動物園を目指します。路面が完全に雪に覆われた状態の時にバスに乗ったことがなく、ちょっとドキドキしながら乗っていました。

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旭川市街の車道では歩道との境目に排雪されていて、本来なら片側2車線のところが1車線となっていました。そういえば、北陸などで見かけるような道路の融雪装置はありませんね。…さすがに水道が凍ってしまうし無理か。

バスに40分ほど揺られて旭山動物園に到着しました。冬期休業エリアがあることも相まってか、閑散としていて賑やかさはありませんでした。これは少々意外です。

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園内にはいろいろな動物たちがいて楽しかったです!紹介したいのですが、長くなるので割愛。園内はわりと高低差があって坂道が多く、もちろん積雪量も多い挙句吹雪だったので、移動するのが大変でした。傘はあんまり役に立たず。まあ、傘を差さなくても手で雪を払い落とせるから良いか。

写真を撮ろうと手袋を外していると、気付かないうちに寒さで手が痛くなるということを学びました。完全防備を解いてはいけませんね。それにしても雪の中に展示されている動物たちを見られるというのは新鮮でした。


さて今回一つだけ紹介するのはペンギンです。雪といえばやはりペンギン?その姿勢を見ると、リラックスしているかどうかがわかるそうです。

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スーパーウルトラリラックスMAX」、良い。

そして旭山動物園のペンギンで有名なのはお散歩タイムですね!テレビでは見たことがありましたが間近で見るのはもちろん初めて。冬場の運動不足の解消が目的だそうで、この時季にしか見られないイベントです。

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ペンギンが逃亡しないよう両脇に雪が積まれた専用レーンの上を、ペンギンたちが飼育員さんに付いて歩いていきます。ゆっくりぞろぞろと列をなして進んでいました。間近で見ていると個性も見えてくるような気がします。

飼育員さんはゆっくり先導していますが、ペンギンたちはそれよりもさらにゆっくりで、のんびりマイペースなお散歩でした。もしかすると彼らなりに必死に歩いているのかもしれませんが…。


移ろいやすい天気で、さっきまで吹雪いていたかと思えば陽光が射してくる時間帯もありました。細かい氷のようなものが降っているのも見えた時も。

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3時間半ほど滞在して旭山動物園を満喫しました。園内を歩いて疲れていたようで、帰りのバスと電車では半ば意識がどこかへ飛んでいました。

サッポロビール園と大通公園

雪が靴の裏に中途半端に残ったまま列車に乗り込むとよく滑るということを知りました。写真は、岩見沢駅構内に置いてあったばんえい競馬の像です。現在は帯広でしか観られないとのことですが、一度行ってみたいですね。

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札幌市内に戻ってきたら晩御飯の時間に。この日は前から行くと決めていたサッポロビール園へ!最寄駅は札幌駅の一つ隣の苗穂駅です。

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勝利への道(?)、園内の通路です。気持ちが昂ります。

で、ジンギスカンの食べ放題を注文しました。心おきなく肉を焼きまくれる環境、最高です!もうちょい野菜を載せたら見栄えが良かったかしら。

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黙々と食べ続けて満腹になって出てきました。寒い風が火照った顔に気持ち良い。

札幌駅まで戻ってちょっとだけ散歩。ひっそりと佇む時計台と、ギラギラに輝くテレビ塔を見て回りました。大通公園にはほとんど人の姿がありませんでした。

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札幌の夜を満喫してこの日はおしまいです。それでは。

◆Day 4◆ 吹雪の札沼線

4日目はまず札沼線(さっしょうせん)に乗りに行ってみました。札沼線といえば2020年5月に北海道医療大学~新十津川が廃止されましたね。本当は廃止前に乗りに行ってみたかったのですが、さすがに無理だったので今回の旅行のタイミングで行くことにしました。

あいの里公園駅あたりまでは住宅街が続いて、そこから先はひたすら雪原といった様子でした。が、雪原ゾーンに入ったあたりから突然お腹が痛くなり景色を見る余裕が消滅。ほどなくして終点に到着して事なきを得ました…。

終点の北海道医療大学駅前にはロータリーらしき土地が広がっていました。年末でもう講義もないからか、ひと気はありませんでしたね。

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駅のモニターには、私にとっては衝撃の文言が。「低温により車両が凍結」するという事態があることを初めて知りました。いや、あり得るのは分かりますけど、実際にあるとは…。

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ホームの端から新十津川方面を見てみると、雪の中から車止めの標識が顔を覗かせていました。留萌本線の留萌駅と同様、もうここから先へ行くことがないというのは残念です。

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駅前をうろうろしたり、ホームで写真を撮ったりしていましたが、途中から強く吹雪いてきて列車の中に退散しました。えげつない降り方…。

地下鉄から羊ヶ丘展望台へ向かう

途中の新琴似駅まで戻ってから、地下鉄の麻生駅まで15分ほど歩きました。なるべく一筆書きをしたい!という方針で上手く乗り換えられる駅を探していたら、このような乗り換えに辿り着きました。麻生駅から南北線の終点の真駒内駅まで乗りつぶしです。

南平岸駅の手前から地上、さらに高架へ。地上に出る地下鉄はいろいろありますが、この南北線の地上区間は全線シェルターに覆われていました。一般的な鉄道のレールではなく中央に1本の案内軌条があるのが札幌の地下鉄の特徴ですね。

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駅前のバス停から福住駅行きに乗って福住2条9丁目停留所で下車。ここから5分ほど歩けば羊ヶ丘展望台の入口まで行くことができます。付近まで直行するバスがなかったためこの方法で行きました。

で、入口で入場券を買って…案内されたのは「展望台まであと900mです」。一瞬耳を疑いました。まあ、普通は車かバスで来るようなところですよね。それと「年末なのでレストランは営業していません」。Oh...


そんなわけで、後ろから追ってくる車もなく一人で坂道をひたすら上り続けます。雪が積もるまでは草原だったであろう場所には、所々に動物の足跡のようなものがありました。私も坂道には足跡を残せたと思います(?)。

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やっとこさ丘の上に到着したらまずは有名な像の写真を。大志を抱け

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レストラン以外の施設もほとんど休業で、観光に訪れている人はほんの数人でした。広々として楽に見て回れたけれどもちょっと寂しい。


福住駅と展望台の区間では直通バスが出ているようで、それに乗って福住駅まで行きました。市内中心部まで戻るついでに東豊線を乗りつぶし。これで札幌の地下鉄全線に乗ることができました。

ただ、地下鉄に乗っている最中に新たなイベントが発生。最終日に関西まで戻るための飛行機が欠航との連絡が入りました。一応、羽田経由の便に振替ということになり、帰ることはできそうだと一安心。…この時点では。


札幌ら~めん共和国でお昼を食べてから路面電車にも乗ってみました。一周ぐるりと回る間に藻岩山の近くも通ります。今度は藻岩山にも行ってみて、上から夜景を眺めてみたいです。

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さてこの日の最終目的地は小樽です。札幌から快速エアポートに乗って30分ほどで到着しました。途中からは進行方向右側に海が見えてきます!

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小樽まで行く人はあまり多くないのか、先頭車両の車内は空いていました。快速エアポートは指定席車両も連結されているので、混んでいたらそちらに乗るのも良いかもしれません。座るのはもちろん海側で!

夜の天狗山と小樽運河

荷物も多いので先にお宿にチェックイン。4日目ともなれば疲れも溜まってきていて、ついそのままダラダラしそうになります。また出歩くというのが億劫になるんですよね。でも来たからにはと、まずは天狗山へ向かいます。
※結局この後、夜の小樽に魅了されて疲れなど吹っ飛ぶことになりました

山の麓まで行くバスがあったので乗り込みました。踏み固められカチカチになった雪の坂道を難なく上っていくことにびっくり。

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ロープウェイで上の方まで行きますが、隣のスキー場ではスキーアカデミー(?)が開催されていて周辺は予想以上に明るくて賑やかでした。ちなみにまだ16時半です。雰囲気はほぼ夜。

地面や木々に雪がどっさり積もって、そのままの状態が保たれている…のが美しかったです。こういう風景を生で見てみたかったんですよね。

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夜景が綺麗とのことですが、日没からあまり時間が経っておらず雪も降っていたのであまりよく分かりませんでした。晴れた夜に来る方が良さそう。

天狗山神社も参拝しました。周りの照明が様々な色に変化して良い雰囲気を醸し出しています。白~青系の照明が雪を照らすと、透き通っているような感じがして好きです!

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山頂の温度計にはマイナス9度と表示されていて、おそらく人生で最も寒い空間にいたひと時だったと思います。ぜひ次はマイナス二桁で。

小樽の市街地に戻ってからは、国鉄手宮線跡地や定番の小樽運河の雰囲気を楽しみました。運河は街灯とイルミネーションが水面に反射し、そして雪と氷柱も加わってとても綺麗でした…!

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運河横の倉庫群を運河の反対側の道路から見ていると、何やら「ビール」の文字が。気付いたら中に吸い込まれていました。これは仕方ない。

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美味しい地ビールと料理をゆっくりといただきました。いくらでも呑めそうです。

最後に港の近くにも行ってみました。夜の港って何か惹かれるものがあるんですよね。この前の東北でも女川港の周りを歩いてワクワクした記憶があります。寒い風に吹かれつつ海を眺めるひととき。

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合わせて5時間ほどの小樽散策はこれで終わりです。満足です。寝ます。

◆Day 5◆ 函館本線で倶知安へ

行程の3分の2が過ぎました。「乗り鉄」系は前半戦で終わらせて、後半戦はあまり予定を縛らずにぼちぼち、というのが毎回の大体の傾向です。後半もガチガチに予定を決めてしまうと単純に体力が持たないんですよね…。

この日も例に漏れず、次の列車に乗るまでフリータイムとしましたが、それでも動き始めるまでが大変でした。いくら楽しい旅行といえど疲れます。


小樽駅の横にある三角市場は思いのほか通路が狭く、お値段も観光地価格といったところでした。ここだけちょっと期待外れ。

さて小樽からは再び函館本線に乗って倶知安方面へ向かいました。2両編成でしたが乗客が多く終点の倶知安までずっと立っていました。車両は新型のH100形です。最近は新型気動車がどんどん出てきている印象です。

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北海道新幹線の札幌延伸時には鉄路が残るのかどうかすら分からない路線と噂されているので、各駅名標もなるべく撮っておいて記録として残すようにしました。

下の写真は余市駅、扉の上の看板にもあるようにウィスキーで有名ですね。私はウィスキーはあまり好んで呑まないのですが…。

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峠を越えるまでは沿線の積雪量が多く、ずっと吹雪いている状態でしたが、峠を越えて倶知安のほうに入ると一転して晴れました。雪を被った羊蹄山が綺麗で、青空と雪の白さのコントラストも楽しむことができました。

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倶知安駅で外に一旦出てみました。よく晴れています。北海道新幹線の札幌延伸の際にはここにも新幹線駅が設置される予定です。でも新幹線用の構造物はまだ見当たりません。

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ニセコアンヌプリの方角には建物がたくさん並んでいて、残念ながら山容を眺めることはできませんでした。

さらに函館本線に乗って森から砂原支線へ

倶知安からは長万部行きに乗りました。長万部までの乗客も多く、ここでも着席はできず。扉の窓から見える風景と後方展望を楽しみます。駅前からは見られなかったニセコアンヌプリもようやく姿を現しました。

水面に氷が張っているのがはっきり分かる写真を撮りたくて、途中良さげな川の上を通った時にすかさず一枚。列車からだと、いつも「撮りたい!」と思って準備した時にはもう通過してしまっていることが多いから難しい。

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蘭越駅を過ぎたあたりからまた空が曇ってきて、周辺の積雪の量もより多くなっているように感じました。青空の見えた世界から再び灰色の世界へ…。

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終点の長万部で再び駅の外へ。倶知安とは違って雪が降っていました。駅前には雪まみれの北海道新幹線H5系のオブジェ。ここにも新幹線駅が設置されます。開業したら街の雰囲気はどんなふうに変わるのでしょうか。そもそも変わるのかどうか分かりませんが…。

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駅前の道路はすぐ近くの海に続いているようで、歩いて行ってみたかったのですがさすがに時間がなくて断念しました。

長万部から森までは特急北斗でワープします。予定に合わせていかにうまくワープするかが肝になります(?)。「特急オプション券」はもう使えない期間に入っていたので普通に乗車券と自由席特急券を購入しました。


自由席車両はどこかな?と思って探していると8両編成の後ろの方だということが判明。乗車位置のアルファベットは…あれ、屋根が途切れている…。

ということで、屋根がなくほとんど雪が積もりっぱなしのところが自由席の乗車位置でした。すねの辺りまで積もっている雪の中を歩いて、乗車位置に辿り着くことすら一苦労です。もちろん列車を待っている間にも身体に雪が積もっていきます。

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乗り込んで一息ついていると、前日発生したイベントにまさかの続きがありその通知が入ってきました。なんと、羽田までの振替便も欠航になったとのことです。…さて、どうやって帰ろうかしら。さすがに気が気でなくなってきました。

もう一泊する?新幹線で帰る?などいろいろと考えを巡らせているとすぐに森駅に到着しました。


下の写真は跨線橋から。左の方には海が間近に見えているはずですが、吹雪なのであまりよく分かりません。

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乗り換え待ちの間に駅前を少し散策。ただし温度計はマイナス7度の表示、しかも吹雪で、「散策」には過酷すぎる天候でした。ちょっと歩いてすぐに駅舎に戻りました。


森駅からは函館本線の砂原支線へ。特急北斗や一部の普通列車は駒ケ岳駅を経由する本線を通りますが、砂原支線は駒ケ岳の逆側をぐるっと回ってくる支線となっています。

車両は今回初のキハ40!快走するかと思いきや、砂原支線内ではほとんど45km/h以下でゆっくり走っていました。これはなかなか時間がかかります。

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本線と合流する大沼に到着する頃にはすっかり暮れて、車窓からは暗闇しか見えません。代わりに翌日の帰宅経路をひたすら考えました。

いや、まあお金をかければ何とでも解決策はあるのですが、なるべく費用は抑えたいし予算の都合もあるし…とぐるぐる。いっそ、乗る予定のなかった道南いさりび鉄道にも乗って帰ろうか(なお暴風雪で運休)とも思ったり。とりあえずJALに電話をかけてみようということで落ち着きました。

満月の函館山

函館駅は新しめの駅舎、駅前のプロムナードにはイルミネーションが光っていました。札幌駅とはまた違う雰囲気です。

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まずはお宿へ。もうそのまま寝てしまいたいぐらい、動く気力も尽きてきていましたが観光に出発。函館山には登っておきたい。

函館市電に乗って山の麓まで行き、10分ぐらい歩いてロープウェイの入口に到着しました。貫禄充分の構えです。門松が並べられているのを見て年末だということをやっと実感しました。

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函館山から見える夜景はさすがのものでした。晴れていたうえ、タイミング良く満月で、見に来た甲斐がありました。これぞ所謂「100万ドルの夜景」ですね!

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でもやっぱり写真を撮ろうと手袋を外すと手が痛くなります。凍傷なるわ。

函館市電を乗りつぶそうと1日乗車券も買っていましたが、湯の川温泉方面まで行くには時間がなく、疲れもあったので今回は諦めました。また今度。


で、明日の帰りの飛行機がどうなるのかJALに電話をかけてみました。多分同じような境遇の人々がたくさんいたのでしょう、5分以上繋がらずわりと焦りましたが結局、札幌丘珠空港経由での移動を案内してもらいました。

私は航空関係には全く明るくないので「丘珠(おかだま)ってどこ…?」と少々不安になりましたが、とりあえずは明日の飛行機が飛ぶことを祈りつつ眠りにつきました。無事に帰れますように…。


◆Day 6◆ 函館をぶらり街歩き

起きてすぐにカーテンを開けては、天候がどうかをまずチェックしました。これなら大丈夫では?と頭の中で勝手に飛行機を飛ばすことにしつつホームページを見て見ると、搭乗手続きを一時停止中とのこと。欠航ではないからまだ希望はあると思い、ひとまず朝の函館観光を楽しむことにしました。

歩いているうちに吹雪に。その中を走っていく路面電車の画はなかなか味があります。

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さらに歩いていると雪は止んで青空が覗きました。吹雪いたと思えば青空が見えるなど、函館に限らずですが変わりやすい天気です。場所と時間により大きく天候が異なるのも冬の北海道の特徴なのでしょうか。

海岸付近には摩周丸が鎮座していました。近くまで行ってみたかったのですが、到達する経路が不明だった上、手前の広場を横切るには積雪が多すぎて断念しました。遠くから眺めるのがちょうど良いのかもしれません。ということにしておきます。

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お昼ご飯を食べる時間がなさそうなので早めに食べておくことにしました。魚を食べたいとどんぶり横丁市場へ。いろいろなお店が入っていて、自分の好みのメニューのあるお店を選ぶことができます。

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北海道での最後のご飯は「馬子とやすべ」にて海鮮丼にしました。やっぱり魚が美味しい。

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さあ後はもう帰るだけ。シャトルバスに乗っていざ函館空港へ!

果たして無事に飛行機に乗れるのか…?

函館市街にいたときはまだ搭乗手続きが停止中でしたが、到着後すぐに搭乗手続きが再開されたとのアナウンスが。これは…帰れるぞ…!

受付カウンターへ行って振替便の事情を説明したところ、いろいろと調査をしていただいてANAの直行便に再度振り替えてもらえることになりました。当初の早割からの追加料金なしも嬉しい。ありがとうございます。


ほっと胸をなでおろしてお土産を買い、保安検査場を通過しました。空港の気温がマイナス8度とありましたがもう驚きません。慣れって怖い。

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搭乗直前で、機体の整備点検での遅延が発生したとのアナウンスがあり若干不安に。飛行機に乗り慣れていないので、こういうことも起こるのだということに想像が及ばず心配になります。逆に鉄道に乗り慣れていない人々なら鉄道の旅でアクシデントが起こるとこんな感じで不安になるのかな?と思いつつ、宝くじ抽選のテレビを見てやり過ごしました。大晦日ですねえ。

そして無事出航できることとなり、およそ8年ぶりの飛行機へ。離陸直後に見た函館市内はもちろん一面の銀世界で、上空から見るのは新鮮でした。

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離陸してから安定するまでの上下動にはちょっとドキドキ。雪雲を突っ切るとなるとそれなりに揺れます。

雲のない高高度域に入ると、日本海側の飛行とのことで眼下の一面に雪雲が広がっており上から眺める分には綺麗でした。筋状の雲列…ベナール対流…などとどうでもいいことが頭の中に湧いてきます。


やがて日本海側から離れると、雲に切れ目ができてその隙間から久しぶりに本州を見ることができました。山間部もあまり雪が積もっておらず、北海道との土地の違いを感じます。一週間ぶりの雪のない風景です!

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それにしても、上空からわずかな面積の空港を狙って安全に着陸するという航空技術に改めて素直に感動しました。もちろん相応の訓練があるとはいえ私には無理な芸当です。

到着した伊丹空港は晴れで気温0度以上と、北海道と比べたら穏やかなものだと思いました。お、全然寒さを感じないぞ?慣れってすごい。どことなく寒さに強くなったような気がします。


…これで今回の旅行はおしまいです。冬の北海道で雪と寒さを体感しながら鉄道に乗る、さらには観光も、という欲張りセットを実行できて満足です!道中いろいろとイベントが発生しましたがこれも旅のスパイスということにしておいて。ぜひまた冬に訪れてみたいと思えた6日間でした。

次は、36年ぶりの豪雪だった高岡の話を書きます。

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