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ビューティフル・レインボー

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LGBTQ+やジェンダーなどに関するnoteを、幅広くピックアップしています。
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#日記

LGBTと私

きのう「ビューティフル・レインボー」というマガジンを作りました。 作った経緯はこちらに書きましたが、今日はもっとズバッと踏み込んで、私自身のジェンダーに関する話をしようと思います。 文章につらつら書くより、この漫画を読んでいただいたほうが早いかもしれません。 主人公のユウは、私の分身です。 「女」であることを求められ、自分にできる範囲で女らしくふるまうものの、やはりしっくりこずに最後は「私自身」であることを選ぶ話。 「私は男でも女でもありません」という邦題のついたドキ

セクシャルマイノリティの僕はどのスーツや礼服を着ればいいの

こんにちは。 あいとです。 スーツと礼服を買いに行った時の話 最近スーツや礼服を買いに行きました。 その時僕はどちらかと言うと男性的な格好をして、 1人で買いに行きました。 お店に入ったら、 すぐに店員さんが声を掛けてくれました。 僕はメンズスーツを買いたいと思っていましたが、 店員さんには声の高さや背の高さで女と思われたのか、レディースのものを案内されました。 でも、僕はそこからメンズスーツを見に行くという勇気はなかったので、大人しく案内を聞いていました。 礼

異性愛者の私に「彼女」が出来た話。

単刀直入にタイトルにもある通り 異性愛者の私は今年の7月から 同性の歳上彼女と付き合うことになった。 幼少期から性別に囚われたくない気持ちが強く 男性でも女性でも在りたくない ただ "私" という人間として生きていたいと思いながら歳を重ねてきた。 それでも恋愛対象は " 当たり前 " の様に異性で子供を授かったけれど 相手の男性とは入籍前に死別。 だから同性に というわけではない。 私の中では " 家庭を築くのは異性でなければならない " という 世間一般的な概念が昔から

今は女だけど、元々は違うかもしれない私。

伝えたいことを文章で100%伝えられる自信がある人なんて、いないと思う。 何故なら、人の言いたいことを100%受け止められる自信が無いからで、その「人」というカテゴリーには自分も入るからである。 他人と自分は違うというけど、内から見ているか外から見ているかの違いだけで、はっきり分からない。 外堀から見ているか、見えないほど近くから見ているかの違いで、ちょうどいい立ち位置で見られるものでは無いと考えるからだ。 それを前提として、私は自分の中にある気持ちを誰かに10割伝えるこ

女装するのは好きじゃないけど女性の服は好き

生まれてこの方、ではなくて少し前まで、僕は服を買うことがあまりなかった。生活をするのにそれは当然必要な分の服を買ってきたけれど、なにせ必要性の上で購入する服にはファッションセンスの欠片も感じない。僕はずっとそうやって服というものを買ってきていたし、どうやってもあの頃の自分は服装に気を使うような人間にはならなかったように思う。 いや、違うかもしれない。もしかしたらなっていたと思う。何かきっかけがあれば、僕は服というものに「お洒落」を通していたかもしれない。僕がその頃には何も知ら

この一日を生き抜け―映画『シングルマン』

 1962年、キューバ危機下のアメリカは核攻撃まで秒読み段階とも言われるきわめて緊迫した情勢に置かれ、不安に覆われていた。トム・フォードの初監督作品となった映画『シングルマン』は、その年のロサンゼルスを舞台に、ある男の一日を描いている。  大学教授であるジョージは、8カ月前に最愛の恋人ジムを交通事故で失って以来、喪失感から立ち直れずにいた。たった一人の理解者であり、自分の半身だったジム。彼なしでは生きていく意味も見いだせない。  そんな絶望を知りもせず、世間では政治家が戦争

無職の夫がいる。

46歳の夫が無職である。 もうすぐ2年。 私にとってはあまり大したことではない、どころか、いつも家事をやってくれて家がきれいに保たれているので最高ですらある。 洗濯が丁寧。 食洗機に入れるのが上手。 ルンバの後から掃除機で追いかける綺麗好き。 ネコのお世話が過剰。 ゴミ捨てがこまめ。 知らないうちにコード類をしまってくれる。 結露を毎日吹き上げている。 とにかく、家が快適に保たれている。 (ただし料理はあまりしない。惜しい。。) 最初の頃は夫が無職というと驚かれたり、旦

ーー男友達とケッコンしたいーー

異性の友達、の話。価値観の合う男子と一生一緒にいたい(友達でいたい)と思っている。 高校生のとき何となくケッコン、というものについて考えていた時期があった。高一の冬くらいだ。僕の母親は23で結婚しているのでそんなに遠い話ではない、ような気がしていた。 その頃は、自分も20代中盤か後半くらいでケッコンするんだろうなと思っていたし、それが特別嫌だとか思っていたわけじゃなかった。ずっと1人は寂しいだろうからケッコンはするんじゃないかなあっていう、そのくらいの感覚だ。 20代にな

性別で遊ばないで。

そう言ったことがある。大学3年になる春休み。サークルの新歓(新入生勧誘)の時期が迫っていて、SNSでメンバー紹介をするという連絡が回ってきた。企画を進めているのは同学年の同志数人で、彼らの分は既に投稿しているらしい。学科、兼サー先、簡単な自己紹介文を書いてくれと言われたからLINEで送り、そんなにたたないうちに全体LINEで「この内容でいいか」と人数分の下書きのスクショ。 自分の原稿だし大丈夫だろうけど一応確認しとくか、と思って通知をタップ。二度見した。気持ち悪すぎてすぐに

誰と一緒にいたいか その1

彼氏からの音 こんにちは。山田太郎の彼氏です。 太郎は僕に撮って初めての彼氏です。それまでは、何人かの女の子と付き合ってきました。この記事では、僕が太郎と付き合うまでの葛藤や悩み考えたこと、そして結論に至るまでのことを忘備録のように書き紡いでいます。恋愛にがんばってる人、悩む人、葛藤を抱えてる人に向けて。気持ちの整理のちょっとしたきっかけになれたら嬉しく思います。  その1として、エピローグや背景を。 これから先、誰と一緒にいたいか。これからの人生をだれと、どんな人と一

恋人が、スカートを履いた日。

⚠︎いつもの闘病日記とは全く違うお話になります わたし自身は、元々、不定性と呼ばれるものに近しい感覚を持っていて、男性的になったり、女性的になったりもする。バイセクシャルなので、ときどき、一緒にいる相手で自分の性別が変わったりもする。 いわゆる、性的マイノリティというやつだ。 いろんな呼び方があるけれど、今回はこの呼び方を使いたいと思う。 恋人は、性自認は男だ。多分。七割くらいは。 だけれど、お洋服好きになったのもたぶん、(わたしの勝手な推測に過ぎないが)女の子への