出版のお知らせ
こんばんは
先日までカクヨムで公開しておりました
【いつもの場所で】の出版準備を進めておりました。
ようやく目処が立ちましたので
詳細のお知らせをさせていただきます。
前作、前々作と同様に
Amazonより出版いたします。
発売日は紙書籍・電子書籍ともに
2024年10月11日(金)です。
電子書籍の方は予約注文の受付が始まりました。
紙書籍は発売日よりお買い求めいただけます。
(電子書籍の予約はこちらの本文下へ↓)
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(あらすじ)
東京・多摩で生まれ育った門田晃は、30過ぎても実家暮らしのまま派遣で職を転々としていた。高学歴の両親からは責め立てられ、投げやりになっていたある日、勘違いがきっかけで福岡県久留米市に移り、正社員を目指しながら働き始めます。新天地で奮闘する中、隣接している工場で働く生島千織と出会い、やがて惹かれ合いますが、彼女もまたヤングケアラーのまま大人になり、家族というしがらみに苦しんでいた人でした。そんな2人が出した答えは……
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紙書籍(ペーパーバック)のサイズは、
前回の【祭りのあと】同様に単行本サイズですが、文量が3倍くらいあるので、その分、印刷コストがかかってしまいまして、ギリギリまで抑えましたが税込¥2130。
またちょっと高くなってしまいましたが、
これはほぼ私に利益が入らない
本当にギリギリの価格なので
ご理解いただけますと幸いです。
そのかわり電子書籍(Kindle版)は
税込¥800とさせていただきました。
Kindle Unlimitedに入られている方は
無料でお読みいただけます。
3冊目となる今作は、
初めてカクヨムから始まった物語でした。
出版にあたり加筆修正はしております。
たとえば方言だったりも少しなおしました。
人によっては「今どきこんな言葉使いはしないよ」とか「こんなの筑後弁じゃない!」と思われる方もいらっしゃると思うんです。特に私は地方を舞台にした作品ばかり作りますから、これまでもそういったご意見はいただきました。
年代とか、区域によっても違うんだと。
それはそうだと思いますし理解もしています。
なのでなるべく大きな間違いをしないよう
現地にも行くし資料も目を通します。
ですが最終的には登場人物達が、
私の脳内で自然に喋り動いている姿を文字起こしするだけなので完璧ではありません。万人受けも目指しておりません。
それよりも今作は、親兄弟や置かれた環境に今現在も苦しんでいる、もしくは苦しんでいた方々に届けばという思いで書きました。
家庭での孤立って、その後、社会に出てからも様々生きづらさを抱える大きな要因になる。
私自身も千織とは近い境遇だったので
ヤングケアラーという言葉を知った時、
様々考え苦しみました。
だからこそ言いたい。
どうか「〇〇はこうあるべき」
という他人の無責任な言葉に囚われないで。
今もし、1人で膝を抱えている人がいらっしゃるなら、あなたは1人じゃないと、同じ思いの人間もいるんだと。そして、もっとわがままに生きていいんだと言ってあげたい。
ただ怒り、嘆き、悲しむ、諦めるだけではなく、
今は行政などのサポートも受けられることを知ってほしい。たとえ他人が何かしてくれなくても自力で抜け出す方法はいくらでもある。
当時を思い出し、執筆しながら、
主人公の門田と千織にも
そう言ってあげたかった。
もちろんフィクションなので
私の自伝ではありません。
私の場合はもっと救いがない感じなので
とても物語にはできません。
非力な私に何かできるわけじゃないのだけど、もし叶うならそういった人達に、このメッセージが届けばと願っています。
長々とすみません。
余談ですが画像は書籍の表紙です。
夫が河原で撮ってきた花で、
たぶんヒメジョオン?違うかも…
(有識者いらしたらご教示ください)
ヒメジョオンだとしたら筑後川にも咲いている
いわゆる雑草でしょう。
こんな風にボロボロになっても咲いている姿が
今作の登場人物達に見えて即採用しました。
夫曰く、この花は工場で働く人々の姿で、
花にとまった蜂が主人公の門田くん、
門田くん(蜂)がとまった花が千織だそうです。
もっと美しい花はたくさんありますが、
ボロボロになっても空を仰いで咲いていたこの花を表紙モデルにしました。
1人でも多くの方に読んでいただきたいので、
発売されましたらKindleのサンプルで
試し読みだけでもお願いします。
では、また🔥
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