きっと、一瞬の光のような日々
彼のことを考える。
腹立つ〜〜〜〜〜!!!あんのお子ちゃま……!!!ちょっとは成長しやがれってんだ!
……と、色々思い出しては無性に腹が立ってくることが8割笑
一人の人に、ここまで身も心もずたずたに傷つけられたことなんてない……そういう今までのあれこれを思い出しては、また腹が立って悲しくなって、「思い出し傷つき」みたいになって辛くなるのが2割。
そういうのが全部去ると、ふっと心が凪いでくる一瞬がある。
それで、もう理屈も理由もなく、何だか訳も分からず、ただただ、愛しいなあという、どれだけずたずたにされようが、腹が立とうが、彼に対する10割の、その根底にずっと流れ続けている感情なのか感覚なのか……そういうものが、溢れてくる。
どう表せばいいのか分からないけれど……。
夕暮れの、金色の光のような
その金色の光が溢れているような、そんなイメージが、私にはいつも浮かぶ。
彼と私は、まあまあ……結構歳が離れていたりする。私の方が歳下。
彼の方が、先にこの世に別れを告げることになるだろう。
この不確定な世、いつ誰にどんなことが起こるかは分からないけれど、人がこの世に産まれ落ちて成長して老いて、そうして死んでいくという自然の流れだけを考えたなら。
もしかしたら、彼とはこの先、十年も一緒に過ごせないのかもしれないんだよなあということは、心のどこかに常にある。
今こうして、二人して訳も分からないままキスして抱き合って、泣いて喚いて傷ついて、死ぬほど悩んで迷って考えて、自信喪失して、そうかと思えば何だか調子に乗り過ぎて、げらげら馬鹿騒ぎして笑っている時間は、昼の明るさと夜の闇の間で、一瞬ぱっと明るく閃いている、そんな光のような時間なのかもしれない。
そう思うと、ただ、涙が溢れてくるのだ。
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