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豊島ミホ『花が咲く頃いた君と』を読んで

青春って、なんでこんなに短くて、

なんでこんなにうれしくて、苦くて、切ないんだろう。

春って、そういう時期なのかもしれない。

人によって違いますよね、春のとらえ方。

私は大変なこともあったけれど、いつもはじまりだととらえていて、そんな私は恵まれていたんだなあと思います。

この一冊に出てくる少年少女たちは自分たちを取り巻く環境(主に家庭ですが)が変わっていくにつれ、若さを持て余しながらも幸せの本当の意味をさぐっていきます。

でもさあ、若いって、足りないってことでも、あるんだよねえ。

足りなくて、でも体力と気力は十分にあるから、回り道して回り道して結果間違って笑って。

それでもそれが君たちの一番の原点になったりするんだよ、とお姉さんは思います。

卒業シーズンになって、通学路沿いに住んでいる私は時々窓から見える卒業式後の生徒さんを見かけるたびに涙しそうになります。

みんな、これから巣立っていくんだな。

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