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【詩人のPodcast裏話】書く人の気まぐれラヂオができるまで

こんにちは。長尾早苗です。

今、わたしオリジナルの活動でPodcastのパーソナリティをしています。

今日はなぜその活動に至ったかをお話ししますね。


しゃべりたい! 声を出したい! 忙しさからの脱却

もともと、なんだかもやもやしてました。

わたしたち家族はみな何かと忙しく、そしてわたしは大きな声を持っているため、騒音問題になるかなと朗読からは離れていました。

あまり防音のことを気にせず、読みたいことを声に出したかったんです。

それでも詩の話をするのも詩のことを話すのも限られた方だけになってしまうし、

詩のことに詳しい友人とお茶をする機会が何か月かに一回あって

そこでその友人に本を勧めたり

詩にあまりかかわりのない方にも

いい! と思った詩は紹介したかった。

というわけで、とある町のカフェで詩人の園イオさんに相談してみたら

どの媒体でもいいから朗読してみたら? 自分のじゃなく他人のを。

とすすめられて始めたのが

書く人のきまぐれラヂオです。

最初は本当にだだしゃべりand わたしの詩の紹介だったのですが

わたしの詩はYouTubeで朗読しているし

せっかくだからハンズフリーで聴けるPodcastにしてみよう!

と思い立ちました。

それにより、育児真っ最中の同級生にも、

忙しすぎて詩集を読めない

という方にも「詩」に触れていただけるかな

と思ったのです。

元図書館員×接客業向き×朗読サークル出身×詩人=?

「いい本」を見抜く目は

司書資格を取るための勉強をしていて身に付きました。

もともと本の虫の少女時代を過ごしていたので

面白かった本はいつでも誰かに感想を話したかった。

でも、その話について行ける人も少なかったので

時間を気にせず聞けるPodcastが一番いい媒体かな

と思って

もとから文学フリマなどで接客するのも好きだったため

友人に紹介するノリでやっていました。

朗読サークル出身ということもあり

その詩集をとにかく読み込んで

そこから声がひっぱられてくるといいますか、

地声(フリートークの時はこの声です)とはまた違った声で朗読していました。

詩人はほかのひとの詩集もたくさん読まなければ自分の詩を磨けない

とも思っており

できるだけまとまった「詩集」となったものを編んだ詩人の方は

本当に尊敬しています。

だからこそ、詩人にも詩に触れたことのない人にも尊敬している方の詩が届く内容にしたくて

この活動を始めました。

収録現場

収録はだいたい夕方から夜です。ほぼ毎回、スマホをスタンドに立てかけて、書影と表紙の手触り、書影などをメモしたパソコンを横に置いて収録しています。

一週間に一回放送していますが、

放送スケジュールは半年分決めていて

どの特集にするか、何冊読むかなどは決めています。

シリーズ化する特集もあり

その反応を見たりして決めてもいます。

今はエゴサーチをかけてくださる詩人さんも多いので

SNSに頼ってもいますが

少しずつインプレッションが高くなり(ありがとうございます!!!)

今は自分の勉強したい海外の詩や古典と言われる詩、そして現代詩にいたるまでの潮流を現代詩文庫や海外詩文庫で仕事と並行して学んでいくつもりです。

誰にも「文学なんて必要ない、社会に出て役に立たない」とは言わせない。

わたしの大学から文学部がなくなることになり、

文学部の必要性をご著書で語られていた教授の最終講義の日に、

それをもっと思いました。

わたしが救われていた図書館の現代詩文庫全巻コーナーはどうなるんだぁ~

とやるせない気持ちに時折なります……うう、悲しいかな女子大……。

収録場所は家で、Spotify for Podcasters(旧アンカー)というアプリで録音しています。

台本はなく、毎回フリートークもオープニングもクロージングもフリーです。

ただ、パソコンで紹介したい詩集はiCloudにメモしていて、書誌情報をNotionで管理しています。

読む詩は自分だけが見られるNotionのページで抜き書きをしてから一回収録前に読んでいて、そのテキストを書くまでに筆者の指使いを知ってから読むことを心がけています。

終わりに

わたしのPodcastのリスナーさんも増えてきて、

ありがたいかぎりです~!!

Podcastで詩人のわたしの活動を知ってくださった方もいて、とてもうれしい。

FacebookアカウントかSpotifyのアカウントを持っていれば誰でも簡単にPodcast、マイラジオが作成できますのでぜひやってみてくださいね。

わたしはテキストで会話するのが本当は下手で……

メールもラインもSNSのDMも業務用だったら得意ですが、

日常会話で「この詩集がよかった!」と声で対話したい

という思いがあり、

そしてわたしも冬は苦手で夜が苦手なので(最近春に向けて眠る時間が長くなってきました、いつものこと。わたしの誕生日が二十四節気の雨水のため、春の呼び水なんです。おかげで雨女まっしぐらですが笑)

みなさんの隙間時間に聞いてもらえるように、

わたしも楽しめる番組構成にしています。

すごくすごくしろうとなんですが

それでも聞いてくれる方が多いのはありがたいことです……!

今度からは中原中也や荒地派、「洗濯船」のみなさんやエミリ・ディキンソンにも触れていきますのでお楽しみに!

Podcastはこちらから。


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