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【新刊のお知らせ】第二詩集『フレア』(七月堂)が発売されました。

第一詩集『聖者の行進』(インカレポエトリ叢書Ⅷ 七月堂)から1年。

ついに、第二詩集『フレア』を七月堂さんから出版することができました。

販売は七月堂さんのBASEから。七月堂さんのHPはこちらです。

本当に色々なことがあって……第一詩集は恩師の城戸朱理先生と共に考え、インカレポエトリ叢書から出しましたが、推薦は朝吹亮二先生をはじめとしたインカレポエトリ編集人の詩人さんたち。
出版してからは七月堂さんから、國松絵梨さんの『たましいの移動』(インカレポエトリ叢書Ⅺ)、うるし山千尋さんの『ライトゲージ』が次々と中原中也賞、H氏賞を受賞されたり、すごい出版社さんから出せたなあと感慨にふけっています。

七月堂さんとはもちろんインカレポエトリでもご縁があったのですが、その前にポエケットで何年かお会いしていて、あこがれの出版社でもありました。そのみなさんに原稿をお見せしたのが今年の4月。企画としてこの詩集のコンセプトなどをお話ししたら、快くお引き受けしていただきました。
執筆自体は去年の5月からしていたので、まだ流行り病や戦争のことなど、何もテーマにして書こうとは思っていませんでした。ただ、「人の物語」というものを書きたかったんです。

わたしが今回テーマにしたかったのは、どんな困難があっても、それが心や体に影響を及ぼす太陽での光の爆発現象、フレアの中で小さく大きくゆらぎながら「それでも生きていく」というたくさんの人の物語を詩にしました。

帯文は同人「現代詩の会」、詩誌『ハルハトラム』でお世話になっている北爪満喜さん。

心のなかのたったひとりの部屋からうまれる
生きる意志は
言葉を動かす
あなたやわたしのゆらぎをみつめ
刻んで今日を行くために

北爪満喜『フレア』帯文

この詩集には、外国で医師を勤めながら愛するパートナーを失った男性、母親を亡くした社会人の娘、これから母になろうとしている女性、娘と話せずに一生を閉じてしまった父親の幽霊、など、たくさんの人の「物語」がでています。でもそこから、みんな希望を見つめようとしている。
フレアは「太陽の光の現象」だけでなく、「ひらめき」という意味もあります。
そういうものも含めて、あえて「わたし」というものをあまり出さずに書きました。

たくさんの方に手に取って読んでいただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


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