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hirokenji
椰月美智子『緑のなかで』を読んで
大学の進路を決めるときって、ちょっと自分も変わってくるし、周囲の環境も変わってきますよね。
自然の多い中で大学生として暮らす啓太は、実はある秘密を抱えてこの地にやってきた。啓太にはいつかかなえたい夢がある。本当のことを母親にも話せず、夢に着々と近づきながら、啓太は高校時代を思い出していた。
私も高校三年の頃、みんなが緊迫した空気に包まれているのが嫌で、そして私自身は先生から「君には文章を書いてほしいから、書き続けてほしいからぜひ国文科のある大学で君の文章を伸ばしてほしい」と言われ、他の誰にも言わずにひっそりと進学しました。
周囲は野心家が多かったので、自分の第一志望に受からなければ浪人する、という子たちが多かったように感じます。
早苗ちゃんはやりたいことがあっていいね
ということばが、単なる私へのひがみだったりしたこともありました。私も複雑な心境でした。
夢はいつでも、何歳になっても持ち続けることができるし、作品の中でも出てきますが、「愚直な奴が一番強い」。
夢に向かって一直線、でも構わないと思うんです。そういう姿はスマートじゃないけど、魅力的だと思うんですよね。
スマートさが求められているように感じる現代ですが、回り道をしてでもいいから愚直に走っていくのは強いよ、と思いました。
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