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snafu_2020
今村夏子『むらさきのスカートの女』を読んで
町内の有名人って、いるとわくわくというか、ちょっと怖かったり。
でも子どもの頃って、そういうの懐かしかったりするんですよね。
むらさきのスカートの女、もそうで、主人公のわたし、はずっと近くでその女を追います。
文体としては一人語りなのですが、自分の事はそっちのけで、ただ淡々と「むらさきのスカートの女」を描写していく。
ストーカーってこわいな、と思うのですが、そこには病的な執念があるのかもしれないな、と思います。
本編では詳しく触れられていないけれど、もしかしたら「わたし」は離れ離れになってしまった姉にむらさきのスカートの女を重ねていたんじゃないかな。
家族、大事な人、執念、恋、見つめ続けること。
そんなことを考えました。
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