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萩尾望都『ピアリス』を読んで

萩尾さんの漫画は読んだことがないのですが、私の母が『ポーの一族』にハマっていました。

今回は「木下司」名義で書いたSF小説を、名を明かして公開した1冊になります。

未来、人類は地球だけでなく、他の星にも移住を始める。双子のピアリスとユーロは不思議な力を持っていた。ピアリスには過去が見え、ユーロには未来が見える。幼いころに生き別れになった二人の数奇な運命とは……

地球のほかに移住をするSFはよくありがちなんですが、そこに「双子」「異能力」を入れてきているところがこの作品の醍醐味かなと思います。

過去が見えるせいで、未来が見えるせいで、生きづらい双子。

それを丸ごと受け入れるかのような文体が好きでした。

ところどころに漫画のイラストが入っていて、ただものではない感じが半端ないです。

私は「萩尾望都さんの小説!」と食いついたのですが、本当に面白い。ぜひ他の漫画作品も読んでみたいと思います。

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