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さまざまな種類の光 - 「印象派・光の系譜」展

先月、三菱第一号美術館のイスラエル博物館所蔵「印象派・光の系譜」展に行ってきた。
事前予約制だったが、当日券もあり、長蛇の列。館内は人、人、人の、かなり密な空間。
こんなご時世なので、さっさと見て早く出たい思いに駆られるほどの混みっぷり。
素敵な絵ばかりだったのに勿体ない…けれど仕方ない。足早に鑑賞することに。

今回の展示で印象に残ったものの一つがレッサー・ユリィ(Lesser Ury)の作品だった。
おそらくレッサー・ユリィの作品は初めて見たと思う。
ドイツの印象派画家だそうだ。
「夜のポツダム広場」には、雨の日の夜の街が描かれていて、雨で塗れた地面に反射した建物の窓から漏れた灯りが印象的だった。
雨の日の景色を見るのが好きな私は、雨の日ってロマンチックだよな、と改めて思った。
この作品の前で立ち止まる人も多く、訪れた人にも人気だった。

同じくレッサー・ユリィの「冬のベルリン」からは、冬の曇った日の寒いドイツの雰囲気が感じられ、真冬にドイツに旅行した時の情景を思い出した。
ドイツ印象派、レッサー・ユリィ、他にはどんな作品があるのだろう。印象派に対する興味が広がった。

とにかく人が多かったので、一つ一つをゆっくりと鑑賞することができなかったのだが、
モネ・ルノアール・ゴッホ・ゴーギャンなどの光を感じられる作品が多く、見ている内に惹き込まれ、描かれている場面にタイムスリップしたような気持ちになった。
コロナ禍で出かけることができないのでとても良い気分転換になった。

いつかイスラエルに行ける時が来たら、イスラエル博物館に訪れてみたいと思う。
レッサー・ユリィのような素敵な作品が多数収蔵されているのだろう。

イスラエルは行ってみたい国の一つだった。
コロナもあり、情勢のこともあり、渡航はなかなか難しそうだが、こうして展覧会として海外の博物館が所蔵する作品を見られるのは嬉しい。

作品は一部撮影可能