極東から極西に行くことにした16:カミーノ準備編・荷物最終チェック
前回の粗筋
予習の為に、「ガウディとサグラダ・ファミリア展」を観に行った。
・荷物チェック!
ルートを選定し、飛行機のチケットを取り、保険にも入った。海外で使える銀行の口座と、クレジットカードもついに作った。フランスの宿2箇所を押さえて、スタート地点までの電車のチケットも用意したし、フランス観光の為の準備もした。
あとは、最終の荷物チェックと言葉だけ。
今日は荷物チェックを行うことにする。
グレゴリージェイド33
シートゥーサミット35ℓ防水バッグ
買い物袋(普段使ってるやつ)
衣類圧縮袋→スタッフサック×2に変更
ゴミ袋
パーゴワークスのウエストポーチ
シートゥーサミット8ℓ防水バッグ
無印良品、壁掛けできるお風呂用のポーチ
貴重品用シークレットポーチ
財布2種(ダミーと本物)
ジプロック
12.エピペンと練習キット
13.PL配合薬(風邪薬)
14.葛根湯
15.カロナール(鎮痛・解熱剤)
16.メリスロン(目眩薬)
17.セレスタミン(アレルギー薬/強いやつ)
18.ワセリン
19.VG軟膏(傷やら何やらに)
20.パーミロール(ガーゼを押さえるドレッシング剤)
21.包帯
22.テープ
23.ガーゼ(火傷用メロリンの廉価版)
24.絆創膏
25.キズパワーパッド
26.生理用品
27.英語の薬の説明
28.虫除け軟膏
29.ウエットティッシュ
30.パンツ(長)×2
31.長袖速乾シャツ
32.速乾Tシャツ
33.ミレー速乾下着(置いていくことに)
34.パンツ(短)×1(宿用)
35.ユニクロエアリズム下着パンツ×4 ブラ×3
36.ワコールcwx(着圧タイツ)×2
37.山用ソックス5本指×3 山用ソックス普通×2
38.山用グローブ
40.SALOMONトレッキング用シューズ.GTX
41.チャムスのビーサン
41.旅行用ハンガー洗濯バサミ付き(百均)
42.S字フック
43.洗濯バサミ代わりのクリップ
44.耳栓(紐付き。飛行機の圧抜き機能付き)
45.コンセント(スペインのタイプC対応)
46.コップ
47.カトラリーセット
48.オピネルのナイフ
49.ラゲージロック
50.ソーラー発電(必要か?)
51.スクラバ
52.41と43を袋に入れたもの
53.化粧水・乳液・シャンプー・爪切り・T字レザー・歯ブラシ・歯磨き粉セット(人によりけりになりそう)
54.タオル類。日本の夏。
55.洗濯石鹸シート
56石鹸とケース
57……は7と同じ。被ってしまった。
58.レインウェア
59.ウルトラライトダウン
60.寝袋
61.ヘッドライト
62.スマホの充電器
写真に写っていなかった。
・エピペンの使い方
エピペンを初めて持ち歩く。
慣れない土地の食事を一ヶ月半続けるので、どこかで絶対にアレルギーの症状が出るだろう。内服薬を持っているけれど、いざという時の為に(周りの勧めもあり)用意した。
秋にインドに行くという友人についぼやいた。注射は嫌いなのだ。
「今まで使った事ないし、いらないと思うんだけどね」
確かに救急車に乗った事はあるし、玄関で蕁麻疹だらけで蹲っていた記憶もあるけれど、どれも小学生の頃の話だ。大人になってからは、うっかり賄いに入っていたイカで顔がパンパンに腫れたくらいで済んでいる。酷い反応が出るものだと最早飲み込めないから必然的に回避できているのだ。
「はー……」
「すごい溜め息つくね」
友人はじろりと私を見てから更にもう一回溜め息をついた。
「一緒に行く子の為じゃん? 旅先で顔紫色になって常さん倒れたら、可哀想なのその子でしょ」
言外にお前の心配はしていないという呆れが見え隠れしている。彼女は遠慮なく物申してくれる貴重な友人だ。
「まあ、そうだよねぇ。嫌だよね。紫色は嫌だわ」
「嫌だよ」
そんな訳で、エピペンを購入するに至った。
後日母にも全く同じことを言われた。マナーは自分の為ならず人の為。きっと旅行における薬もまたしかり、なのだ。
届いたエピペンを確認する。
練習用キットと、解説。そして、エピペン管理アプリのQRコードが同封されていた。エピペン本体に期限のシールを貼ってアプリをインストールする。
説明書通りに練習キットで練習をする。
本体は使い切りだし、どうもこれは、失敗しても一回針を出したら最後、引っ込んでしまって再度打てないような構造になっているらしい。
キットは何回でも練習できる。
たった3ステップ。
コツは躊躇なく押し付けること。針が刺さるところは見えない。自分でも打てると思うが、いざとなったらSさんに頼もう。多分容赦なく刺してくれるだろう。
でも注射はやっぱり怖いから、顔色がどどめ色にならないように気をつけよう。
・お土産とお守り
道すがら仲良くなった人に、日本らしいものを渡すと喜ばれると読んだので、嵩張らないものを持っていくことにした。
小さめの折り紙。
鶴とやっこさんしか折れないけれど。
以前、美術館に一緒に行った友人とお茶をしている時、レシートで鶴を折っていたら、友人がやっこさんを作ってその上に乗せた。
「ふふふ、ニルス」
「ニルス? あ、不思議な旅のニルス……。じゃあコレは鶴じゃなくてガチョウだね。ふふふ」
スペインでもやっこさんはニルスになることができるのだろうか。
ベコちゃんとカエルくんは一緒に連れていく厄除けお守り。カエルくんは、職場の自分の引き出しを片付けようとした時にひょっこり現れた。先輩が「ちゃんと帰ってこいよー」と作ってくれたものだった。巾着に入れて一緒に歩くことにした。
ベコちゃんは、実は自分のもの以外にあと3頭いる。
3頭ともそれぞれ巾着に入れるので、誰かに渡せたら良いな。渡せなくても巡礼に行ったベコちゃんズだから、御利益がありそう。帰ってきたらお土産として誰かにあげよう。スペイン土産に赤ベコって何故って言われそう。
お土産と言えば、ふと思ったのだが、多少の余裕がある程度でザックはパンパンだ。道すがら街の小物を買うのはほぼ不可能だろう。
買うとしたらゴール後、スーツケースをピックアップしてからだろうか。
出発は来週に迫る。
出立の時を考えると、ドキドキしてくる。
長年探していた宝物を発見して、ついに手を伸ばすような楽しみMAXな感じ。それでいて、宝箱の中身が想像と違っていたらと思うと怖いような、そんな矛盾した感じ。そわそわ、ドキドキ、落ち着かない。
うーん、静まりたまえ。
大人しく席につき言葉の勉強をもう少し頑張ろう。
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