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エッセイ

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2021年6月の記事一覧

アドリアン・ヴィラール・ロハス

アドリアン・ヴィラール・ロハス

本作品は、フランスのフォンダシオン・ルイ・ヴィトンのコミッション作品である。

一度しか行っていないが、フランク・ゲーリー設計のガラスの船のような外観と、見応えのある現代アートのコレクションが大変面白い美術館であった。パリ市内から少し離れているが、現代アートのファンであれば、ぜひ訪れてほしい美術館である。

今回の作品は、そんな美術館のテラスのような場所にある巨大な作品だ。

Where the

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名作映画を見よう / アンタッチャブル

名作映画を見よう / アンタッチャブル

正直、こんなに面白いと思わなかった。

階段の銃撃シーンやエレベーターのメッセージなど、いくつかの印象的なシーンは知っていたが、そのイメージからクライムアクションというイメージだった。

恥ずかしながら、禁酒法時代の話ということも知らなかったのだが、ギャングを追いかけるはぐれものたちの戦いに一瞬たりとも目が離せなかった。

最初ははみ出しものたちの負け戦、国境で捕まえるシーンは西部劇さながらの快活

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映画館の思い出

映画館の思い出

初めて映画館で観た映画は、「耳をすませば」だったようだ。というのも、幼かった私は途中で寝てしまったらしく、記憶が全くない。

ただ、映画が始まる前後のことは、よく覚えている。小さなスクリーンで、1番前の左端に母と兄と座った。当時は子供用の上底の椅子などなかったので、小さな私が前の席で見えないことがないように、と配慮してくれたのだろう。

夏だった。スカートを履いていて、母に「寒いかもしれないから」

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名作映画を見よう / ローマの休日

名作映画を見よう / ローマの休日

またしても、本当に映画好きを名乗ってたのが恥ずかしいくらい、見ていなかったのが不思議な名作。

あんまりテレビとかでやらないし...と言い訳。オードリーの他の映画は、結構みてたんだけど

身分違いの恋というオーソドックスな設定と、シンプルなストーリーだが、テンポがよくて見やすい。

アン王女のお転婆で、ちょっと危なっかしいキャラクターも見事だし、何よりオードリー・ヘップバーンが可愛すぎる。今いたと

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名作映画を見よう / ジョーズ

名作映画を見よう / ジョーズ

小さい時にチラッとテレビでやってたのが、すごい怖かった...くせに大人になってから、くだらないB級サメ映画にハマってしまったのは何故だろう。。

そして、本家を見る機会がなかったので、今更ながら鑑賞。

単なるパニック映画ではなく、群衆劇にアドベンチャー要素もあって、終始ハラハラした。

そして、今みても普通に怖い。直接的に襲われるシーンは、意外と少ないが、個人的には二人目の被害者の男の子が襲われ

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名作映画を見よう / カサブランカ

名作映画を見よう / カサブランカ

カサブランカといったら、「君の瞳に乾杯」の名台詞。ただ、今の時代には臭すぎるセリフのせいで、ちょっと敬遠してたのも事実。

とはいえ、食わず嫌いもよくないのと、1時間40分程度なので気軽にみはじめたのだが...

面白かった...

そもそも、ストーリーをまるで知らなかったのだが、短いなかにエンターテイメントがかなり詰まっている。

ドイツ兵に占拠されたフランスから、アメリカに逃がれるために立ち寄

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