帰省日記

日記です。

年末、実家である北海道に帰省していた。
やっぱりわたしは北海道が大好きで、そこに立った瞬間呼吸が整う感覚がある。なんていうか、深く息ができる。帰省中は「絶対北海道に帰って来よう」なんて思いながらも、いざ関西に戻ってきて日常生活が始まると、帰る自信もちょっぴりなかったりする。転職できるのかを気にしているのか、別れた彼と少しでも距離が開くのが怖いのか。なんにせよ、来年の春には転職はしようと思う。

北海道にいると、こんなに心が安定するのだから、やっぱりわたしにとって大好きな場所や友達にすぐにアクセスできるのはとても大事だと思う。それと、わたしは演劇が大好きで、舞台に立つとすごく心がスッとして整う感覚がある。今住んでいる場所ではなかなか演劇なんて出来ない。もし、北海道にいて自分の心が整った状態でいられたら、彼ともうまく続いたのかな、なんて思ったりする。

帰省はいつも大忙しで、特に年末はとにかくやることがたくさんある。忙しさで少しだけ気が紛れていい。家族には彼の存在すら伝えていなかったし、日中は何にもない顔で過ごして、夜にこっそり泣いたりした。事情を知っている数少ない、でもとても大事な友達がそばにいてくれたことが救いだった。

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1/2
小学校の頃の友人が子供を連れてうちに来てくれた。子供の体力ってほんっっっとすごくて、まじで全然ゆっくりしゃべれなかったけど、両親、特に父がとても嬉しそうだったのでよかった。お父さん、お母さん、孫を見せられなくてごめん。同級生が結婚し、子供を産む傍らで、わたしはこんなに初歩的なところでつまづいています。

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1/3
大学の頃の友人と初詣に行った。彼とは大学のサークルで出会って、いつからか毎年一緒に初詣に行き、そのあと風月に行くことが恒例になっている。出会った頃は想像もしていなかったけど、大学で出会った人の中で一番仲が良いと思う。定期的に連絡をしたり、しんどい時は共有して大体助け合うことができている。大変ありがたい。彼の尊敬するところは『誰とでもうまくやることのできる受け入れ能力の高さ』だと思う。出会った時、わたしはかなりとがっていて、周囲の人を見下してすらいて、だからいつもサークルの集まりに誘ってくれる彼に対して随分と冷たい態度をとっていたと思う。それでも彼は誘い続けてくれて、だからわたしは浮きながらも輪の中に入っていくことができたし、彼ともこんなに仲良くなることができた。本当に彼の優しさや気遣いには感謝しかないし、意識せずにやっているところが本当にすごい。

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1/4
テレワークは偉大。

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1/5
午前テレワーク、午後歯医者の定期点検に行った後、1/2に会った友人と今度は2人でご飯に行く。

歯の定期点検では見た目では治療が必要そうな歯があったけれど、レントゲンを撮ったらそうでもなかったようで、様子見となった。昨年50万円かけてすべての虫歯を治したから、「もう絶対虫歯にはなりたくない!」と思うのに、頻繁に歯磨きをせずに寝落ちしてしまう。勘弁したい。

2人でする食事の場では2日よりも全然ゆっくり話せた。お互いの恋の話とか、仕事の話とか。高卒で働きだして9年目になる彼女は、難病があって体がしんどいことも多いのに、仕事での信頼も厚く、家ではとてもいいママだった。特に『相手になにか伝えるときの伝え方』がとても上手で、周囲からとても好かれているようだった。努力して変えようとしたり、戦略的に動けたり。仕事の文句しか言わないわたしとは全然違って「自分なんて全然だめだな」と感じる。だけど彼女の職場での振る舞いとかを聞くと、すごく勉強になるし、自分も頑張ろうと思うから、定期的に2人でご飯に行きたいと思う。そんな彼女は今も別れたわたしを心配して毎日連絡をくれている。ありがたい。

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1/6
高校の頃から一番仲の良い友達とご飯に行く。彼女とは毎回お互いの誕生日プレゼントを一緒に選びに行っていて、今年は彼女にはちょっと高級なクレンジングオイルを渡し、わたしはアロマディフューザー、お揃いのアイシャドウ、それから絵本をもらった。お揃いのアイシャドウでするメイクがとても楽しみなのに、毎朝起きられず、すっぴんで出社している。彼女はこだわりが強い素敵な女性で、だからこそ他人の価値観にすごく寛容。タイプは違えど「変わっている」とよく言われる2人だったから、すごく合うな、と感じていたし、常識をきちんと疑えるところも好きだった。

「わたしの周りの人はみんな周囲とやっていくのが上手くて、でもわたしは全然うまくやっていけなくて悩んでるんだよね。」
と言ったら看護師の彼女は

「わたしはゆうが集団の中にいるところを最近あまり見ていないから悪い部分とかはわからないんだけどさ、〇〇科にいたとき、わたし全然上手くやれなくて、『あぁ、わたしがもっとこうやってればよかったのかなぁ』とか思ったりしてたんだ。でも転科して思うのは『あぁ、合わなかったんだな~』って(笑)」

って言ってくれて優しかった。

あと2人で〆パフェを食べているときに
「わたし、今年会いたい人全部リストアップしたんだよね!13人だった!」

と言っていて、そのたった13人にわたしが入っていたのが嬉しかったし、
「ゆうとは馬に乗りたい!ゆうしかいないと思って!」

と未来の一緒にやりたいことまで想像して、それをやってくれそうな唯一の人として選んでくれていたのがとてもかわいかったし嬉しかった。

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あぁ、なんだ、わたしってなんだかんだ人に恵まれてるのかも。わたしは人づきあいが苦手で、友達という友達は少ないのだけど、こうやっていつでも会ってくれる人たちを大事にしたい。


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