わたしが嫌いなわたしの事
最近少し、自信をなくしていた。
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わかっていた。少し無理をしていることくらい。深夜まで続く残業、終わらない仕事、合わない上司、仕事のできる同期。焦って、余裕がなくて、周りを全然見られなくて、すべてを周りのせいにして、他人を嫌っていた。
わたしはそんな自分が嫌いだった。他人のことを悪く言う自分も、苦手な人にきつい自分も大嫌いなのに、なぜだか全然やめられなくて、みんなに好かれるあの子を見ては嫉妬していた。嫌われるのは自分の対応が悪いからだし、そんな自分も大嫌いなのに、そのことには蓋をして
「だってあの人が〇〇だから」
「わたしだけ〇〇されない」
そんなことを言っていた。いつしかこのことを間違っているとも思わなくなっていた。わたしが全て正しくて、周りが全て間違っているような口ぶりだった。気づけばいつも嫌味な言い方しかできなくなっていた。
そのことを指摘してくれたのは当時の恋人だった。わたしよりもずっと年下なのに、わたしよりもずっとしっかり者の彼は、いつも仕事の愚痴を言うわたしに「2人で話せるときくらい楽しい話がしたい。」と初めは優しく伝えてくれた。でもね、きっとこんなわたしが苦手だったんだと思う。
「いつも『わたしだけ』って言ってるよ?大丈夫?」
そう言われたときすごくハッとして、同時にすごく落ち込んだ。
『わたし、こんなに嫌な人間だったんだな』
こんな自分は嫌いだと言うと電話口から「絶対変われるよ!俺も変われたし、協力するからさ!」と励ます声が聞こえた。その瞬間、わたしの中の何かが突然決壊して「無理なの!わたしには無理なの!!」と言いながらわっと泣き出してしまった。自分には何もできないと思った。
『自分は努力している』
ずっとそう思っていた。だけど、わたしがしていたのは努力なんかじゃなくて、ただ『我慢すること』だった。変わろうとなんて何も努力していなくて、ただただ不満をため込んでは、胸の中で何倍にも増幅したそれらに耐えられなくなって、大切な人に向かって垂れ流し続けていた。そのことに、彼と破局するまで結局気がつけなかった。
彼と破局してからいろんなことを見返して、いろいろなことを再認識した。
・『努力=我慢』だと思って何も変えようとしていなかったこと
・全てを自分以外のせいにしていたこと
・とても寂しかったこと
・それを上手に伝えられていなかったこと
・自分が嫌な奴だったこと
・自分のことしか考えられていなかったこと
・そのくせ自分を一切大事にしていなかったこと
・過去変わろうとした部分を何も変えられていないこと
そう、驚きの事実だけれど、わたしは過去の失敗から何も変われていなかった。そんな自分に心底嫌気がさした。
彼にはすごく感謝している。彼が伝えてくれなかったら、わたしはずっと嫌な奴だった。『文句ばっかり言うくせに、現状を変える努力は何一つしない』そんな嫌な奴であることに気づかないまま『世界は生きづらい』と信じて生きるところだった。
いまここに、わたしは変わると宣言します。
まずは相手の立場に立って考えられるようになりたい。それから、愛されるのを待つのではなくて、大切なものを愛する力を持ちたいね。
自分の中の嫌なところに本当の意味で気がつけたから、これからはきっと変わっていける。あの時どうしたらよかったのか、今後どうすればいいのか、ちゃんとわかったから、これからはきっと変わっていける。『努力≠我慢』だって気気が付けたから、これからはきっと変わっていける。
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さて、自分への戒めにこれを書いている訳だけれど、それ以外にも気づいたことがあったので忘備録として書いておく。
・わたしは言葉を使って誰かを助けるような仕事がしたいこと
・きれいな言葉が好きなこと
・また演劇をやりたいこと
・もしかしたら仕事を変えた方がいいかもしれないこと
・関西が合っていないかもしれないこと
・どんなわたしも支えてくれる友達がいること
もっともっといろいろあると思うけれど、とりあえず。行動しない理由を取っ払って、大きく大きく現実を動かしていきたい。
変わると宣言したものの、わたしは愚かだから、きっとまたすぐに忘れてしまう。変わっても、またすぐに戻てしまうかもしれないと思うと少し怖い。
だけど、忘れたらまた思い出して、戻ったらまた進んで。そんな風にゆっくりでも変わっていこうと思う。ゆっくりでもきっと変わっていける。
たくさんしんどい思いをさせてごめん。
今度はわたしが誰かを守れるような人になるよ。負けないね。
いつもわたしをまっすぐに見つめて、事実をまっすぐに伝えてくれて本当にありがとう。
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