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#コラム

大好きな人との結婚が幸せとは限らない。

ときどき聞かれること。「結婚してどうですか?」 うーん。楽しいよ! うちの夫は一切家事しないけど、優しいし。 友だちいなくて家でhuluばっかり観てるけど、愉快な人だし。 毒舌だけど、思ったことはハッキリ言ってくれるから楽だし。 私が作った料理に全然「おいしい」って言ってくれないけど、毎晩「今日の夕飯なに?」って聞くのはかわいいし。 結婚してから数年が経って、つくづく、好きなだけじゃ一緒に暮らせないなあ、と思う。おばあちゃんになったらまた変わるのかな、どうなんだろな。 恋

いつまでも綺麗な人々は、意識の積み重ねで出来ている

先日職場で「見た目的に年齢近そうだな〜」と思っていた人が10個も歳上でひっくり返った事件があった。 もちろんその日の夜は念入りにパックをしていつもより丁寧に保湿して、将来私もそうやって思われてぇ〜って考えた。 最近身に染みて感じることは、「意識の高い場所にいると、自ずと意識が変わるよな」ということ。 当たり前ですが…って感じなのだけど、こうやって身に染みて感じると色々考えてしまう。 だって、 アパレル業界の人ってマジで若々しくて綺麗なの!!! 私は今26歳なのだけ

何年分の思い出よりも、心を動かす一瞬を

恋愛においても、仕事においても、それ以外においても、一瞬の尊さを実感する。 特に恋愛においては、残酷なほどに当てはまってしまうことが多い。 例えば好きな人と長年付き合ったとして、自分も、相手も、心を強く動かす出会いがあればその一瞬の前では、たくさんの思い出も塵になって消えていく。 思い出の多さや、築いてきた信頼関係は、確かにそこにあって、それが偽物なんてことは決してなくて、大事な人であることに変わりはなく、傷つけたくはないと思う優しさそれが同情だとしても愛の残り香だって

「あぁここが好きだった」とこぼれ落ちる時は大抵

「あぁ、ここが好きだった」とこぼれ落ちる時、そういう時は大抵、すでに少し遠くから、その人を見ている。 物理的にかもしれないし、心理的にかもしれない。一歩離れた時それに気付くような気がする。 そういう風に、好きなところ・好きだったところに気付く時、ちょっと寂しいけれど、自分で無意識の内に、少し遠くまできてしまっているのかもしれない。 「好きだなぁ」「好き!」「こういう所が好きなんだよなぁ」みたいな、そういう「好き」の“温度”とはすこし違う。 「 あぁ 」という、感嘆が出

冷めきったフライドポテトだって、制服を着ていればおいしかったんだ

年末が近づくと、友人からの連絡頻度が増えて心が少し沸き立つ。 もうじきやってくる仕事の繁忙期に向けて、同棲中の恋人と「今年も乗り越えておいしいもの食べよう」と笑ってグータッチを交わしたり、「年末はいつものメンバーで集まろう」という連絡に早打ちで「もちろん」と返したり、気が引き締まる思いだ。 それぞれバラバラのところに住む幼馴染がみんな一度に集まれるのは、お盆や忘年会くらいのもので、会うたびに成長した姿を見て自分も頑張ろうと思える。 同時に変わらない安心感と居心地の良さに

普通の世界で、普通に努力して、普通に夢を叶える

生きづらさが一つのテーマになり、フィクションの世界では「鬱っぽさ」が流行っている。なんて暗い世の中なんだろう。 本当に診断を受けた当事者の方には失礼を承知で言えば、「HSP」「ADHD」のレッテルに一種憧れのような安心感を抱く若者が増えているように見えるし、それはきっと「理由のないただの無能」ではないという証明に己の存在価値を見出すからなのではないかと思っている。私って繊細、と堂々といえるその図太さに拍手。数年前にセクシャルマイノリティであるAセクシャルを名乗っていた友達は

私が『またね』を絶対使うと決めている瞬間

特別な先輩と1日デートしてきた。 「好きな」先輩も「憧れの」先輩もしっくりこなかったので、彼のことは「特別な」先輩と記すことにした。 本当に楽しかった。 最高の一日だった。 私は最後の一日にするつもりだった。 曲がりなりにも片想い歴、約9年目。 合間合間に別の人を好きになって、そのたびに先輩は「憧れ」だと言い聞かせてきた。 彼女のいる先輩にアプローチできるほど自分に勇気はないと思ってた。 だけど、それは間違いで。 ”彼女がいるから”ではなくて、”今の居心地の良い関係を壊

”今”を大事にしていると、”素敵な未来”は勝手にやってくる

「人生のなかで1番幸せを感じるのは、ホッとしてる時間なんですよね。例えば時間帯で言うと、夜とか。曜日でいうと金曜日とか。」 私がそう話したら、 「ってことは、いつも緊張してたり、ホッとできない時間が多いってことですよね。」 と言われてハッとした。 そうかもしれない。そうだったのかもしれない。 思えば私は、ずっと不安だったような気がする。 見えない未来を心配したり、過去の嫌な経験を思い出しては苦しくなったり。 いつも何かに焦っていたし、 常にこのままじゃダメな気がし

この恋は、最初で最後。“友達”の境界線を超えそうになった夜(江野沢愛美)

エッセイアンソロジー「Night Piece〜忘れられない一夜〜」 「忘れられない一夜」のエピソードを、毎回異なる芸能人がオムニバス形式でお届けするエッセイ連載。 江野沢愛美 10代より雑誌『ピチレモン』『Seventeen』の専属モデルとして数々の表紙を飾り、トップティーンモデルとして活躍。現在は『non-no』専属モデル。女優としても『シライサン』(2019年)『羊とオオカミの恋と殺人』(2019年)など話題の映画に出演。2020年にABEMAオリジナル恋愛リアリティー

かつて好きだった人から、唐突にLINE。

「どーもー✋元気?🍀」 びっくりして、三度見くらいした。そして、なんとも言えない気持ちのまま、未読無視し、すっと指をスライドさせてブロックした。 かつて好きだった人、といっても、まだ一年前のこと。一夜だけ関係を持った上司だった。だが、彼はそのまま転勤。私は私で転職を既に決意していて、長く続くための意思はお互いなかった。それに彼には他に相手がいた。だが私にとっては、初めて本当に好きだと思えた人だった。人生で初めて、ラブレターを渡した人だった。 当時の私がどれだけ恋に恋をし

動物的トリガーで人を好きになる。

「好きになった人がタイプです」と言うと、「ハァ?」と言われるらしい。 けど、私には分かる。 めちゃくちゃ分かる。 好きになった人がタイプです。 好きなタイプを日本国憲法並みに細かく定めている私は、どういうわけか好きなタイプとは全然違う人を好きになる。 たとえば、茶髪猫っ毛、178cm、私服モノトーン系、デザイナー(笑うと目尻にシワが寄る人)がタイプなのだが、 黒髪クセ毛、169cm、私服ダサめの笑わないサラリーマンを好きになったりする。 え、一つもタイプじゃない

かわいい人にかわいいと言うのは、僕としては結構ありえない

(このエッセイは微妙にではありますが前回のエッセイと繋がっています) ーーーーーー  移動教室の夜は、どうして好きな人の話になるんだろう。  中2のときもそうだった。僕は口を割らなかったが、2つ隣の布団で寝ていた同級生は僕と同じ人を好きだと言った。彼は騒がしくもなければ静かでもない、嫌われてはいないがモテてもいない、つまりは普通の中学生だった。  会話はヒソヒソと続き、就寝時間を軽くすぎた頃、突然彼が「あー!」と、必殺技を出すときのような声量で叫んだ。 「あー! 〇〇、お

学年トップの女の子が第一志望の大学に落っこちた話。

「どこの大学でも納得できればいい。いい子でいようとしたことは分かっていた。どんな生き方をしてもすべて自分の人生!納得いくように!!」 春になるといつも思い出す。「第一志望の大学に落ちました」とメールをした私に、高校2年生の時の担任――……通称「ヒゲ」がこうやって返事をくれた。 「いい子」でいた方が、都合がよかった。 時折パトカーが来る中学校。教師はいつもイキった学生の対応に追われていた。ちょっと静かに授業を聞いているだけで、ちょっと勉強をして良い成績を取っただけで、教師

noteの記事タイトルの付け方について、コピーライターが真面目に考えたら、13の技にたどり着いた。

記事タイトル。 そいつは、今日もどこかで誰かを悩ませている。 一ヶ月かけて綴った渾身の10,000文字も、記事タイトルがイマイチだとあっけなくタイムラインの底なし沼に沈んでしまう。記事タイトルが優れていればスキ数やビュー数が大きく伸びることもある。すべてのnoteは記事タイトルに命運を握られていると言っても過言ではないだろう(敢えて大袈裟に言う)。 noteは、会員登録者者数500万人(2022年4月時点)。これは2021年に比べて30%も増えている計算だ。日本人の約4%

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