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『超・美術館革命~金沢21世紀美術館の挑戦~』の感想

『超・美術館革命~金沢21世紀美術館の挑戦~』/蓑 豊
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金沢21世紀美術館、館長の蓑さんの書いた本。
 
 
この本を読むと、現代美術作品を展示した金沢21世紀美術館が、なぜ経済的に上手くいったのかがよく分かる。
 
 
 
そして、なぜ日本にあるその他の美術館、博物館が経済的苦境に立たされているのかも…。(ーωー;
 
 
 
この本を読んでて、日本の社会が『資本主義の皮をかぶった社会主義』だといわれるのかが分かった気がした。;
(日本の社会って、教育から会社生活、場合によっては家庭に至るまで、
『個人』という単位を認めてないんですね…。 ナニソレ…)
 
 
 
私が、社会全般につんのめり続けてきた背景は、そういったところにある
のかもしれません。(あるのでしょうね……多分)
 
 
 
金沢21世紀美術館館長の蓑さんが、このお美術館を運営するにあたって、
ものおすご~~~~~~~~く考え抜いて思想面を構築しているんですが、
そこらへんは読んでてひしひしと伝わってくるというか、考え抜いて
仕組まないと、物事というものはグズグズになって崩れていくものなん
ですね。(ーωー; 勉強になります。
 
 
 
それにしても、この本で村上隆さんと蓑さんとが日本の美術業界や美術大学の暗部にサラッと触れていましたが、やっぱりそこらへんの話にどうしても
なるんですね。;
 
 
 
村上さんは、「もう海外に逃げろ」的なことをいってましたが。
(日本だと、若手がスポイルされて潰されるというか、経済的に詰むというか、喰われるというか…。w ヒドイな…)
 
 
 
戦略的に考えて、
 
「なぜ金沢21世紀美術館は上手くいったのか?」
 
「どのように仕組んだのか?」
 
「お金の流れはどうなっているのか?」
 
ということを学んでおくのは、あんまり上手くいってない日本の社会現実を
知る上でも、かなり有効であると思います。
(私はいい勉強になった。(ーωー*)
 
 
 
物事には、上手くいく仕組みというのがあるんですね。(ーωー
 
 
 
まだ私の答えは出ていませんが、この本がその答えを形成する一部になったのは確かです。 良書でしたよ。 オススメします。

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