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アルコール依存症を根治させる方法がある

高用量バクロフェン療法といって、
『最後の一杯 ~依存症を克服した医師の手記~』/オリビエ・アメイセン
という本に書いてある。(まだ日本でバクロフェンは普及していないが)
 
高用量バクロフェン療法は、アルコール依存だけでなく、ヘロイン、
マリファナ、ニコチンなどの、あらゆる依存症に有効なんだそうだ。
 
筋弛緩剤のバクロフェンが、依存症におちいっている人の脳内における
資源枯渇(ドラッグによる物質依存)を、 安全なカタチで埋めてくれる
効果があるようだ。 バクロフェンを一日に180~300mg服用する
ことで、渇望や不安感情を抑制、無化する(!)ことができるらしい。
 
大人の事情があって、なかなか著者の国でも普及が進まないんだけれど、
人命がかかってるんだから、こういうのは市民側も働きかけて急いでほしい。
 
それにしても、この本を読むとアルコール依存になった人の気持ちが
よく分かる。 まるで、鋼鉄でできた悪魔に首根っこつかまれて振り
回され続けているようだ。 しかも逃げられない。 ソレ無理だろと
読んでて何度も思った。(しかも周りが理解しない…)
 
高用量バクロフェン療法ならば、そのような状況に『間に合う』。
依存症に苦しんでいる人(あるいはその家族の方など)にこの本を
オススメします。 これ、ヨカタヨ。

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