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『糖尿病の治し方』4-5 水(2)

     ーーー(続き)ーーー
 
ーーという事件(?)をへてようやく私は『両手をわくに縛られたまま
病院内で水を飲む方法』を覚えたのだった。 いかんせん世間知らずな
私も私なんだけれども、もうちょっと事前に水のこととかを説明しといて
ほしかった。
※補足:かなーり後になって気づいたことだけれども、どうやら
病院の医師、看護師の皆さんには、私が一部記憶を失っていたことや、
頭が3割ほどしか常態で働いていなかったことが、あまり認識共有
されていなかったようなのだ。 私も話さなかったし(話『せ』なかった
のだ)、はたから見て、当時の私は結構大丈夫っぽく見えたらしい。
(全然大丈夫じゃない。 霧の中にいました)
 
病院の医師、看護師の皆さんも、メッチャ忙しいので、そんなに
多くの関心を一患者でしかない私にさく余裕は(時間的、物理的に)
ないという事情も分かりすぎるくらいに分かるのだけれども…。
 
そんな感じで当時の私は、病院内セフティーネットから地味にこぼれ落ち、
一人で水難民化して苦しむことになってしまったのだった。
調度コロナ下で身内の面会が不可だったのもタイミングが悪かったと思う。
(私が孤立する条件が整ってしまった)
 
この、入院時から水が飲めなかった経験は、『私が病院で経験した苦し
かったことベスト3』に入るくらい苦しい経験だった。
 
看護師さんにお願いしときたいんだけれども、私のような重症の糖尿病
患者が入院してきた場合、そばの机にコップ一杯の水を置いておいて
もらえないでしょうか? 何よりもまず先に、水を飲ませてあげてほしい
のです。 よろしくお願いいたします。

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