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『糖尿病の治し方』4-1 おかーゆ

朝。 出された朝食はおかゆとお新香のみ。
 
食事時だからと看護師さんに両手のかせを外してもらった。
長い間、固形物を食べてこなかったんだけど、これを
食べないと多分体が持たないので、がんばって食べてみよう。
「食べ終わったら枕元のナースコールを押して下さいね」
とのこと。
どうして私は両手にかせをされているんだろう? 未だに謎だ。
 
ベッドのリモコンで起き上がったのはいいんだが、頭が重すぎて
首が座らない。(赤ちゃんか)
頭をグラングランさせたまま、何とかおかゆを食べる。
味がする。 ちゃんと食べられることが有難くて泣いた。
入院前、味覚がおかしくなってからの、死に向かっていく
地獄のようなループがキツすぎた。
『食べられるだけで有難い』。食事とは、こんなにも有難い
ものだったのだ。
 
気をつけないとやたらと誤嚥しかけるので、全力で集中して
おかゆとお新香を食べる。
水は……まだついてないらしい。(なぜだろう?)
水が飲みたすぎて辛いんだけれど。 なぜか飲み物はない。
 
どうにか食べ終えた後、看護師さんを呼んだら、ベッドの上で
歯をみがかされた。 歯が何だか、別人の歯のようだ。
歯グキが後退しているのか、何だかとてもヘンナカンジ。
スプラッタ感がスゴい。
 
そして再びはめられる手かせ。 水は……………?(・ω・`

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