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『すべての不調は血糖値で決まる!』の感想

『すべての不調は血糖値で決まる!』/天満 仁
 
 
この本の5章あたりに書いてあるんだけど、日本の現在の糖尿病治療に
使われている器具は、米国などに比べると10年ほど遅れているんだそうで。
 
法律の認可がどうこうという関係で、そういうことになってるらしい。
 
 
今現在使われてる、血糖値を2週間ほど計り続けてくれる、お腹につける
タイプのセンサーも、米国では皮下埋め込み式のが開発中で、それは
6カ月ほど持つんだとか。(埋め込むのはイヤだけど)
 
 
すい臓も、人工すい臓というものが開発中で、AIを使って外部から
血糖自動測定器+インスリンポンプを使って、ほぼ自前の健康なすい臓と
変わらない対応をしてくれるんだとか。
 
 
 
皮下埋め込み式の、血糖値を計ってインスリンを出してくれるガチめの
人工すい臓も開発中らしく、1型糖尿病の方には朗報なのではないので
しょうか。(やっぱりあるんだ、人工すい臓…。(ーωー;)
 
 
もし私が1型の糖尿病であったなら、ここらへんを外部に委託するという
選択も全然アリだなと、読んでいて思った。
 
ただ、どれくらい予算がかかるのかが気になるところだけれども…。
 
 
テクノロジーはものすごい勢いで進化しているので、十年前は何億円も
したガジェットが、数十万円代に落ち着いたりしてるんだそうだ。
(それでも高いけど)
 
 
つまり、あまり悲観せず、1型糖尿病であってもテクノロジーが進化する
のを待って生存していれば、どうにかなる可能性が高い(らしい)。
 
 
糖尿病対応において本当に怖いのは、すい臓の機能そのものよりも合併症
の方なので、そこらへんは本当に、患者さん本人の自助努力でどうにかしといた方がいいと思う。
(すい臓の機能の方も、いろいろと大変なんだけれども)
 
 
 
多分、糖尿病という生活習慣病は、ここらへんのことを教えてくれる警鐘
なのだろう。
 
 
問題なのは、この苦い警鐘に対して、ちゃんと対応できている人が12,5%しかいないことなんだけれども。(ーωー;;;
 
糖尿病なのに、まともに対応できてない人が75%もいるのが、かなり
シリアスな問題なんだけれども。(皆、糖尿病を甘く見すぎだ)
 
 
『ヤバさが分からない』、痛みを感じないということが、この病気の
真の恐ろしさなんですね。(ーωー;
 
いろいろ勉強になる本でした。

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