グループホームの風景~ホーム大喜利#2~
私は気が付けば福祉業界に22年生息してまして、これまで様々な場面で色んな方々と遭遇してきました。
そんな中、この記事では読んで楽しいもの、笑えるもの、考えさせられるものなどを大喜利風にUPしたいと思います。
前回はこちらから
祭りの朝~排泄介助より~
ある日、いつもように早番で出勤してホームの扉を開ける。
その瞬間、私の体が敏感に反応します。
よしぱら:「うわー!!この量は…
一体…!!」
洗濯機周辺につけ置きしている沢山のバケツが目に入る。またトイレ内にある下の写真と同じ汚物流しの中には大量の洗濯ものが…
この様な汚物流しは【病院、施設、グループホームなど】に必ずと言って設置しています。ここで何をするかと言うと
この中に大量の未洗濯物を発見すると
出勤時より大変精神面がげんなりします…😱
Hさん:「これぜーんぶAさんのものだよ!深夜からさっきまで続いたの…
本当に参ったわ😭」
よしぱら:「いやー大当たりだったかい!!
ご愁傷様…
それにしてもこの量はひどいねー!!😱」
Hさん:「ほんと!いつも私ばっかり当たってもー最悪だわ!!😠」
ホーム内に立ち込める強烈な悪臭と共に疲れ果てているHさんには、もはや汚物を片付ける余力はない…。
したがって汚物処理は早番の私の仕事になりました😭
それにしても当人(Aさん)はどうしているかって?
解説
ホームの入所者のほとんどが便秘になります。
その理由
ただ、それぞれに持病や車いす生活などより運動が出来ない人が多く、そのため医師より下剤や整腸剤などの処方があり、排便コントロールをホーム職員が対応しています。
それでも毎日のお通じは難しく、便秘が3~4日続くのは日常的なのです。排便作用を促す為に必要なのが水分です。
成人が1日に摂取する必要水分量は1.5リットル以上と言われています。
水分摂取について認知症の方には大きなハードルとなり、そのため職員はあの手この手で水分摂取を試みますが、毎回同じものを飲んでいると飽きて飲まなくなります。
また糖尿病や腎臓病など糖分・水分量制限を受けている方には、提供する水分の種類や量にも注意が必要です。
<現場よもやま話>
便秘について、現場では排便が2日出ていないと【マイナス2(-2)】と言い、5日目なら【マイナス5(-5)】と職員間で伝え情報共有を図っています。
まとめ
今回も前回に続きAさんに登場していただき、ホームで起こっている入居者の便秘の対応やその内情について書いてみました。
認知症の周辺症状は様々ありますが、便秘が原因なのは実に多いです。
(そりゃーう〇こが出ないと誰でも気分や調子が悪くなりますよ😖)
これが発展すると
【徘徊・妄想・情緒不安定・帰宅願望など】になります。
なるべく薬の力には頼りたくないのですが、入居者個々の体調に合わせて、
定期的な排便を目指して日々奔走しています。
(なるべく職員が多くいる日中に出して!!😵)
また下剤の効き過ぎから寝ている時、腹痛でトイレに行くがトイレが分からないなどで間に合わず失禁(もらしてしまうこと)。
更に排便後トイレ内を汚してしまったことでパニック状態になってしまうなど、2次・3次被害に発展しないよう職員はほぼ不眠で目を光らせています。
スムーズな快便!!
その先には入居者も職員もそれぞれHAPPYな状況になり、惨劇回数が減るのだと思います。
複数の便秘者が夜勤中に次から次へと排便が出まくる現象を私は【祭り】と呼びます。
今宵の夜勤は【祭り】にならないことを祈るのでした😅
今回はここまで
最後まで読んで頂きありがとうございます
次の記事で会いましょう。
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