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認知症~様々な世界~その1

みなさん お元気ですか?
年始もスタートし、また慌ただしい日常に戻られている方多いのではと感じます。私は年末年始は特に無く、いつもと同じように勤務していました。
さて、今回の記事は認知症についての深掘り記事とします。

認知症の方々と接して思う考察の回になりますのでよろしくお願いします。


被害妄想を伴う認知症


認知症の周辺症状には様々な症状があります。その中の一つに被害妄想があります。被害妄想を調べてみますと👇

妄想の一種。 特定または不特定の他者が自分に危害を加えると信じこみ、そのような事実はないと説得されてもその非合理性を訂正し得ない。
統合失調症(精神分裂病)に多くみられ、迫害妄想、関係妄想、嫉妬(しっと)妄想などもこれに属する。

コトバンクより

更に深堀り、原因として

被害妄想がひどくなる原因として、環境精神的なものが考えられます。
①常に人からの厳しい指摘を受けて、ほめられることの無い環境に置かれた場合。
②承認欲求が満たされず、人に怒られたり辛い思いをしている。
③一方的な思い込み。
例えば自分がやりたい活動が出来ないのは○○のせいだなど、現実に直視出来ていない場合。
④自身に自信がない。
例えば容姿や仕事に対しての自信がなく、常に自身に消極的な性格からなど。このようなストレス過多な環境下で長年生活すると発症リスクが上がるようです。

診断について

一般的な診断は精神科、心療内科などで行い、被害妄想はPTSDや統合失調症、うつ病などの精神疾患、老化に伴う認知症、あるいは覚せい剤などの使用も原因として現れ、精神疾患や認知症によるものであれば当該疾患に関する検査方法や、脳への事故、脳梗塞など脳機能の損傷が原因の場合はその予後の経過からの診断。覚せい剤によるものであれば、その使用事実によってその診断を下すことができます。

ここまでは、被害妄想の特性や特徴。個人の性格や生活環境が影響を及ぼしたり、認知症発症前の精神疾患、脳の機能不全によるものや認知症発症後の脳の機能低下によって被害妄想が発症する流れを見てきました。


一度疑い出したらきりがない

私のこれまでの経験で、認知症発症前後どちらでも被害妄想のある方々を見てきましたが前記した通り
元々の性格(気質)なのか?
何かのきっかけで出現したのか?など…
原因は様々です。
次はそんな方達との日常生活の関りを述べていきます。


時代と言えばそうですが…

ここではイメージしやすく事例検討をしてみたいと思います。
仮に登場するのはAさん(女性)とし、この話自体はフィクションです。

エピソード
Aさんは、ある地方都市出身で両親のもと、3人姉弟の長女である。もともと性格は心配性で、周りに対してとても気が付き、また周囲のことが気になる方です。幼少期から気が付けば親から弟の面倒をみるように言われ、しつけについても厳しく育ちました。
親の仕事の手伝いはいつの間に強いられ、親からの期待も高く責任感も強かったのでしょう、とにかく頑張ったようです。学校を卒業後、実家の手伝いをしていた時に見合い話が舞い込み、あれよあれよで結婚します。当時はそんな話は沢山あった時代でした。
結婚後しばらくは嫁ぎ先の義理の両親、義理の兄弟姉妹がいる家にご主人と同居していたようです。ここでも持ち前の頑張りと忍耐強さから生活をなんとかこなしてようです。
自分の子供が生まれた頃に、ご主人の転勤もあり一家は独立生活になります。

考察タイム

ここまでで、みなさんはAさんに対してどんな人物像を描きますか


・まじめな方
・親思い、兄弟思い
・不憫な方…など様々でしょうか?
幼少期からの生活歴は精神疾患などではとても重要視されます。Aさんの境遇がこの先精神状況にどの様な影響をもたらすか?
話を続けます。


心の負担は…

ご主人は公務員で定期的に転勤があったようです。その度家庭内は全てAさんの負担になりました。子供は2人になり育児を経て小学、中学、高校へと進学していきます。子育てがある程度落ち着いたら、家計の足しにと近所のスーパーで働き始めます。その頃ご主人の転勤問題がありましたが、子供達の教育を考え、ご主人は単身赴任になります。家、子供のことはAさんが一手に引き受け、更に持ち前の責任感の強さから、スーパーでもその働きぶりが評価され、正社員になり仕事面でも忙しくなります。

Aさんに当時を振り返ってもらうと
「イヤー大変だったけど楽しかったわ」と話されています。
家庭、仕事、子育てとにかく目まぐるしい毎日だったようですが、生活には充実感があり、自身が輝いていた時期でした。
そんな矢先ある出来事が…

単身赴任中のご主人が急死

その頃子供達も皆成人前後の年になり、進学中の子供がいました。
Aさんの心中はいかばかりか?
家庭はAさんが切り盛りしていましたが、家庭内の決定権はご主人が絶対のようでした。その後の決断は全てAさんに掛かります。その頃からでしょうか、Aさんにある変化が出て来たのは?


さて、考察タイム

上述のような家庭ありますね。時代は高度成長期の頃。当時としてはさほど珍しくなかったようです。
夫は仕事、妻は家庭。Aさんは更に自分の仕事(スーパーでの)をしています。今で言うキャリア形成云々ではないですが、家計の足しのつもりが、いつの間か正社員になっていました。これは今の世にもある話です。

人間の心(精神)の許容範囲は人それぞれでしょうか?
・ストレスの耐性力の有無
・本来の性格
・生活環境下の順応度など

人は何かに向って行動を起こしている時、強いメンタル力を発揮するのだと思います。ここでのAさんは”家庭を守る”というミッションが挙げられます。しかし、それが何かの弾みで出来なくなる状態(状況)下に置かれると人はどうなるでしょうか?

・自暴自棄になる
・更に頑張る
・燃え尽きてしまう…

心がこれまで頑張ってきたことに何度もサインを出してきていたのかと思います。体調不調、不眠、便秘、暴飲暴食、人間関係の不調など。
Aさんの立場になり考えてみて下さいね😉

次回はAさんに起きてきた出来事。そして時間経過と共に今につながるを考察してみたいと思います。

今回はここまでです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

次の記事で会いましょう。



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