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鬱になってできなくなったこと【急性期】


鬱になりたての時、症状がひどかった時、
できなくなったことがあった。

全てに対して気力が落ちるのはもちろんで、食欲減退等の定番のものももちろんあったが、それに加えて「おぉ、これもできないのか」と感じたものについて書きたいと思う。


①車の運転

都市に住む人なら関係ないかもしれないが、私は地方住み。車は各家庭に人数分+軽トラがマストのようなところ。どこか行くなら車、車、車。
そんな中、車の運転を医師から規制された時は軽い衝撃と不安と。まあ生活は困った。

元気な時に比べて出掛ける回数も減るが、それでも日常生活のために繰り出す必要があることもある。電車は1時間に1本あるかないか、自転車は距離が限られる。私の生命線は近所のコンビニに握られていた。

②読書

私は元々読書好き。趣味は?って聞かれると本音の本音は読書。でも在り来りすぎて、というか逆にほんとに本が好きって分かってもらえる?テキトーに読書って言っただけじゃね?って思われるのが嫌で敢えて言わないぐらいには本が好き。

でも、受け付けなかった。
休職して1ヶ月も経った頃、「時間はあるし本読むぞ〜」と頭では思っても、手が伸びない。思い切って開いても文字が入ってこない、むしろしんどい。

この時はかなりショックだった。好きなことが奪われる悲しさは大きい。心はぽかりだった。

③お風呂

温泉に銭湯、岩盤浴やサウナ、自宅での長風呂に半身浴。どれも大好きだったのに難しくなった。
というのも信じられないぐらいすぐのぼせるのだ。アニメや漫画で見る目がぐるぐるになって、頭の周りを鳥や天使が飛ぶやつ。銭湯でふらついて座り込んだこともある。体が変わってしまった感覚。自分の体じゃない感覚。

風呂に限らず、立ちくらみも頻繁にあってよく頭や足を壁にぶつけた。慢性的な疲労と憂鬱と運動不足と栄養失調と、全部が要因だったんだとやっと分かった。当時はなぜこんなことになるか分からなくて貧血?病気?何?って感じで困っていた。


🐈🐈


有難いことに今ではこの3つはできるぐらいには回復している。運転も読書も大きなお風呂も私を支えてくれる大切なライフラインだ。

だからこそ当時は落ち込んだが、きっと大丈夫。特に何か努力したとかではないけれど戻った。とにかくじっくり休むのだ。パワーをためよう。時間が解決してくれることは私たちが想像するよりずっと多い。

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