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大学院生の皆さんへ

今、大学がどんどん閉鎖になり、オンライン講義に切り替わっていっています。
そんな中、心配なのは大学院生。
大学院生は授業より研究がメインなので、研究室に行けないことが致命傷になるからです。

大学に行けず研究が進まない
研究ができないと学位が取れるかわからない
学位が取れないと進学した意味がない
就職活動もどうなるかわからない

実際に知り合いの博士課程や修士課程の学生さんからは、「不安でどうしたらいいかわからない」という連絡がきています。

そりゃそうだ!こんなの不安にならないほうがおかしいもん。大学には行けないし、学会もなくなるし…
大学院生として根幹が揺らぎかねない状態だから、不安に思うこと、どうしていいかわからなくなるのは当然です。

でも。でもね。
もしこの研究があまり進められない期間を逆手に取れたら、うまく使えたら。
この騒ぎが収束した時、今の自分より遥かに上のステップに上がった自分がいるはずです。

研究ができない今だからこそできることはなんだろう?

この記事は、実験がベースになる分野の大学院生を想定して作成していますが、他分野との共通点もあると思いますので、目を通してもらえると嬉しいです。

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例えば、研究概要を書いてみるのもありです。
研究概要は全ての基本。
ここで一度しっかりまとめてみるのは後々必ず生きてきます。

研究概要と一口に言っても、目的によって書き方が変わってきます。

色々な研究概要を書いてみる
学内発表向け…学内の過去の研究成果にあまり言及しなくてOK
学会向け…過去の研究成果も簡潔に書く必要あり
就活向け…研究から学んだことまで分解する必要あり
アカデミアの就活向け…自身の研究から役立てられる技術等も抽出する必要あり

研究職志望の就活向けについては、以下の記事で書き方をまとめているので、参考にしてくれると嬉しいです。

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論文作成に向けて研究を整理してみるのもいいと思います。

①自身の研究計画に穴がないか考えてみる
実験計画を細分化して、得られるであろう結果を書く。
結果から考えられることを書き出し、条件に例外はないかなど考えて、追加実験の必要性を考える。
追加実験が必要そうなら、実験系に落とし込んでみる。

②関連論文を調べ尽くす
研究室でよく読まれている論文以外にも、役に立つ関連論文が出ているかもしれない。
あえて詳細なキーワードではなく、研究の中心になるワードのみで論文検索し、まっさらな気持ちで直近5年分くらいの関連論文を読み漁る。
Abstractだけでもいい。いいものがあったらメモして、リストにしてしまうと論文を書くときに楽になる。

整理の仕方は本当になんでもいいです。
例えば、目次を作ってみるのもいいですし、マインドマップを作るのもおすすめです。
マインドマップって何?という方は、こちらをざっと読んでもらえるとイメージできるかな思います。

私自身、修士論文、博士論文作成の際にマインドマップで整理しているので、そのうちやり方を記事にまとめたいな…

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今後の進路について深く考えてみるのも有意義ですね。
興味のある企業を片っ端から調べてみるとか。
研究内容から気になる研究室を探してみるとか。
具体的なことじゃなくても、そもそも自分は何を大切に生きていきたいのかを考えるのは、本当に大事なことです。

今なにをしたいか、なぜそれをしたいのか
こういう非常事態にそれでもやりたいと思えることは、きっと自身にとってとても大事なことだと思います。

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そうは言っても不安なものは不安。
研究室のメンバーに相談できれば良いけれど、お互い不安だったりすると話しにくいこともあるかもしれません。

もし誰かに不安をこぼしたくなったら、私でよければ相談に乗ります。

コメントでつけてくださっても結構ですし、匿名がいい方はマシュマロに投げていただいてもOKです。
その場合はnoteでお返事させてもらいます。
マシュマロ→https://bit.ly/2Vyvm3y

医学系の大学院出身なので、医学・生物系の話が一番分かりますが、他の分野でも大歓迎です。

大学院生活を楽しいものにしてほしい。
有意義に過ごしてほしい。
大学院に進学して良かったと思ってほしい。

その一心でこの記事を書いています。
だって大学院生は希望の星だから。
研究したいと思ってくれた時点で、大学院生は守るべき希望なんです。

だから今の状況に負けないで。
一緒に乗り切りましょう!


読んでくれてありがとうございます。 我が家のお猫様4人のちゅーるに早変わりします。