アキのエッセイNo.46ーリハビリスタッフは「出来る人」でなければいけないのか?

1.期待と不安が入り交じっています

こんにちは、アキです。

4月1日から病院の作業療法士として復帰することが決まっています。

期待と不安が入り交じった心境です。

色んな患者様や同僚の方々と接して

きゅんきゅんと胸を躍らせたいなと期待する気持ちと

「きちんと患者様に対応して

リスクを防止しながらリハビリを行えるか?」が心配な気持ちが

拮抗しているような状態です。


2.自分は本番に弱い

私は真面目な性格なため、日々努力を惜しみません。

出来るときには勉強し

作業療法士復帰に向けて

用意周到に準備してきました。

努力点は常に満点だと言えるでしょう。


ただ、本番に強いか?と聞かれると

「No」と言うしかありません。

前々職の作業療法士をやっていたとき

学生時代から引きずっていた不安や自己肯定感の低さから

全然仕事が手に付かず

仕事も徐々に減らされていき

辞職へと追い込まれました。

そのため

準備は万全だとしても

臨床に実際に出て

実力を上手く発揮できるのかという疑問が

常にあります。


また

前々職の頃は

「自分はもっと出来なければならない」

「もっと分からなければならない」という気負いがあって

さらに自分を追い込んでいたことも思い出しました。


3.漠然とした不安

自分はもともと

それほど要領がいいわけでも器用でもありません。

ですから

人一倍努力して勉強しましたし

経験も積もうとしました。

それでも

際限なく「出来ることが要求されている」ような気がして

そのプレッシャーに負けてしまいました。


確かに

患者様に関わる上で

十分な知識や技術がなければ

リハビリなんて出来ないでしょう。

ただ

その「十分」な知識や技術というものが

どれほどの範囲、量を示しているのかが

漠然としていて分からず

「どのくらい理解していればいいのだろう?」という思いに押しつぶされ

私の精神が負けてしまいました。


4.どこまで出来ていなければならないか?

セラピストは患者様にリハビリを提供する立場ですから

患者様の状態や心理などを理解する能力や

必要な評価・治療を把握し

実施できる能力が必要と言えるでしょう。


ただ

新人の頃から

上記に述べたことが十分出来る人はいないと思いますし

経験を積むことで

徐々に培われていくスキルだと思われます。


指導者様の指導の下

徐々にスキルを向上させていき

やがて独り立ちしていく。


それがスムーズに行けば良いのですが

前々職でそれが上手くいかなかった経験があり

正直不安なところがあります。


「初めは上手くいかなくていい」とは言われても

最低限出来ていなければならない

理解していなければならないラインがあると思うのです。

あまりにも不理解で

出来ていなさ過ぎるスタッフは

私も危険だと感じてしまいます。


5.十分な知識・技術に果てはない

あれこれ考えても

実際にやってみなければ自分の実力なんて

分かりません。


初めから「出来る人」になる必要はないでしょうし

患者様と共に成長し

学ばせていただければ

徐々にスキルは培われていくのではないでしょうか?


また

十分に理解し出来ることを目指すにしても、その果てはないような気がします。


医療や福祉は

日々、その技術や知識が更新され

レベルアップしていくものですから

常にインプット、アウトプットの繰り返しでしょう。


結局

どの段階まで理解し、出来たとしても

果てがないのでれば

自分のスキルが十分か否かを考えあぐねても

仕方ないと言うことでしょう。


学び、成長し続ける姿勢を貫くこと。

常に「新たな自分」へと更新し続けること。


その姿勢、心構えを忘れずに

前進し続けることが大事なのだと

私は考えます。


大分、自分の心が迷走していましたが

この記事を書いていく内にまとまりました。


お読み下さり

ありがとうございました。






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