アキのエッセイNo.34ー「何でも許される赤ちゃんでいたい兄」に対し出来ることは?

こんばんは、アキです。

今日は、昨日の記事に引き続き、「引きこもりニートでADHD傾向のある兄」について、お話をさせていただこうと思います。

昨日の記事を以下に載せます。気になる方は閲覧していただけると幸いです。


昨日の記事にも書きましたが、兄の愛猫に対する発言

愛猫に対し「赤ちゃん」と呼び

「お前等は何でも許される存在だ」

「俺は(お前等に対し)何をしても良いんだ」

など、そのような発言を連発しています。

その言葉に隠れている心情から推測するに

赤ちゃん=自分

赤ちゃんである自分は

「何でも許される存在だ」

つまり

自分は「何でも許される赤ちゃんでいたい」という心情があると

私は推測しています。


兄は家族の指図を受けることを嫌い、いつも自己中心的でマイペースな行動を取っています。

ちなみに、家族以外の第3者に対しては

知的水準は高い方なので、ほぼほぼやり取りは可能です。

ただ、「自分のしたいことを優先したい欲求が強く、他者の立場に立って考えることが苦手な特性」があるため

時間に遅れるのは日常茶飯事で

家族に何も告げず外泊し、数日経ってふらりと帰宅したことを

悪いことだと少しも思っていません。

兄の「何でも許される赤ちゃんでいたい」という欲求は

退行現象(年齢不相応な発言)にもあるように

愛着形成不全からきているものですから

一種の症状と捉えるべきでしょう。

ですから、今はある程度許容するしかないかもしれません。

しかし、いつまでも親は元気ではありませんし

私もいつかは家を出るかもしれません。

少しずつ「大人」の行動に慣らしていかなければならないでしょう。

そもそも、「自分は何でも許される赤ちゃんだ」と思うようになったかです。

今までの兄の人生史を辿ってみると

兄は昔からマイペースで自己中心的なところがありました。

宿題もすぐにはやらない。それを親から咎められれば知らんぷり。諦めた親は放置。

そのようなことを繰り返していく内に

「我を押し通せば何でも許してもらえる」という「歪んだ認知」が生まれてしまったのだと考えられます。

家族から何か指摘を受けても

我を押し通して諦めさせれば許される。

実際に、家族はその思惑通りに諦めてしまい、放置してきてしまった。

それを繰り返すことで、その歪んだ認知は助長され、現在に至っている。

家庭が「安心して引き込める場所」になることは大いに賛成しています。

しかし

家族が「どんな不適切な行為も許容する都合の良い存在」になってしまっては、家族にとっても、当人にとっても好ましくありません。

ですから

その歪んだ認知を改善する必要があると思います。

「認知行動療法」というものがありますが

自分の歪んだ認知に気付かせ、徐々に適応行動を学習させるというものです。


退行現象については

家族との情緒的交流により安心感を持ってもらうことで

不安感を解消させ、徐々に自然消滅を目指す方向で行きたいと思います。


歪んだ認知、つまり「何でも許される」という認知についてですが

昨日作成した「×○リスト」を兄に提示して

「いいこと、悪いこと」について説明した際の反応が

あまり良くなかったのですが(聞きたくないアピールを連発してきました)


そのリストの説明にて

これをすれば「家族が嬉しい、助かる」という表現で

適応行動を促してみたのです。

しかし

話に反応はするものの関心はなし

そこで考えられるのが

兄にとって、他者の「嬉しい」「助かる」というポジティブな感情が

自分にとってそれほど快感情の引き金にはならないのでは?という考察です。

他者への関心はなくはないのですが(談笑をする、頼まれれば物を取ってくれるなどはします)

他者のために、例えば食器洗い、洗濯物を干すなど

大きな作業、つまり「一連の家事など」をやろうとしないところがあります。

負荷のかかる作業がやりたくないというのでしょうか。

その負荷のかかる作業を家族がいつもやっていて

仕事が終わって家事や介護に取りかかる家族を見ても

見て見ぬ振りをしゲームや読書に明け暮れる。

「自分は関係ない」という姿勢を貫けてしまう。

そして

×○リストの反応。

家族の苦労に対し関心がない、というより

家族の苦労など気持ちがイメージできない

家族の「苦労」や「嬉しい」、「助かる」という気持ちに共感できないのでは?と

つまり

他者への共感性が低く、自己中心性が高いという特性があるのではと、私は考えました。

だとしたら

「他者(家族)にとっての嬉しいこと、楽しいこと」を無理に押しつけても、あまり良い反応はないですよね。

(あなたが嬉しい、楽しい、助かる、というのが自分に関係があるの?という状態ですから)


その状態は、「他者への関心はあっても配慮するのは難しい、自己中心性が高い幼児のレベル」と言えるでしょう。

ですから、ある意味では兄の心は「赤ちゃん」のまま成長が止まっているのかもしれません。


その、止まった心の成長を促すにはどうしたらいいか?

本人にとって「嬉しい」、「楽しい」の快感情を引き出すための

「強化子」を用いた「適応行動の学習」を活用するのはどうか?と私は考えています。

トークンエコノミー法というものがありまして

オペラント条件付けの原理に基づいた行動療法の1つであり、目標となる適応行動(オペラント反応)が自発的に行えたら、報酬として代理強化子である「トークン」を与え、その後で、直接的な強化子と交換するという方法ですが

これを参考にして

例えば「一緒に食事をする」という適応行動を起こすために

トークンにあたる「マッサージ(スキンシップを取ると、わりと喜んでくれまして、食事に応じることがあります)」をする

ということを繰り返し

一緒に食事を取ることを習慣化させようと試みています。

本来、トークンは「適応行動の後」に与えるものですが

本人は、「後に回されるならば食事に行きたくない」という心理が働くようで、全然乗る気にならないため

「食事前にトークンを与える」こととし

先に快感情を引き出して、食事に誘うというような方法を取っています。

今日は、その方法で上手くいきました!


兄にとってのトークンは

今のところ「マッサージによるスキンシップ」しか思い当たりません。

ゲームと読書が好きなのは分かってはいるのですが

どういうものなのか聞いても全く応えてくれません。


もっと、兄について深く知らなければ

アプローチのしようがないです。

「相手に変化をもたらせたいのであれば、まずは相手を知ること」であるのは承知しています。

ですから、兄は何が好きなのか、何が嫌いで苦手なのかなど

もっと深く知りたいと思います(聞いても応えてくれないことが多いので、観察評価に頼るところが大きいでしょう。雑学が好きなので、雑学を話題にして話を拡大して盛り上げるということは出来ています)。

読者の皆様

お読み下さりありがとうございます!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?