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アートプロジェクト活動報告

ネッコヤです❗️
この度アイルランドでアートプロジェクトを立ち上げ、CAMPFIREでクラウドファンディングを行いました。
沢山のご支援本当にありがとうございます!
7月9日まで引き続きお待ちしております。

このnoteは、現地で制作中の様子をまとめたものです。長くなってしまいましたが、その分濃く充実した、まるでプロジェクトを追体験できるような(?) 内容になっています。

是非最後まで読んでいただけると幸いです!

※ 写真・文章は全てネッコヤによるものです。無断転載禁止です。


3月末〜 企画を起こす・クラウドファンディング立ち上げ

高校留学の最大目的が、
「自分が主体となってプロジェクトやイベントを立ち上げる」
だった私は、1月ごろから長崎の高校生とアイルランドの学生をオンラインで繋げる交流会を計画していました。
日本にいる仲間と、計画を進め沢山話していたところ、団体を率いる大人から、
「やはり言語の面やスケジュールの面で開催できない」
と言われ、そこで企画は終わってしまいました。。

3月も終わりに近づき、私の留学生活も残り少なくなっていたので、もう何もせずに帰ってしまおうかと考えることもありました。

もっと私らしく楽しいことはできないか、と様々なことを調べたり過去の自分を思い返したりしたところ、以前長崎で話を聞いた「キッズゲルニカ」を思い出しました。
(ここから先は下の記事へ↓^^)


4月19日 全校集会でプロジェクト宣言

キッズゲルニカを開催しようと決め、企画・クラファン立ち上げ・ウェブサイト作りなどで約2週間かかり、ようやく全校に発表することが出来ました。

やはり約300人の前で英語でスピーチをするのは緊張しましたが、無事多くの人が興味を持ってくれたようで嬉しかったです。
参加者も33人集まり、本当に嬉しかったです。

実は裏話として、集会で発言するためには校長先生の許可が必要なのですが、何度メールを送っても返事がないのでとうとう校長室まで行ったのです。
皆から恐れられている校長先生と直接話すのは本当に緊張しました。もはや何を喋ったか覚えていません。が、
"Well done! Just keep going!"
と褒めてくれたのを覚えています。


5月3日 アイデア交換・テーマ決め

この日は15人ほどが参加

放課後集まったメンバーで、具体的に何をテーマに、何を書いていくのか話し合いました。過去の作品も参考にしながら、このメンバーだからこそ描くことのできるテーマはなんだろうと真剣に話していました。

参加しているメンバーには、アイルランド出身者だけでなく、アジア諸国出身だったり、アフリカ系のルーツを持っていたり、ウクライナやイギリスなど他のヨーロッパ諸国から進学してきた人などがいます。

多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっているので、それぞれから全く違った平和のモチーフだったり表現方法が生まれてきたのがとても面白かったです。

私が今日一番心に響いたのは、ウクライナ出身の6年生(高校三年生)の言葉です。
「私は、No War という言葉を描きたい。皆んなでこのキャンバスに書くこと自体にとても意味があると思う

今日のミーティングでは、実物のキャンバスの大きさに驚き不安を口にしていたメンバーたちですが、これから制作していく上で彼女のように皆んなで作り上げることの意味や面白さを感じてもらいたいなと思います。

出たアイデアをまとめたメモ


5月8日 スケッチ作り

形が見えてきた!

前回のアイデアを見返しながら、詳細なスケッチを書きました。
それぞれが素敵なアイデアを持っていて中々一つのテーマに絞れないでいたところ

「Let's say, it includes all of our ideas,,,? 
(全部のアイデアを入れてみるのはどうかな?)」

という提案があり、最終的には "NO WAR" 一文字ずつにテーマを持たせることになりました。(上の写真が今日の完成形)

N :赤色(学校のシンボルカラー)校章や多国籍を象徴する旗の絵を描く
O :オレンジ 大きなピースマークを描く
W :黄色 各国を象徴するデザインを入れる
A :緑色 ケルト模様風、それが世界に広がっていくイメージ
R :青色 ウクライナの国旗、広く美しい

それぞれ3,4人が1テーマを担当しています。自由な発想が見ていてとても楽しかったです。

過去のパンフレットを見ながら、1つの国やコミュニティーで完成させたキッズゲルニカが多いことに気づいた子から

「多国籍なチームだからこその特徴を出したいね」

という意見が出て、みんなもそれに賛成していました。

制作中は国籍も年齢差も感じないように仲良しなチームですが、お互いのルーツを尊重して表現していけたらな、と感じました!


5月10日 キャンバスに下書き開始

非日常な大きさのキャンバスに皆んなのテンションも上がります

キャンバスを美術室の床に広げ、パステルを使いながら下書きをします。
部屋のギリギリまで埋まってしまうくらい大きなキャンバスに、初めは戸惑っている様子でしたが、、
一度チョークを握ればその手は止まりません。

参加者の1人は
「The most difficult thing is keeping drawing good letters with proper position (文字を綺麗に、良いバランスで描くのが一番難しいね)」
と言っていました。

制作中は音楽をかけてみんなで話しながらとても楽しんでいます。
コロナ禍を乗り越えた今、こうやって顔を寄せ合って作業をするのが中々久しぶりで、やっぱり人と時間を共有するって楽しいなと感じる日々です。


5月11日  絵の具購入、重すぎて泣く

店内は美大生らしき若者が沢山

大まかな色の配分が決まってきたところで、街の画材屋さんにアクリル絵の具を買い出しに行きました。
全部で約6L分の絵の具はすごい重量で、ダブリンの街を1人でうめきながらトボトボと帰りました。

みなさんからいただいたご支援のおかげで、屋外展示に最適な絵の具を買うことが出来ました。ありがとうございました。


5月15日 実際にペイントスタート!!

汚れも気にせず夢中です!!

下書きの時は戸惑いながら慎重に描いていたメンバー達でしたが、筆を握ると勢いが変わりスラスラと色が塗られていきます。

作業が進むにつれて足の踏み場がなくなっていき、いつの間にか自分までカラフルに、、。 私も白い靴下を真っ青にしてしまいました。

終わりの見えない色塗りに
「これって間に合う??人足りないんじゃない!!」
という声も聞こえてきます。。。

ネッコヤは人集めのために、全校メールを送ったりポスターを貼ってみたりします。。


5月16日 ドキュメンタリー予告(?)

引き続き放課後に制作を行っています。
今日はその様子をタイムラプスで撮影してみました↓

(現在その他に撮った動画も繋げてドキュメンタリーを作成中です!!)

作成中に
どうして参加したのか、何が一番楽しかったか、平和とは??
などなどインタビューをしています。
面白い回答もあったので、ドキュメンタリーに乞うご期待です!!


5月18日 完成が見えてきた!!

放課後は16時から18時まで制作します

色付けも、いよいよ残すところ少なくなりました。
それぞれがテストや部活で忙しい中、毎日放課後に集まるのは簡単ではありません。
計画を始めた段階で日本帰国まで3ヶ月を切っていたので、時間が無く未完成のまま終わってしまうのではないかと不安になることもありました。

しかし、プロジェクトが進むにつれて、私より先に美術室に行き準備をしてくれる子や、友達を誘ってつれて来てくれる子が増え、短時間でも濃い制作ができています。

心配する必要はなかったと思えるくらい、順調に進んでいます!


5月22日 細部まで、こだわる。

余白も残り少なくなって来ましたが、その小さなスペースに皆の集中力が向きます。

Rの文字の細かな模様に味が出てる!!


微妙な深緑色がとても素敵

制作記念として、自分の名前をオレンジの部分に描くことにしました。

自分の描いた絵が日本に送られて、世界中から集まる人に見てもらえる。それって本当にワクワクする!
と言っていました。

文字にも個性が出ています!


5月23日 仕上げは青空の下で!

最終仕上げは芝生の上で

細かな塗り残しや、間違えて塗ってしまった部分などを手直しするため、外にキャンバスを広げ友人と2人で手直しをしました。

カラフルな作品は芝生の緑でより引き立って見えます。教室の窓から興味津々に見ている子や、「素敵だね」と話しかけてくれる子、何も言わず数十秒眺めて去っていく子など、さまざまです。

偶然通りかかった先生にも褒めてもらいました。嬉しかったです。!

放課後には、みんなで集まって記念写真を撮りました。
↓ ここは集会が行われる学校の中心部分で、人通りも一番多い場所です。

Say Cheese ^^

自分達の作った作品がついに完成し、誇らしそうな様子でした。
もちろん絵を背景に写真撮影も忘れずに!


5月24日 感動の完成打ち上げ会

朝から、展示された作品を見た友達や先生から沢山話しかけてもらいました。
「素敵だね、感動したよ、頑張ったね、誇らしい」
などなど。。。
改めて、プロジェクトを立ち上げてよかったなと思います。感動です。

ちょっとした打ち上げ会on the piano

クラウドファンディングでいただいた資金で、1ヶ月間頑張ってくれた皆にお菓子をプレゼントしました。ご支援ありがとうございます。

このメンバーで集まるのも今日が最後。ちょっと寂しくなります。

視線を集める!!

そして今夜は私の学年、Transition year の卒業式が行われました。
写真に写っているように、大勢の保護者の方々が来られていました。
その中でも、やはり大きなキッズゲルニカは注目を集めました。

それだけで満足していた私ですが、式が始まる前、なんと校長先生が作品と私の紹介をしてくださったのです!!!

拍手喝采をもらい、クラスメイトにも褒めてもらい、照れ臭かったですが、泣いてしまいそうになるくらい嬉しかったです!!!!!!!

もちろんこれは、参加した仲間と日本から支えてくださっている方々のおかげです。本当にありがとうございます。

6月7日 作品も私も無事に帰国!

キャリーケースの半分を占領した作品でしたが、無事にねっこやと共に日本へ入国しました。

長崎でキッズゲルニカを取り仕切っておられる山下会長にお渡しし、8月に向けて準備が始まります。


6月後半 中学校で講演会!!

アイルランドから帰国し日本の高校に復学するまでの間、長崎で所属する青少年ピースボランティアの一員として、3つの中学校を周り、高校留学やこのアートプロジェクトを通して学んだことを伝えてきました。

「学ぶ側」から「伝える側」へ

キッズゲルニカの制作中の写真やクラウドファンディングのページも見せながら

難しい話で平和を語らずとも自然と相互理解できること、そして広い世界を知って自分の価値観や感性を豊かにすることの大切さ

を話しました。

日常生活の中で、自然と平和を考え未来へ継承していけるような私たちになる一歩として、世界を知ること、いろんな人に出会い話をすることが大切だと気づきました。

後輩たちに、私の経験談から少しでも何かが伝わっていると嬉しいなと思います。


長崎新聞にも掲載されました

プロジェクトについて沢山取材をしていただき、素敵な記事を書いていただきました。その日のトップ記事になっていて、とても驚きました。
講演に行った中学校でも記事を見てくださった先生方から声をかけてもらいました。

デジタル版↓


最後に

このプロジェクトは、私にとって忘れることのない最高な思い出です。
初めてのことばかりで大変なこともありましたが、異国の地でプロジェクトを成功させられたのは、身近な人そしてクラウドファンディングを通して支えてくださったみなさんのおかげです。
本当にありがとうございました!

7月9日にクラウドファンディングが終了した後は、リターンの準備に入ります。
特にアイルランド留学ZINEは、特別で最高な一冊になる予感です!

そして8月には、長崎県の平和公園で、他のキッズゲルニカと共に展示されます。
また日が近づいたら、SNS等で発信していきます。


以上最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後のネッコヤにもご期待ください!!

CAMPFIREクラウドファンディングはこちらから


YouTubeもしています!

Instagram: @nekkoyahh
Twitter: @Nekkoyahh23


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