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あなたの誕生日が、誰かにとっての特別な日になる。

あなたは自分のお誕生日を
毎年誰かに祝ってもらっていますか?

私は盛大にとまではいかなくても
家族や友達におめでとうと言ってもらえています。
歳をとってからは特に欲しい物もないので
誕生日の日は自分の好きなものを食べてお祝いするというのが
最近の私の定番となっています。

欲しいものある?と夫は聞いてくれますが
必要な物はその都度買っているので
これといって特にないんですよね。

そうそう。先月は夫の誕生日がありました。
夫にも同じ質問をしましたが欲しいものは特になし。
やっぱりなぁ…
なので、いつも通りその日は夫の好きなものを作って
おめでとうと言って細やかなお祝いをしました。

数年前からでしょうか。
誕生日がきても夫はあまり嬉しそうではありません。
今年は特にそんな雰囲気。
私「誕生日、あんまり嬉しくないの?」
夫「もう今年で誕生日、やめようかな。」
あらら。卒業宣言?
実は夫、結構年齢を気にしているのです。
特に40代に入ってからは、なんだか急に切なくなってきたみたいで。
私だって30代。
でも私はというと、もはや年齢はあまり気にならなくなっており
以前よりむしろ楽になった気がしています。

でも夫は仕事のことやら健康のことなんかを考えると
すごーく嫌な気分になるみたいなのです。
たしかに仕事においては、年齢が上がれば上がる程
年齢制限がきつくなってきたり求められることも厳しくなったり
転職が難しくなったり、色々と大変です。
身体だってガタがきたり体調を崩すとなかなか治りづらくなったり
まぁ厄介ですもんね。

でも。でも。でも…

夫の誕生日は、私の大好きな夫が生まれてきてくれた日です。

そのことをちゃんと教えてくれるのが誕生日だと思うんです。

一年の中で特別な日というのほぼないのが当たり前で
どれも一緒みたいに思えるけれど、そんな中でも誕生日という日は
365日の中で、その日一日しかないのです。
そしてその一日だけしかない夫の誕生日が私にとっては
自分の誕生日よりもとても大事になっていたのです。
そう。いつの間にか
最も大事な日になっていました。

夫は歳をとることを嫌がって
自分の誕生日をあまり好きではなくなったみたいだけれど
私はその日を年々好きになっています。
本人が好きでなくなっているのにおかしな話だと思いますが
でも毎年その日が来るたびに、夫が一年無事でいてくれたんだと
再認識する事ができます。
そしてそう思える日の存在に、私はとても感謝しています。

生きていることは普通のことではなくて奇跡なんだと
毎日そう思うことができれば、もちろんそれが一番いいと思います。
けれど、日々の忙しさや自分に余裕がない時などは
それこそなかなか難しいものです。
だからこそ大切にしたいと思える日は
こうしてわざわざお祝いをして
これは奇跡なんだということを
しっかりと感じていたいと思うのです。

夫は嫌がる夫の誕生日。
私は喜ぶ夫の誕生日。

もしこれがクイズだったら
変な回答ですね(笑)

でもこれは本当のこと。

だからあなたの誕生日も
誰かにとっての特別な日に
なっているかもしれませんよ。


ではまた。

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