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女ばかりの社会に生きる

中学高校は吹奏楽部だった。

高校はちょっと特殊だったので、生徒の8割が女子だった。

看護系の大学を選んだので必然的に女子ばかりだった。

親類も女系家族。

看護師という女社会に平気で生きている。

生まれ変わるなら絶っ対に男がいい。私は女性専用車両には乗らない。みんながおしゃべりで煩いから。

何歳になっても女子は女子だ、お局さまをみて思う。


でも、

私の職場の先輩たち、全員と言っていいほど、それぞれ尊敬できるところが必ずあるんです。

あの先輩は仕事に熱いとこ、あの先輩は判断が的確でかっこいいとこ。

あの先輩の患者さんとの会話が好き。あの先輩は誰にでも優しくて怒らないから好き。

あの先輩は要領が良くて仕事が早い。

あの先輩は自分の仕事は必ず自分で全うしてすごい。

あの先輩はみんなのお母さん。

あの先輩は人に教えるのがすごく上手。


そりゃあ理不尽なことを言われることもあるし、更年期の八つ当たりに接触することもあるだわよ。

この仕事なんてだいたい運だもん。



年に一回、お偉いさんと面談があります。

困ってることない?最近どう?みたいな感じのことを聞かれて、

必ず毎回「この人素敵だなって思う先輩っている?」って質問される。

私、いつもそれ聞かれるといい意味で迷うんです。

入職したての頃は、同期以外にはものすんごく気を遣い、

プライベートで先輩たち数人とご飯に行くことなんて全くあるわけなかったけれど、

最近はそういうの増えてきて、

やっと職場でちゃんと人権を得た気がする。発言しやすくなって、幾分も働きやすくなった。

ありがたや。ありがたや。

いろんな先輩のいいところをぎゅっと全部集めた先輩になりたいな。



仕方ない。今世は女で我慢しようか。

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