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文学フリマ東京38に出店しました

5/19(日)開催の「文学フリマ東京38」に出店してきました!来場してくださった皆様、運営の皆様、ありがとうございました。

こちらは参加レポ&感想記事です。

当日販売していたエッセイ

今回は新刊・既刊の計二冊を持っていきました。

【新刊】子どもが欲しい、という気持ちが欲しい(94P/1000円)

「30歳になったけど、子どもが欲しいのか分からん!どうしよう〜!」をひたすら書いたエッセイ集。

【既刊】いのちって感じのご飯(40P/500円)

おふくろの味、まかない、二日酔いのラーメン、好きだった人が苦手な食べ物……。おいしいだけでは終わらない「食」エッセイ。

会場の雰囲気

文学フリマ運営から、今回の参加者数が約12000人と発表されました。

わたしは第一展示場にいましたが、前回(2023年11月)よりさらに人が増えた印象です。
特に13:00~15:00は一本の通路に人の波が3列ほどできており、立ち止まるのも難しい状況でした。

出展側としても見本誌をゆっくりご覧いただきたいのですが、わたしの本やポスターを見つめながら波に流されていく人もいて「あ〜! もっと見ていって〜😭」と悲しい気持ちになる場面が何度かありました……。

こちらの問題は次回以降、会場が大きくなって解決されると期待しています。

お客さんの反応

今回の文フリは、初参加の前回とはまた違う緊張感でいっぱいでした。

というのも、新刊は『子どもが欲しい、という気持ちが欲しい』というド直球なタイトル。来場者12000人に対して「わたしは今は子どもが欲しくない女性です」と宣言しているようなものです。

ペンネームとはいえ、顔を出してこの本を売るのは勇気のいる決断でした。同僚に会いませんように……とひたすら願っていたのが本音です。

実際、タイトルを見た瞬間「見てはいけないものを見てしまった」という顔で目を逸らした人や、ポスターとわたしの顔を何度か見比べる人もいました。

(この反応は予想していたので全然大丈夫ですし、見られる想定でメイクをキメていきました👍)

堂々としていられたのは、文フリを楽しみたい気持ちだけでなく、今回販売した本の内容も関連しています。

新刊は子どもを持つか否かの迷いがテーマですが、わたしは本を通して具体的な迷いだけでなく「子どもを迷うことに罪悪感を感じる必要は無い。恥じる必要も無い」という気持ちも共有したいと思っていました。

だからタイトルはわたしの気持ちをありのままに書いた直球な表現にして、本を売るときは堂々としていようと決めていました。

タイトルを見て心を動かされた人には、きっと何かを感じてもらえる本になっています。


文学フリマの最中には嬉しい反応をたくさん頂きました。

「いいタイトルですね」と言ってくれた方、わたしのポストで文学フリマを知り、この本のために参加してくれた方、「子どもがいるけどこういう気持ちを持ったことがあった」と教えてくれた方、差し入れをくださった方。
一人一人の顔を見ながら本を販売できて、本当に嬉しかったです。
ありがとうございます。


また、今回の文フリを通して「イベントで本を持って座ること自体がコミュニケーションなのでは?」と気づきました。

五時間もブースに座っていると、購入者以外にも多くの来場者さんとお会いできます。
印象的だったのは、通りすがりに「分かるわ……」と言ってくれたご年配の女性、「『子どもが欲しい、という気持ちが欲しい』だって〜〜!」と言いながらポスターを指差した大学生?グループでした。

本は買わずとも、本の存在やタイトルに反応をしてくれた。これも出展者と来場者の立派なコミュニケーションですし、文学フリマの醍醐味です。

本を読まずとも、「『子どもが欲しくなりたい』という種類の気持ちがあるのか」「子どもが欲しいか分からない人って自分以外にもいるんだ」と引っ掛かるものがあったなら、わたしがそこにいて、その人がそこにいた意味があると思っています。

本を作る・売る以上の体験が文学フリマにはありました。

さいごに

次回、文学フリマ39もすでに申し込み完了しています。また半年後にお会いしましょう!✨


文学フリマで販売した本は通販でも取り扱っています!
ぜひご覧ください。


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