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オンライン前提時代の「スマート経営」とは?

ランサーズの根岸です。

新型コロナの影響で、一気に「オンライン前提時代」を迎えました。また、目下の健康第一ではあるものの、ウィズコロナ・アフターコロナという単語も飛び交うようになりました。今(健康/安全)も大事、未来(経済)も大事。どちらかではなく、早急な両立が迫られています。しかも先が読みづらいので、「オンライン前提」での両立を模索しなければなりません。

そこで先日、スマート経営導入支援サービスを開始しました。
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オンライン前提時代、先が読みづらい時代の組織運営手法として、(コロナとは関係なく以前からですが)ランサーズ社自身が実験を繰り返してきたことをベースにしています。はっきりいって失敗もたくさんしましたが、トライ&エラーによって、一定のカタチができています。例えば以下はその例のひとつです。

そこで、スマート経営って、なーに?について、ご紹介してみます。今と未来の両立を模索している人にとって、何かのヒントになれば幸いです。

スマート経営の4つのポイント ~最大の特徴は「流動性」~

コメント 2020-04-28 100815

スマート経営には、4つのポイントがあります。

①事業推進スピード力
コロナに関係なく人材難と言われています。何か実行するにも「いい人がいない」「リソースが足りない」はよく聞きます。どの企業/組織にとっても実行力は重要ですし、激動時代においてはスピードも欠かせません。オンライン前提時代は、いやがおうにもリモートワークを許容するからこそ、出社や勤務時間、雇用形態にとらわれる必要が大きく薄れました。逆に言うと、フルタイム×出勤×専業にこだわっていられない分、「いつでも×どこでも×だれでも」になるため、事業を推進する仲間集めの範囲が広がりました。

例えば東京の会社の場合。
・1都3県に住んでいて
・転職を考えていて
・専業でやってくれる人だけ
が採用マーケット(仲間集め市場)だったのに対して、
・世界中で、
・転職を考えているか否かは関係なくて、
・パラレルワークでもいい
ので劇的に拡大。確率も当然上がります

②イノベーション力
以前書いたnoteに書いたとおり、プロダクトライフサイクルの回転速度が上がっているため、常に新しいことにチャレンジすることは欠かせません。新しいことをスピーディーに進めるためには、新しい”血”を混ぜ続けることがひとつの方法です。正規雇用メンバーのみで外的刺激が少ないカタチよりも、外部の人材のエッセンスを注入し続けることで、着想の広がりが変わります。

「外をみろ」「社外の人に触れろ」とはよく言いますが、それはそもそも社内には社外の人がいないことを前提とした思想。社内にすでに社外の人がいれば日常的に刺激的というわけです。

③コスト最適化力、④経営リスクコントロール力
人件費はコストです。業績に関係なくかかる固定費です。(悪い表現ですが、分かりやすくするためにあえて言うと)固定された費用はリスクでしかありません。特に固定的な人件費は、オフィス賃料や福利厚生など、別の固定費にも派生します。変化が激しく、そして先が読めない時代において、不可逆性の高い固定費は避けられるなら避けたほうがリスクヘッジになります。

一方で、ただシュリンクするような思想や行動では意味がありません。「固定費が減りました!そして売り上げも減りました!」ではギャグです。前述のポイント①②がセットとなるスマート経営は、流動性があるため、攻めながら守れるのです。

スマート経営を実行するための2大思想

コメント 2020-04-28 103424

経営者あるいはPL責任者なら数値計画を立てた経験が絶対にあります。その際、項目に「人件費」「外注費」と分けて入れているのではないでしょうか。便宜上はそれでも構わないのですが、思想は大切です。

多くのケースで、まずは人件費を軸にする。そして、採用を考えるから、採用教育を追加する。でも採用難の時代だからそれが実現できる保証はない。念のため外注費を加える。それで全体の数字をみて、あーだこーだとなる。コストを抑えようとなる。でもコストを抑えようすると今度はパフォーマンスが・・・となる。ジレンマ。そして最後はギャンブル性を高めてしまう。

分けて考える思想は、固定費ありきで、しかも実現難易度を上げてしまっています。そして、何より見逃しがちなのが、「人件費も外注費も、企業が目指したい姿を実現するための人的実行費でしかありません」。にも関わらず別モノとして扱うから苦労する。逆に(さぼるという意味ではなく)同じことを目指すならラクなほうがいいよね。

コメント 2020-04-28 103445

・会社に出社する。
・働く時間を画一的に固定する。
この2つの条件を加えるだけで、劇的に可能性が狭まります。以上です^^

この2大思想で実験した結果は以下です。

組織の在り方。「これまで」と「これから」

コメント 2020-04-28 105559

(わかりやすくするために極端にしています。ご了承ください。でもそんなに的外れじゃないと思います)

「これまで」
直接雇用中心。専業・出社・フルタイムがベースでした。環境変化が激しい中では、固定費と経営リスクが増え、採用難だから実行スピードが遅くなり、あるいは社員採用できずに実行そのものができない。内輪中心なのでイノベーティブな発想も出ずらい。

「これから」
雇用は必要最小限。パラレルワークでもいい、リモートワークでもいい、パートタイムでもいいをベースにする。環境変化が激しい中でも固定費と経営リスクは最小限、社員採用ではないため仲間集めがしやすく、実行スピードが上がる。外部の経験を持つ人が仲間になるのでイノベーティブな発想が出やすい。

***

スマート経営化は「流動性」を高めます。だからこそ攻めと守りを両立しやすく、時代の変化スピードに柔軟に対応できます。とはいえ、そんなに一気にできないですし、それはそれでリスクかもしれません。前述したように、ランサーズ社自身も失敗を繰り返しながら形をつくってきました。概念だけでなく、泥臭く実験してきました。

在り方を変えるには、段階があります。順番があります。それは課題によっても変わります。

今(健康/安全)も大事、未来(経済)も大事。どちらかではなく、早急な両立が迫られています。しかも先が読みづらいので、「オンライン前提」での両立を模索しなければなりません。アフターコロナに向けて、少しずつ、一部から、実験的に実行してみるのはいかがでしょうか?

ちなみに、ランチ的なフランクな形で聞きたいという方も大歓迎ですので、気になる方はお気軽にご連絡ください。失敗談も暴露しますw たくさんありますwお問い合わせはこちら

スマート経営は、「経営」という単語があるとおり、企業・組織目線で語っています。ですが、実は働く個人にとって、むしろメリットが増す仕組みです。それについてはまた今度書きくだしてみます。

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