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派遣社員さんやパート・アルバイトさんの産休と育休について説明してみる話

こんばんわ。

同世代のスタッフからちょっと相談良いですか?と呼ばれてビビリながらお会いしたら、妊活しようかと思うという相談だったゲーム会社の人、ねじおです。

8割くらいトラブルか退職の相談かと思った私は一度脳みそをデフラグした方が良いと痛感しました。

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先入観、ダメゼッタイ。
(このポスターを大阪で見たときは流石にビックリしました)

この相談の方は、パート社員として時短契約をしている方なので、
そもそも妊娠したら休めるのかとか、労働契約法で5年の期限が来たらどうなるんだとかそんな相談でした。

その際に一生懸命説明をしたので、
折角なので記事にしておきます。

検索で飛んできた方や、来年の不妊治療が保険適用になる事を見据えて、準備や計画を立てる方の参考になれば幸いです。

●非正規雇用の方の産休・育休

雇用形態にかかわらず、派遣社員さんでも、パート・アルバイトさんでも条件を満たしていれば産休・育休の取得は可能です。

そもそも産休については6週間の産後休業は法律で取るよう定められています。絶対に仕事が出来ません。

産前休業は、出産予定日を含む6週間前から、双子など多胎妊娠の場合は14週間前から、本人の申し出により取得できます。

産後休業は、出産日の翌日から8週間の取得が雇用主の義務となっています。ただし、6週間を経過して本人が請求し、医師が認めた場合は仕事を再開することができます。

条件が出てくるのが育休の方です。

取得条件
・週3日以上の勤務日数で1年以上、同じ事業主のところで働いていること。
・子どもが1歳になるまでの間
(保育所に入所できないなどの場合には1歳6か月になるまでの間)に派遣会社との契約が終わらないこと、または更新する見込みがあること

ここで問題になるのは「育休後も引き続き契約が続く見込み」という部分。

1年後どうなってるか分かんないですよね。

保育所に入れてるのかとか。
働けるような状況で生活が出来ているのかとか。
そもそも自分の体調大丈夫なのかとか。

そんな場合は「1年後も雇用継続の見込み」と仮定して申請できるように、平成29年に規制が緩和されていますのでご安心ください。

※派遣社員さんの場合は、雇用主である派遣元への申し出が必要ですので、間違っても先に派遣先に相談をしないようにご注意ください。

●産休・育休時に出る手当

手当についても雇用形態にかかわらず、
出産手当金と育児休業給付金などが受け取れます。

また、手当ではありませんが、産休・育休中は社会保険料も免除されます。

出産手当金:社会保険に加入しており、 被保険者が出産を理由に休業せざるを得ない状態となり、その期間の給与の支払いを受けなかった場合に出産の日から42日、または出産の翌日から56日までの範囲で支給される手当金。
育休を取得しない場合に支給されます。
(標準報酬日額の3分の2に相当する金額が日数分支給されます。)

出産育児一時金:健康保険から出産費用の補助として支給される一時金。基本的な支給額は、赤ちゃん1人につき42万円です。

育児休業給付金:勤め先の雇用保険から支払われる給付金。
育休開始日から180日目までの期間を月給の67%、181日目から月給の50%が支給されます。

産休・育休と続けて取得をされる場合は、
以下の表のような感じで一時金と手当が支給されます。

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▲あくまで参考です
(育休手当は2カ月分がまとめて支給されます)

この辺は心配せずとも、病院や助産院、雇用元の保険担当の方が書類や手続きについて案内してくれます。

もし、自分で手続きをしないといけない場合も、加入している健康保険のHPやお住まいの市町村の子育てHPをご覧ください。
最近は丁寧に解説してくれています。

●フリーランスさんの場合の産休・育休

今回の相談では説明はしていませんが、
フリーランスの方の場合も産休・育休は取得できます。

ただし、育休中の給付金については、
多くのフリーランス保険では支給が無いのでご注意ください。

出産育児一時金は加入している健康保険または国民健康保険から支給が有ります。

●育休手当(育児休業給付金)の注意点

上記の表のとおり、最初の振り込みまでにタイムラグがあります。

育休が開始して、約2か月経過後に2か月分まとめて振り込まれますので、
育休に入って2か月間は無収入状態となります。

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ご夫婦で育休を取る場合などは、2カ月間、家庭として無収入になる事を意味します。

支給が始まれば月給の約67%が出るとはいえ、ある程度の貯蓄は確保しておくことをオススメします。

●まとめ

一番不安になる点としては、
出産して落ち着いたら復帰がちゃんとできるのか、
そして会社側もそれを待っていてくれるのか、という事に尽きるかと思います。

パート社員さんやアルバイトの方の場合は、
勤め先に直接相談をして話を進めていくことになるので、
前例が無いかを周囲の方に確認したり、実際に育休を取得した方に話を聞いたうえで上長に相談をしたり、契約更新の際などに相談をするとスムーズでしょう。

派遣社員さんの場合は、まず派遣会社に相談をすることになるので、
どのタイミングで勤め先に情報が伝わるかが分かりません。

連絡を密に行って欲しいというような要望や、復帰となった場合に同じ職場に派遣をして貰えるのかといった相談を事前に、そして早めに行うことをオススメします。


個人的には産休も育休も、せっかく保険料を毎月払ってるんだから、
会社員のメリットとして取得するべきだと考えています。

実際に私も育休取得しましたし。

ゲーム会社なので男性が長めの期間、取得した前例が無くて調整に苦労しましたけど(笑)

一人でも多くの方が安心して出産を迎えて、子育ての時間を持つことが出来る社会(会社)を実現できるように、微力ながらご支援していければと思います♪

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過去記事はそれぞれマガジンでまとめています、宜しければご覧ください♪

人事的な記事⇒https://note.com/negikojyo/m/mb13243fd1754
中途採用の記事⇒https://note.com/negikojyo/m/m065b4610a93e
新卒採用の記事⇒https://note.com/negikojyo/m/m2326398a03cd
note/Twitterの記事⇒https://note.com/negikojyo/m/mdbb149c98460
その他雑記⇒https://note.com/negikojyo/m/m438046a9fda7

ジュース奢ってくれるんですか!? え!?コーヒーでもいいんですか!? 今から超がんばります。