パワプロで分かる★ゲーム業界に挑戦する方は興味の範囲が大事ですという話

こんばんわ。

この時期になるとプロ野球の引退と戦力外通告のニュースがネットニュースのTOPに上がってくるので、感傷が隠し切れない人事をしている人、ねじおです。

若手のスタッフや、転職でうちの会社に来てくれた人には、
正直に「うちの会社がつぶれたとしても業界で生きていけるようになってね♪」というお話をしているので、
今日はある程度の汎用性もこれからの時代に必要なのでは？というお話を書いてみます。

特に新卒としてこれからゲーム業界を視野に就活をされる方に、
先の読めない時代だからこそ、興味や勉強の範囲を一歩広げてみてもらえたらな～と思って書いています。

●専門特化型は使いにくい？

ゲーム制作はチーム作業なので、
個の能力を集めてチームとして戦います。

▲専門特化型のイメージ
（守備だけ抜群にうまい外野手）

もしこんな一芸特化選手が居たら、、、
実際の試合では使いにくいですよね。

守備固めとして使うにしても足遅いし…。
せめて内野も少し守れたらなぁ…。みたいな印象でしょうか。

ゲーム業界ではかねてから専門特化型の方や、かなり偏ったスキルの方も居らっしゃいます。

例えば、絵コンテだけを書くデザイナーさんや、
スクリプトだけを書くスクリプターさんなどです。

何でも出来ることを突き詰めていけば、仕事になる世の中なので、仕事には困らないかと思いますが、いざその仕事が完了したり終わってしまうと、
他に出来ることが無いので、ベンチを温めることになります。
（サンプルの選手もコーチ兼任とかであれば重宝されそう）

ベンチを温めるだけだと、待っているのは戦力外通告です。

フリーランスさんや、派遣社員さんとして働く場合は良いと思いますが、ゲーム会社の社員として所属をする場合は、「●●だけしかしません！」というスタイルだと社内ニートになりがちです。

●仕事を頼む側の目線も大事

▲数値を振り分けてみた

先ほどのサンプル君の特化を、
他のパラメータに振り分けてみると…

どうです？
これだと試合後半の守備・代走要因として出番が貰えそうじゃないですか？

守備だけだった出番が、代走としても出番がもらえることになります。
試合に出られる量が２倍です。

ゲーム業界のデザイナーさんの例で言うと、
絵コンテだけじゃなくて、衣装のデザインとアイコン制作が出来るようになりました♪みたいな感じです。

仕事を頼む側からすると、全然頼める仕事増えましたわ～という感じ。

●言いたい事

オブラートに包んで書いたらうまく伝わっているのか不安になったので、
念のためストレートにも書いておきますが、

ポートフォリオや作品を作る際は、
特定の内容やジャンルやテイストだけに特化して用意すると、
意外に評価されませんよ♪　というお話です。
（その特定の要素だけを求めている会社や職種の場合は別です）

右側ばっかり向いている美形男子のイラストだけのポートフォリオとか…
Unityのチュートリアルを見て作った2Dブロック崩しと2Dシューティングゲームだけの作品提出とか…
FPSゲームばっかりのゲームの企画書提出とか…

この時期になると、徐々に新卒の方の書類が届き始めます。

毎年見ていて思う事なので、noteでも書いておこうかと思いつつ、
あんまりストレートに言ったら厳しく聞こえるかなーとか思ってパワプロで書いてみたけど、書きながら伝わっているのか自信がなくなっていたというお話でした。

もう一歩、、、
ジャンルや作業範囲を踏み出して貰えると、いろいろな気付きもあるし、
もしかしたら意外な才能が花開くかも知れないよ♪

（いやホントに、美少女・美男子のイラストだけのポートフォリオが本当に多いんですよ。
　イラストでもせめておっさんも書くとか…メカも書くとか…背景も書くとか…差分も書くとか…ＵＩも書くとか…Unityに持って行って動かしてみるとか…Live2Dに入れてリグ振ってみるとか…エフェクト素材を書いてアニメーションしてみるとか…
　ゲーム制作を意識した得意な守備範囲が分かるとおじさんは嬉しいぞ！）

すいません。独り言です。

色々なサービスが便利になったおかげで、お若くてもすごい方はとてもすごいのも最近の特徴ですので、一人でも多くそんな未来が明るいクリエイターさんが業界に増えてくれたらうれしいなぁと感じています。

多くの方がゲーム業界・ゲーム会社に興味を持って頂けると嬉しく思います！