ミィカス

一人称ゴミカスのスーパーネガイタタな元魔法少女ことミィカス🪄🎀✨ という設定で活動して…

ミィカス

一人称ゴミカスのスーパーネガイタタな元魔法少女ことミィカス🪄🎀✨ という設定で活動している者です。 日記や小説等を中心に、えいやえいやと投稿していけたら良いなと思っております! ゴミカス、がんばるわよ🫶

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【第一話】一緒に死んではくれまいか。

あらすじ 偏屈で捻くれ者の主人公・那挫 市郎太と、心優しいがどこか不自然な青年・流々木 光樹は両者共に死にたがりである。ある日、自害が目的で向かった橋の上で出会った二人は、互いの死を妨害する関係から共に心中を目指す関係に。 そんな二人の行き着く約束の形とは。 一緒に死んではくれまいか。 目にもの見せてやらぁ。そう、心の中で豪語したとある男は、深夜午前一時過ぎに縄と足継ぎを抱えて家を飛び出した。  擦り傷の目立つ古びた革靴が、安っぽく軽い音を立てながら男を運ぶ。正常な判断力

    • さらば愛しのさしずめ教 旧

       つまり、つまりだ、苦しさより不安が勝った時、今までのつらさが途端に分からなくなるのです。    部屋の真ん中。ダンボールが一つ。底は深くて薄汚れています。もう時間がないのです。わたしの将来に不必要な趣味も遊びも行動も、全て止めなければなりません。衣服も教科書も端末も家具ですら、全てが等しく入り乱れている床。この全てをあのダンボールに入れてしまおうと思うのです。きっとこの部屋は見違えるほどに綺麗になるでしょうね。  一つ掴んで暗い底へ。二つ重ねて丁寧に。三つ寄せて整然と。まだ

      • ノスタルジック・デストルドー

         秋が嫌い。夏が好き。  窓から入る風の匂いで、夏休みの心地よさを感じられたから、夏が好きだった。  その窓は今、閉め切られている。  蝉の鳴き声が好きだった。  暑さを忘れるほど、はしゃいで遊んだ日々を思い出させてくれるから、好きだった。  今は、息苦しいほどの暑さを知らしめる、警報のように聞こえてしまう。  秋が嫌い。夏が好き。  枕のふちに水たまり模様。風化した欲求はそこに染みついている。撫でたところで指先は冷えず、ぬるさが伝わるばかり。  ペンを置いて、外を見た

        • ゴミカスが魔法少女だった時のお話🎀

          やほ〜! 一人称ゴミカスのスーパーネガイタタな元魔法少女ことミィカスです🪄🎀✨ 今日は、ゴミカスが魔法少女だった頃のお話をしたいと思いますよぃ✌️😬 奇跡も魔法もあったけど、夢と希望はなかったゴミカスの魔法少女ストーリーはじまりはじまり〜〜〜👏💥 【section1】 いつどうやって魔法少女になったの? ゴミカスは、中学2年生〜高校3年生の頃まで魔法少女でしたよぃ🪄 きっかけは、ある日の夜に見た夢! たくさんの正しい声が聴こえる空間で、ゴミカスが魔法少女になったことを

        • 固定された記事

        【第一話】一緒に死んではくれまいか。

          【最終話】一緒に死ぬまで、

           割れた天使を箒ではいて塵取りへ。慎二が落として割ったガラス細工の片付けをしているのは、橙色のエプロンを身につけた光樹だった。塵取りのガラス片たちを新聞紙の上へ流し、包んでテープで留めると、目立つようにペンで「危険」と大きく書いた。 「後は、不燃ごみとして出すと思うんですけど、一応、確認してから出してくださいね」 「ああ、分かった」  光樹は市郎太の自宅で今朝、目を覚ましてから、ガラス片の処理の他にも、家中の掃除や片付け、市郎太が失くしていた家の鍵の発見など数々の働きをしてい

          【最終話】一緒に死ぬまで、

          【第五話】一緒になら死ねる。

           その日の夜のことだった。市郎太の携帯に、一件のメッセージが届いた。 『今夜、午前一時過ぎに橋の上に来てください。お願いします。』  差出人の名前には「光樹」とある。思い出すのは、あの心中未遂を巻き起こした一枚のメモ用紙。市郎太は、メッセージを一度だけ読むと、何も返事を返すことなく、携帯の画面を伏せるように机に置いた。これで十分だからだ。伝えて、伝わればそれだけで、二人の間で約束は成立する。それもあの日と同じであった。    深夜。寒さで震えないように身支度を整えた市郎太は、

          【第五話】一緒になら死ねる。

          【第四話】一緒に死ぬことはできない。

           ——まだ、自己が未熟な小学生の頃、自分のことに関する作文をたくさん書かされたことを私は覚えている。自分の好きなもの、様々な思い出、頑張っていること、経験から得たもの、そして将来の夢。私は特に将来の夢にあたる「大きくなったらなりたいもの」という題の作文についての記憶が鮮明にある。しかし、覚えているのは書いた内容ではない。題に対して子供ながらに感じた違和感だ。「大きくなったらなりたいもの」の「大きくなったら」という部分。幼い私は漠然としていて広義なその言葉に惑わされ、クラスとい

          【第四話】一緒に死ぬことはできない。

          【第三話】一緒に死ぬためだ。

           ペンを走らせる一人分の音があった。落ち着きなく体勢を変える一人の人間がいた。黙って作業を進める二人だが、心の中は言葉で埋め尽くされていた。 「忙しいな。気が散る」  ペンを止めることなく市郎太がそう言えば、光樹は姿勢を正して動きを止めた。あれから数週間経ち、光樹の脚のギプスは外れている。 「すみません」  二人は市郎太の自宅の奥の洋室で机を挟み、遺書を書いていた。市郎太は原稿用紙に、光樹は便箋に文字を書き連ねている。すでに三枚目の用紙が埋まりかけている市郎太に対し、光樹は一

          【第三話】一緒に死ぬためだ。

          【第二話】一緒に死ぬ約束だろう。

           激しい頭痛がしていた。それはそれは、酷いもので、まともな思考などできやしないほどの頭痛だ。しかし、それは事実ではない。一人の男がある時の状況を覆したいがために抱いた幻想だ。市郎太は後悔をしていた。昨日のことだ。光樹に将来への希望やら絆やらを含んだ眼差しを向け、とある約束をした。  ——『一緒に死んではくれないか?』  市郎太は体を強張らせて奥歯から音を鳴らした。頭を抱えて羞恥に耐える。市郎太にとってはこの言葉だけでなく、直前の光樹との会話やあの友愛めかした空気感までもが恥の

          【第二話】一緒に死ぬ約束だろう。

          一人称ゴミカスのスーパーネガイタタな元魔法少女ことミィカスです🪄🎀✨※そういう設定です。

          はじめまして、ミィカスと申します!! ゴミカスは、タイトルの通り「一人称ゴミカスのスーパーネガイタタな元魔法少女」という設定で活動していこうと考えている何者でもない一般人です。 ちなみに、ネガイタタは「ネガティブでイタイ」を意味する、ゴミカス特製の造語ですわよ🫰💕 note では、主に日記や短編小説を書いて投稿していきたいと思っております! ゴミカスの好きなものを好きなように書いていく予定なので、特に決まった方向性もなければ、記事全体に一貫したコンセプトがあるわけでもないか

          一人称ゴミカスのスーパーネガイタタな元魔法少女ことミィカスです🪄🎀✨※そういう設定です。