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子供の夢を否定する事

子供って、夢が無限大ですよね。
私も昔は看護師になりたい〜外交官になりたい〜パイロットになりたい〜と言っていました。

ですが私の親は、年齢が上がるほど、現実性が増していくほど、親が考えられる範囲での将来性しか応援してくれなくなりました。

私は小学生の頃に音楽のオーディションで全国4名に残ったことがあります。英語の歌で勝負していたのですが、その事自体は親は本当に応援してくれていました。

そのオーディションの後(だったはず)、小さく、でもしっかりと勇気を持って「私、やっぱり歌手になりたい…」と言ったことがありました。
ですがその途端父からは「何を言ってるんだ!そんなことできるわけない!やめろ!」と怒られ、ボロボロ泣いてしまった私は寝室に逃げ込み、1人おいおいと泣いておりました。
しばらくして母がきたのですが、話した言葉は「お父さんがそう思うのは仕方ないわよ。歌手なんて難しいに決まってるでしょう。」と………

絶望………

ですよね

そんなことを言う為ならむしろ来ない方が助かったし、口に出すまで親の反応を考えて遠慮していたりタイミングを伺ったりしていた子供の気持ちや、
もしも2人に応援してもらえたら開けたかもしれない可能性を丸ごと否定された気持ちでした。

もし応援されていたら、、、
それでも歌手にはなれなかったかもしれませんが、自己肯定感も生まれただろうし、好きなことを突き詰めていく楽しさも得られたと思いますし、歌手になるための勉強なら他言語の歌詞も覚えてより語学に活かせたかもしれません。

人生を豊かにするあらゆるものを夢と共に否定された

……という気持ちになりました。なんとなくですが、「私って大切にされてないのかな…」と思うような状態になってしまいました。とてもよく覚えています。奈落の底に突き落とされるような絶望感。親が私の好きなものや夢を応援してくれない、2人は、2人が描ける範囲での夢しか私のことを応援してくれない、ということが幼ながらにわかり酷く落ち込みました。

このことを私は今でも引きずっています。

更に、幼ながらに感じた2人の思考性は大人になってからも何度も感じるほど直感的に合っていましたし、今でも本当に苦労しています。

だから、私は絶対に子供や他人の夢や希望を潰さない、と決めています。 できないことはない、努力や運でいくらでも変わるし、何よりやりたいことに向かって生きることの方が何十倍も豊かな人生だと思うので、否定することは許されないと思っています。
皆さんも、他人の夢について、金銭面や能力面などで手放しに応援できない部分もあるかと思いますが、それも、本人が一番よくわかっているかもしれません。私はそんな時は、本人にそっと優しく懸念点を伝えるだけに留めておくくらいがスマートだと自分に言い聞かせています。