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愛読書感想文 5冊目「蜜蜂と遠雷」

デビュー作から欠かさず読み続け、早いもので20数年。史上初となる直木賞と本屋大賞の同時受賞を果たした

恩田陸「蜜蜂と遠雷」

です。基本的に文庫派の私ですが、"ピアノコンクールのお話"と聞き、どうしても待ちきれずにハードカバーで初読。その後、今年に入ってようやく文庫化し、再読……は残念ながらまだ出来ていないのですが、あまりに感動した作品だったので、掲載する事にしました!

恩田氏は多作家で、なおかつ作品ジャンルの幅広さから、正直なところ「この作品は大好きだけど、あの作品はハマらなかったなぁ……」という事が起こりがちな作家さんなのですが、「蜜蜂と遠雷」を初めて読んだ時に

数年ぶりの大ヒット、きた!!!!!


という気持ちでいっぱいに。賞レースを勝ち抜いたのも大納得で、歴代の中でも大好きな作品となりました。ハードカバーでは500ページ超え、かつ二段組!文庫でも上下巻に渡る長編小説です。

3人を主軸とする若き天才たちと、コンクール受験資格の年齢ギリギリとなったサラリーマン男性(とは言え、まだ20代後半。そして私は彼の人間性が大好きでした。)を巡るピアノコンクールに関する物語。とにかく私は才能にまつわる話に弱いのですが、才能を見つけ、見守り、そして育もうとする大人たちの視点にもだいぶグッときました。

クラシック音楽に興味の無い方でも、音楽を愛する方はきっと撃ち抜かれる作品だと思います!

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