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好きな人がいる日常は鮮やかだ

「好きな人がいたら幸せで、相手と一緒に時を過ごせたらもっと幸せ。」

そう思ってるけど、
不器用な発達女子の私としては、
片思いの頃は良かったよな、
楽しかったよなって思う

片思いって、

相手を勝手に好きになって
ちょっとした話が出来ただけでも嬉しくて
振り向いてくれるかなって揺れて
そんな自分に陶酔したり
友達との恋話に花を咲かせたり
昨日よりもっと可愛くなるぞと意気込んだり
彼に似合う女の子になろうと努力したり
道端の花が可愛かったり空が綺麗に見えたり明日を生きるのがちょっとだけ楽しみになったり

日常に彩りを与えてくれる存在になるんだよね


じゃあ、両思いは?って考えると、

両思いだったら付き合うし、
「自分と相手」っていう個々を認識して
お互いを認め合い、
摺り合わせていくべきだと思う

お互い違う部分があるから惹かれていくのに
擦り合わせが上手くいかないこともある
相手が嫉妬しちゃったり
自分が寂しくなっちゃったり
どうしてこうも面倒くさいんだろう

それでもやっぱり、
あなたしかいなくて、
あなたがいない時私は
どうしようもないくらい弱くて脆い

会いたいな

と打つと、即電話がかかってきた。
電話口でボロボロと泣き出すわたし。

「えー!どしたの?」

寂しくて泣くなんて、
中学生?高校生?
私はこんなに弱かったっけ
こんなにもみっともなかったかな

「寂しいから、早く帰ってきて!
あんまり寂しくさせんな、アホ」

年甲斐もなく、まあ
よくそんなこと言えたもんだ
過集中の時は電話なんて出ない癖に
自分の都合の良いときに帰って来いだなんて

「帰ったらちゃんと埋め合わせするね」

ちゃんと9日の誕生日までには帰って来られるように調整したみたいで

嬉しい反面、
会議やら起業やらで
沢山駆け回ってるのを聞いて

独り占めしたい
って思うなんて、わがままだよなぁ

片思いの頃の方が楽しかった?
そう思えば楽になれるかな、なんてね

強くならなきゃ。
自分が思うより、自分は弱い。
こんな事で泣いてないで
しっかりしなきゃ。
私が笑顔で迎えてあげられるように。

花束を持って帰らないと、しばこう。
良い女待たせんなよ。
強さも弱さも受け止めてやろうじゃないか。

好きな人のことを考えては
そういう自分を発見してしまい、
どうしようもなく恥ずかしい気持ちになる。

それでも、好きな人がいる毎日は鮮やかで。
この心はこの人にしか埋められないと分かる。

早く帰って来ますように。

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