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支離滅裂なモラハラ論法。かみ合わない会話から紐解ける加害者の思考

こんにちは。ねこねこです。

以前、モラハラ加害者と会話がかみ合わない理由を書きました。

このときにお話ししたのは、モラハラ加害者はそもそも話の論点がズレているということです。

今回は、かみ合わない会話のパターンその②として、「モラハラ被害者がよく行う論理の飛躍」をご紹介しながら、モラハラ加害者が行う支離滅裂な論法との関係についてお話します。

まず、例を挙げますね。

とある夫婦のLINE

モラハラ加害者の夫、被害者の妻、共働きという設定で、LINEで夫から今日の夕食時間についてのリクエストがきて、LINEのやり取りをしているという想定です。

 今日は早く帰宅します。夕飯は早めにお願いします。
 わかりました。けれど、私の帰宅時間はいつも通りだから、お夕飯の時間はそこまで早く出来ないと思います。
 外食しろと言うことですね。
 (どのように返信をしてよいのか混乱)そうはいっていないです。時間を早くというのが難しいだけです。
 わかりました。外食して帰ります。

この会話で、妻は「夕食を早くしてほしい」というリクエストに応えることは難しいということを伝えています。

なのに、なぜか夫は「外食しろということですね」と返しています。

妻はもちろんそんなことは言っていないので、混乱しつつも、訂正します。

しかし、訂正したところで夫は聴く耳を持ちません。

この会話でなにが起こっているかというと、夫の認知の歪みによる曲解と論理の飛躍です。

夕食の時間を早めてほしいと伝えた
    ↓
(なにもかも)断られた
    ↓
外食するしかない

こんな思考になっています。

この思考の背景には、加害者の思考の特性があります。

0か100か思考

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これは認知の歪みの中でも有名な思考で、白黒思考とか、全か無か思考とも言われます。

人は幼少期は誰しもこの全か無かの思考をしていると言われています。

それが、成長過程で0と100だけではなくて、間に20があったり50があったりすることを知ります。

しかし、モラハラ加害者というのはこの成長段階で問題を抱えることが多く、0と100の間を学ばずに、0か100かだけで物事を判断したまま大人になっていることが多いです。

そのため、妻が「夕食の時間を早くするのは難しい」と伝えても、「自分が言ったことすべて否定された=外食するしかない」のように極端に受け取ってしまいます。

被害者への攻撃の理由になっていく

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この0か100か思考でコミュニケーションをされたときにやっかいなのは、加害者が「夕飯を外食にさせられた」とか「早く帰ることを嫌がられた」などさらに極端な思考を抱いたり、自分は被害者だという意識を抱くことです。

例えば、

・夕飯を作ることを拒否されたので、仕方なく外食にした
・妻は自分が早く帰ることを拒否している
・自分は早く帰りたいのに帰らせてもらえない

言葉には出さなくても、このくらいまで飛躍して考えていたりします。

これにより、加害者の被害者意識が強まり、(自分を否定してきた)妻へ攻撃する理由としてため込んでいきます。

支離滅裂な論法の背景に

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モラハラ加害者はよく、支離滅裂な理屈で自分の主張を展開します。

なぜそのような思考になるのか、聴いている側としては不思議でしかないのですが、その背景にある理由の1つとして、

ここまで述べてきたような論理の飛躍が日常的に行われ、その飛躍した内容をもとに、加害者の中で

・自分(加害者)が正しい理由と被害者が間違っている理由
・自分(加害者)が被害を受けている(歪んだ)事実と、(本来の)被害者が自分に攻撃をしてきた(歪んだ)事実

が、どんどん蓄積されており、それらを公然の事実であるという前提で話を展開しているということがあります。

どこにでもある、普通の会話がとんでもない大事になってしまった感じです。。

まとめ

今日は2つのトピックを書いたので少しわかりにくくなってしまったかもしれませんが、まとめると

・モラハラ加害者との会話で、論理が飛躍しすぎている答えを返されて訳が分からないときは、加害者の側の0か100か思考の問題がある

・この0か100か思考で処理された被害者とのコミュニケーションは、のちの支離滅裂論法で公然の事実として使用される

この2つです。

このカラクリを理解したところで、なかなかそれを止めるのは難しいと思いますが、加害者がどのような思考で動いているのかを理解すると、少しは気持ちが楽になると思います。

今日も一日、お疲れさまでした。










 

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