【2024年3月】 読んだ本 9冊
こんにちは、趣味読書のネコカスです。
3月は9冊を読了。
読書感想書くのは苦手なので今月も遅めの投稿です。
ネタバレしないように感想書くって、僕にとって至難の技なんですよね。
思い出しながらなんとか頑張って書いたので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
境界線 (NHK出版)
中山七里
2月に引き続き中山七里さんの「護られなかった者たちへ」の続編。
このシリーズの舞台は東日本大震災後の宮城県。
主人公である苫篠刑事も家族が震災で行方不明となっている1人であった。
そんな中、海岸で女性の死体が見つかる。
持ち物から判明した女性の名は、7年前の震災で行方不明となった苫篠の妻だった。
震災により家族や友人を失った人たちがいる一方で、被災せず無事だった人たちもいる。
被災したか否かの経験は、言葉で言い表せないほどの境界線を生んでいた。Kindle Unlimitedで読了。
777 トリプルセブン (角川書店)
伊坂幸太郎
伊坂幸太郎による「殺し屋シリーズ」の最新作。
いつものように何も考えずにAudibleで聴いたので、「グラスホッパー」系の殺し屋シリーズとはつゆ知らず。
ホテルを舞台に逃げる紙野結花を追う殺し屋と守る殺し屋による大乱闘が巻き起こる。
伊坂さんによる個性豊かなキャラクターと躍動感には毎回感服させられる。読む順番は間違えたけど、シリーズのどれから読んでも大丈夫なようになっているので助かった。
カチャカチャ仕事という表現が好き。
真実の10メートル手間 (東京創元社)
米澤穂信
太刀洗万智によるシリーズの6編からなる短編集
太刀洗視点での話というよりかは、記者としてサポートに徹している感じ。
シリーズ最初の「さよなら妖精」での兄が来日する話もあり、読んでいてよかったと思わせられる。
そのなかの一編「恋累心中」が、なんとも言えないもどかしさに心が痛んだ。
マリアビートル (角川書店)
伊坂幸太郎
僕が読んだ伊坂幸太郎作品で一番面白い。
新幹線という特殊な状況下での心理戦は天才的とも言える展開に。
特に蜜柑と檸檬のキャラクターの良さがすばらしい。
檸檬はトーマス好きという設定がすごくよく活かされている。
他の殺し屋シリーズを読んでいなくても全然大丈夫。
未読の人はぜひ読んでみて欲しい。
僕はAudibleで聴いたけど、面白すぎて文庫本も買いました。
逃亡刑事 (PHP研究所)
中山七里
逃亡刑事の名の通り、男勝りな警部の高頭は真犯人に濡れ衣を着せらせ事件を目撃した少年と逃亡する。
想像できないようなめちゃくちゃなことをやって逃げまくる展開にはハラハラさせられる。
ベタな展開と言えなくもないが、これはこれで面白かった。
モルグ街の殺人事件
エドガー・アラン・ポー
歴史上最初のミステリーとであり、すべてのミステリーの原点とも言える作品。
読んでおかな話にならんと思って読んだが、最初からまさかの密室殺人。
犯人も最初からお前かよと言いたくなる。
昔のミステリーは短編物しかなかったのですぐに読み終えることができます。
無料の青空文庫で読めるので、ミステリーを語りたい人には必読です。
AX (角川書店)
伊坂幸太郎
見てわかる通り殺し屋シリーズどハマり中です。
今回は兜と呼ばれる恐妻家の殺し屋。
腕は立つが妻には弱いと言う設定は、世の男性の心情がよく出ています。
理解者である息子とのやりとりとその後の展開はすごく面白い。
殺し屋の話なのに、心温まる家族の話でもある。
これを読めばたぶんみんな兜のことが大好きになります。
ねじまき鳥クロニクル (新潮社)
村上春樹
ずっと前に購入していて、そろそろ読むかと読み始めた。
文庫本では全3部作ですが、3月の時点では2部までしか読めなかったので、そこまでの感想です。
村上作品はあいかわらず感情が見えず淡々とした展開だが、戦争の話ではいつもと違ったストーリー性があり面白かった。
どちらかというとファンタジーに近い作品が多いので、現実的な作品の方が合っているんじゃないかと勝手に思った。
でも村上作品の中では万人にもわかりやすく面白い方だと思う。
長いけど苦手な人にもおすすめできそう。
まとめ
あらためて3月に読了した本のまとめです。
ところどころ記憶があいまいになってて、適当な感想しか書けなかったのは勘弁してください。
今年は毎月感想を出そうと思っているので、よかったら他の記事も読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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