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ex ダーリン/クリープハイプを聴いて

まずは、クリープハイプ10周年おめでとう!
そしてYouTubeにあげられた『ex ダーリン』のバンドアレンジ、ほんとによかったです、、、泣!!

わたしは、クリープハイプの名曲の数々のなかでもこの曲がほんとうに好きです。
この曲への思いと、大好きなバンドへの感謝と敬意を込めて、この記事にわたしの言葉として残したいと思います。

「ハニ~」から始まるこの曲、一見男性目線の失恋ソングに思えるんです。
わたしも、初めて聞いたときは、男性が別れた女性への未練や拭いきれない愛おしさを歌っている曲だと思っていました。
しかし、曲をちゃんと聞いていると、女性目線の失恋ソングでした。
歌詞をざっと要約すると「あなたに会ってセ・リーグとパ・リーグの違いとかタバコの違いとかA●女優の違いとか知ったよ~」って感じなんですけど、男性を思わせるようなものばかりなので、女性目線の曲だなと、、、。
そして、曲のサビでは「ハニー」ではなく「ダーリン」と歌われています。

これ、女性目線の失恋ソングなのに相手のことを「ハニー」って呼んでるのめっちゃよくないですか?(伝われ)
この女性はほんとにその人が好きだったんだなと思いました。
女の人って守られたいとかそういう欲望が大きいと思うんです、わたしも実際これまでの恋愛はそういうことが多かったです。
だけど、この女性はたぶん「ハニー」のことを自分が守られるよりこの人を私が守りたいと、心から愛おしく思っていたんだと思いました。
性への偏見みたいになってしまうのでうまく言葉にできないですが、女性が男性的に相手を愛するのってすごくかっこよくてわたしはこの歌詞表現が大好きです。

そして、もう一つ好きな歌詞があります。
「あなたがくれた携帯のストラップ 大事な所はどっかにいって紐だけ残った」
という歌詞です。
わたしは、ストラップの大事な所を相手の存在自体、残った紐は彼との思い出に例えてるような気がしました。
「あなたはいなくなってしまったけど、思い出は残ったよ」
と言ってるみたいじゃないですか、、、!
あと、そんな紐だけのストラップなんて捨てればいいのに持ち続けていることに関しては、この女性の思い出を捨てきれない心情を表しているような気がしました。


「ハニー」のくだりもこの歌詞解釈も、尾崎世界観さんは「こんなこと思ってねえよ!」とブチギレるかもしれないですが、いろいろ考えさせられるような言葉のチョイスや並べ方できるのがなんかもう天才ですよね、、、。
この曲を聴いていると、過去の恋愛をあれやこれやと思い出してわたしの中にも、まだ「紐だけのストラップ」があるのかもしれないな、と柔いところを優しくつつかれた心地よい痛みを感じます。

楽しい時も嬉しい時も悲しい時もつらい時も、とくに何にもない平坦な毎日にも音楽は寄り添ってくれますね、だからわたしは音楽が大好きです。
そして、素敵な曲を作り続けてくれるクリープハイプに、何となくおすすめされた「憂、燦々」を再生した6年前のわたしに感謝します。


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