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【史】あらゆるものを記録する未来/IT全史を読む(26)

聴いてみよう

この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2022年10月8日配信の書き起こしです。

読んでみよう

にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。

今回のタイトルは、

あらゆるものを記録する未来/IT全史を読む(26)

個人情報がなにかを考えていないので起きていること

個人情報保護という言葉が色々なところで聞かれるようになりました。

保護という言葉がついていることで、誰もが漠然と不安を感じています。

でも、実際に個人情報が何かということをきちんと考えている人は多くはないでしょう。

例えば、住所はとてもセンシティブな情報だと思いますが、みんな案外適当に扱っています。

何らかのサービスを受ける申し込み時に必須と言われたら、頭の隅に引っかかるものがありながらも書いちゃいますよね。

その情報を渡した相手がきちんと管理しているかどうかを厳密に確認することはあまりないでしょう。

自分が今いる場所を人に知られるのはかなり抵抗があるものですが、みんな平気でスマホを持って歩きます。

スマホがどこでも通信できるのはスマホの位置情報を常に通信事業者に知らせているからです。

もちろんこの情報は秘密にされているので、誰でも簡単に知ることはできないのですが、正式な手段を取ることで知ることができるものではあります。

位置を知られるのは嫌だけど、自分の身に何かあった時は助けに来てほしい。こういう矛盾した気持ちがあるものですよね。

仕方がないので、適当に折り合いをつけているわけです。

位置情報を知らせることでできること

最近の地図アプリには道路の混み具合を表示してくれるものがあります。この情報を適切に利用すると混み合うことなく、早く着く道をナビゲーションするようなことができます。

便利ですよね。

でも、この道路の混み具合の情報は、その道路を移動しているスマホの数から求めたものだったりします。

もちろん、誰がそこを移動しているのか? という情報は途中で消されていて、グロスの情報から混んでいるという情報だけ利用している全員に知らせるわけです。

もしもこの位置情報を「個人情報だから使ってはいけない」としてしまったら、道路の混雑情報を作るために全く別のシステム構築が必要になります。

実際、公共機関が多額の税金を投入してそのようなシステムを作ってきていますが、それはそのようなシステムが設置された幹線道路だけで使えるだけになってしまっているのです。

スマホがかなり普及している現在はスマホの位置情報を使うほうが安く上がるでしょう。

最近は健康状態がある程度把握できる情報をスマートウォッチで取得できます。

これらを組み合わせると、急に倒れてしまった時に自動的に緊急コールを発信して救急車を呼ぶようなこともできるでしょう。

それだけでなく、 1人1人の健康データからある種の病気の実態が解明されるようなこともあるかもしれません。

集められる情報はどんどん増えることを知ろう

徐々に今までは取得できなかったデータを取得できるようになって、それを元に様々なことが分かる時代が来ます。

逆にそのように情報を集めることによる様々な問題も起きてくるでしょう。

テレワークができるようになったら、家にいても心が休まらなくなった。

みたいな問題は技術の進歩につきものです。

あらゆる場所からリアルタイムの情報が取れると飛躍的に便利になるものが出てきます。

逆に不便や不満が出てくるものはあるでしょう。

それらを適切に使っていくためには、新しいモノに対する理解が必要です。

人類の進歩はこれからも続きます。

ITに限ったことではありませんが、疑心暗鬼で選択を誤らないようにするために歴史を学んでいく必要があると思うのです。

IT全史はそういう学びのための良い教材だと思います。

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今後配信の中で参考にしていきたいと思います。

おわりに

読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。

ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。

詳しい内容については、概要欄のリンクから、または「読書と編集」と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。

この配信の書き起こしをnoteで連載しています。

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今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

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