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【技】BardとReplitでプログラミングしてみた


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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2023年8月9日配信の書き起こしです。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書きそろばんを中心に様々な話をしています。

今回のタイトルは 、

【技】BardとReplitでプログラミングしてみた

というものです。

プログラミングと小説執筆になぞらえる

水曜日はITを中心とした技術的な話をしています。

すごいプログラマーってどんなイメージですか。

黒い画面によくわからない文字列を大量に打ち込んでいるイメージ?

確かにそんなに外れていません。

プログラミングを学び、数年経験を積んだらそんな感じになると思います。

では、そういう人が黒い画面の上でプログラミング言語を自由に操れているかというと、それは結構微妙です。

プログラミング言語に精通していれば、プログラムを自由に書けるわけではないということです。

プログラミングの経験が全くない方向けに例えるとすると、日本語の読み書きに不自由しないからといって小説を書けるわけではないという感じです。

何かまとまった文章を書こうとすると、まずは文章を書くための道具を揃えなければなりませんよね。

例えば原稿用紙とか鉛筆とか消しゴムとか。

さらに辞書もいることが多いでしょう。

さらにさらに、書きたいことについて調べるということも必要になりますよね。

で、実際に書いてみて、なんだかやっぱり違うなと修正したりして、散々書き直してそれなりの小説っぽくなったとして、それを本にしようと思ったら、さらにいろいろなことをやらなければなりませんよね。

紙の本はさすがにハードルが高いから、Kindleの電子書籍にしようとか思っても、どうやってAmazonに載せることができるかってところは、また調べたり試行錯誤したりせざるを得ないですよね。

これでも随分簡単にしていますが、実際に1冊の本ができるまでにやることはとにかくたくさんあります。

プログラミングの世界もだいたい同じと言っていいでしょう。

プログラミングの面倒なこと

僕は40年以上前にプログラムを書き始めました。

一応、その世界でフルタイムで仕事をしたこともあります。

今はそれなりの年になったこともあって、コーディングをするのはちょっと面倒だなと思うようになりました。

何が面倒なのかというと、やり方を調べることと、そのコードを書いて実行できる環境を作ることなのです。

例えば、パソコンの中に1つフォルダを作るとしましょう。

デスクトップのどこかでマウスを右クリックして、コンテキストメニューから新規作成フォルダを選んで、ファイル名を打ち込むというだけのことなのですが、

これをプログラムでやりなさいと言われたら、

「フォルダを作るのってどう書けばいいんだろう?」

ってことになって、

「いや待て、まずはどのプログラミング言語を使ったらいいんだ?」

「とりあえずPython使うか」

「フォルダ作るのってパイソンでなんて書くんだろう?」

「makedirsっていうのがあるのか」

「あれ?これを使うにはまずosモジュールをインポートして……」

という感じで、果てしなく調べることが出てきます。

ま、Pythonばっかり書いている人なら、こんな基本的なことはすぐ書けるでしょうけど、どこかのサーバーからデータを取るためのAPIを叩くような、最近よくあることをしようとしたときには、やっぱりいろいろ調べなければなりません。

そして、

「よし、こう書けばいけそうだ」

とわかったとして、次はそのコードを実行する環境を準備しなければなりません。

大昔はパソコンといえば電源を入れたらBASICインタプリタが動くというもので、迷うことなくBASICのコードを書けばよかったのですが、今のパソコンでプログラミングを始めるためには、あれもこれもといろんなツールを導入しなければなりません。

残念というか悲劇的なことは、この環境は大抵使うパソコンごとに準備しなければならないということです。

だからプログラマーは全部入りのノートパソコンを持って歩くのですね。

ま、最近はもっとスマートに仕事をしている方も多いと思いますが。

僕の場合にはこういう色々なことが頭をよぎって、

「まあいいや、手動でやっちゃおう」

ってことになります^^;

あまり有能なプログラマーでないことは自覚していますし、今はお仕事でコードを書くことはない立場なわけですけどね。

どこでもプログラミングできる環境とAIチャット

でも最近、とてもありがたい仕組みができてきました。

コードを書くための便利なエディタとコードを実行できる環境がクラウドサービスとして提供されていて、それをすぐに使えてしまうのです。

こういうサービスはいくつかあるのですが、今回知ったのがReplitというサービスです。

これ、ブラウザ上で動く統合開発環境なのですね。

ログインさえすればすぐコードをかけるし、それを実行することさえできてしまうのです。

さらにさらに面白いことができるようになりました。

Google BardというAIチャットを使って、AIにプログラムを書かせて、それをReplitに転送し、すぐに実行してみることができるのですね。

AIにコードを書いてもらった上に、実行までがブラウザ上でできてしまうってことですよ。

ブラウザ上でできるってことはスマホでもできちゃうってことなんですよ。

ちょっとくらい非力なパソコンでも、まともなブラウザさえ動けばプログラミングができるってことなんですよ。

なんて素敵な環境でしょう。

ま、もちろんきちんと使おうとするとそれなりに課金することになるけれど、とりあえず無料でも使えるから使ってみようじゃないの。

っていう気になりませんか。

実際にやりたいことをばBardに話して、コードを書いてもらって、Replitにエクスポートして実行してみたら、これはらくちんだなと思いました。

まあ、僕はまだまだAI使いではないので、簡単なことをやってみただけですが。

とりあえずコードを書いて実験してみようっていうときにはかなり重宝しそうです。

AIが使えてもプログラミング知識は必要

ただ、これ、案外プログラミングの知識が必要です。

AIが書いたコードを見て、「ほうほう、なるほどこうやるのか」と直感的に理解できる程度には。

日本語の読み書きができるだけでは論文は読めないというのと似ているかもしれません。

ま、こんな感じでやりたいことをパパッとプログラムにしてコンピューターにやらせる時代が来たということなんですね。

さて、だとするとこれから仕事に必要となる能力はどんなものでしょう?

こんなことが必要になるよ!みたいなことがありましたら、ぜひコメントで教えてくださいね。

今回は、BardとReplitでプログラミングしてみた という話をしました。

今日はここまで。

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今後配信の中で参考にしていきたいと思います。

おわりに

読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。

ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。

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この配信の書き起こしをnoteで連載しています。

今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

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