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【本棚】なんとなく開いた本の中に自分の行動の理由が書いてあった


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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2024年5月6日配信の書き起こしです。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。

今回のタイトルは 、

【本棚】なんとなく開いた本の中に自分の行動の理由が書いてあった

というものです。

さまざまな仕事に共通する土台

月曜日は自宅の本棚にある本の話をしています。

僕はいくつかの毛色の違う仕事をしています。

たまに仕事先でその話をすると大抵の人は驚いた顔をします。

その現場とは全く関係がなさそうなことをやっているからです。

ただ、僕の中ではどの仕事も土台の部分は一緒に見えていて、仕事への取り組み方はいつも同じなのです。

これは自分でも不思議な感じがするので、暇があるとどうしてだろう?と考えてしまいます。

こういう簡単には答えが出ない問いみたいなものが頭の片隅にあるのは面白いもので、なんとなく見ている景色の中からヒントが得られることがわりとあるんです。

先週、いつものように一番アクセスする本棚を眺めていたら、ふと気になった本がありました。

一番アクセスする本棚ですからいつも目には入っている本なのですが、その日は手に取ってみようと思いました。

特に仕事のことを考えていたわけではないのですけどね。

そして、パラパラとページをめくっていったら、とあるページの図表が目に留まりました。

そこに書いてあることが、僕が仕事の時に漠然と考えていることを言語化してるように感じたのです。

デザイン思考

手に取った本は、

佐宗邦威著/21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由

というものでした。

奥付けを見ると2015年8月1日発行の初版です。

amazonの購入履歴は2015年7月になっていたので、出てすぐ入手した本なのですね。

デザインというと、クリエイターとかアーティストのイメージを強く持ってしまいませんか?

少なくとも僕はそうでした。

ごく簡単に言うと、絵が描けないからデザインはできないっていう感覚でした。

ま、これ自体はものすごく外れているわけではないのですが、ほんとはデザインのごく狭い領域をイメージしてしまっているのですよね。

designという英単語を辞書で引いてみると、動詞としては

設計する計画する考案するに並んで、図案を描く

名詞としては

設計・計画・構想・目的・意図に続いて、図案・模様・図柄という言葉が並んでいます。

こうやって並べてみると、僕のイメージは全く的外れといっていいものであることがわかりますね。

単語を調べてみると、僕が漠然と必要だと思ってやろうとしていることは、デザインという言葉で表現できるのかもしれないと感じていたのです。

多分、最近の仕事の環境がそういう問題意識を刺激していて、それが今回の本を手に取るきっかけになったのでしょう。

新しいことを考え出す6つの感性

気になったページに書いてあったのは6つのキーワードでした。

図表のタイトルは新しいことを考え出す6つの感性です。

この6つに関して、いつも意識していることを1つずつ話していきますね。

1)機能だけでなく「デザイン」

どうしたら人が安全に意図通りに動けるのかを僕は常に意識して環境をつくることを考えています。

これはかなり観察が必要なので、常に人をよく見るようになりました。

2)議論よりは「物語」

目の前の人に理解してもらうためにはその人が理解しやすいストーリーが必要だということは講師の仕事でいつも意識していることでした。

これはどんな仕事でも必ず必要になる考え方だなと思っています。

3)個別よりも「全体の調和」

ある事象を見た時には、どうしてもそれをピンポイントに改善したくなるものですが、「ちょっと待てよ」と思うようになりました。

これも広く人を観察することで見えてくることが多いものなんですよね。

4)論理ではなく「共感」

僕は男なのでこれが結構はまりやすい罠だと思っています。

いろいろな縁で女性と仕事の話をすることが増えたせいか、コミュニケーションのスタイルを強く共感の方に振るようになりました。

面白いのは、女性の中にこの共感で苦労している人が割といることが分かったことです^^

でも、論理と共感の両方を使える人は強いのですよね。

まだまだ学ぶ必要がありますが、重要性は実感しています。

5)真面目だけでなく「遊び心」

僕はよく悪真面目ということを言います。

正論の裏には不満や偏見、妙なプライドと劣等感、これらからくる余裕のなさがあるということを常々感じています。

遊び心を出せること、出しても大丈夫という雰囲気を作ることを意識するようになりました。

これはなかなか難しいですけどね^^;

6)モノよりも「意義」

よく手段と目的を取り違えるってことがありますよね。

やるべきことの本質を見失うきっかけになりやすいのがモノだと思います。

わかりやすいのはお金かもしれません。

値段が高いなと思った時には意義をとらえ直す努力をするようになりました。

逆に安いことの意味も考えるようになりました。

こんな感じで、本から拾ったキーワードで、自分が仕事をする上での判断や実行の基準にしていることを少しだけ整理ができました。

本は手に取るタイミングによって見え方が変わる

人に伝えるときには分かりやすい言葉を使う必要がありますが、そういう言葉が出るようにするために、こんなふうに本を使うことができるのですね。

この本、読み始めたら面白くなったので、ポイントを拾いながら一通りまた読んでみようと思いました。

こんなふうに持っている本が購入から何年も経って役に立つことがあるので、なかなか捨てるということができないのですよね^^;

今回は、なんとなく開いた本の中に自分の行動の理由が書いてあったという話をしました。

今日はここまで。

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今後配信の中で参考にしていきたいと思います。

おわりに

読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。

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この配信の書き起こしをnoteで連載しています。

今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

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